英語スピーチで英語力を伸ばす!~6週間の朗唱体験記vol.10~対談!朗唱を終えて
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最終更新日:2016/06/14
こんにちは、ゆーかです!いよいよ、この朗唱体験記も最終回です。ちょっと寂しい・・・(涙)
7/11にFORWARDの朗唱コンテストの予選に出場しましたが、結果は惜しくも次点!決勝進出はなりませんでしたが、この6週間の朗唱体験はとても良い経験でした!!今回は、朗唱体験を終えての振り返りを、英語コーチタニケイさんとの対談形式で書かせていただきます~^^
【過去の朗唱体験記】
vol.1 簡単な単語ほど発音に気をつけよう!
vol.2 単語と単語の繋がりをナチュラルに言う!
vol.3 リズムやイントネーションを大切に!
vol.4 仲間が刺激になる!
vol.5 客観的に自分をチェックしてみよう!
vol.6 人前での発表に慣れよう!
vol.7 朗唱セミナーに参加して
vol.8 朗唱コンテスト直前セミナー!
vol.9 朗唱コンテスト予選本番!
6週間の朗唱体験記~対談!朗唱を終えて~
― ゆーかちゃん、6週間お疲れ様でした!やる前と終わった後で、朗唱への印象が変わったことはありますか?そもそも、始める前、レシテーション(朗唱)という練習方法は知ってた?
スピーチを暗記することは中学でやったことがありました。キング牧師の演説です。中学生にとっては単語が難しくて、意味もよく理解していなかったけれど、とにかく覚えろという感じでした。なので、レシテーションというものは今回初めて知りました。
― そのキング牧師のスピーチは、披露する場などはあったの?
先生のところにチェックを受けに行き、それがOKだったら終わり。成績を取るための暗記テストのようなものでした。
― 今回練習したオバマスピーチのレシテーションは何が違った?
覚えた後に発表の機会があるのが大きく違いました。本番に向けて、スクリプトを覚えたあとは、自分なりのスピーチを作っていくとか、スピーチの内容を理解して話すというのも全然違いました。レシテーションではただの暗記ではなくて、自分を表現できたことが面白かったです。
― 最初の頃は、パラグラフごとに暗唱をしてもらって、全部覚えてからは、アイコンタクトやジェスチャーなどの課題を毎回決めて、だんだんできることを増やすようにコーチしていったつもりだけど、それはどうだったかな?
最初は覚えることで精一杯でした。いきなりアイコンタクトやジェスチャーを求められても多分できなかったので、全部暗記してから毎回課題をくれたのはとてもやりやすかったです。1回で何個も課題があるとこなせないけど、毎回一個ずつの課題だったので、家で練習する時間もあって定着しやすかったです。
― レシテーション練習会に出て人前でも練習したりしたけど、それはどうでしたか?
人前で練習するようになって楽しくなってきました。待っている間は緊張するんですけど、周りの人が楽しそうにやっているのを見て、自分もやりたい!という気持ちが強くなりました。少人数の前でやるより本番のイメージもつかみやすかったです。
― たしか練習会のときには15人ぐらいいたけど、目線の配り方などは難しくなかった?
一人ひとりを見ようというアイコンタクトを意識していたので、人数は多い方がやりやすかったです。みんな知らない人なので、視線を合わせるのも逆に恥ずかしくなかったです。
― 客観的に見て、ゆーかちゃんの声のバリエーションがすごく増えたと思う。最初は普段のゆーかちゃんの話し方がそのまま英語になっている印象だったけど、途中からレシテーションらしく、惹き付ける・魅せる声の出し方に変わっていった。それは意識して練習したのかな?
そうですね。レシテーションらしい喋り、というのは苦手だったので意識してやるようにしました。
― 私もそうだけど、普段はそんなにエキサイトした話し方をしないので、レシテーションは自分の声の質を変える良い練習になる。日本語でセミナーをやっていても、ここで注意を引きたいと思うときに、注意を引けるような話し方ができるようになってきたと思う。それは声の大きさだけではなくて、声の高さだったり、ポーズを置いたり、そういうことも含めて。
声の大小は自分でもわかるけど、声を高さについては本当によく分からなかったです。自分では声の高さが変わっているのかどうか、なかなかわからなかったです。
― Michi先生の朗唱レクチャーの時に、ゆーかちゃん、クライマックスの部分で声をしっかり上げて盛り上げる練習を何度もさせられていたけど、段々できるようになっていたよ。レシテーション練習は、人に聞いてもらってチェックを受けるのが本当におすすめ!
あれは面白かったです。自分で練習をしている時は、ポーズは意識していたけど、声の高さやトーンを変えるというのは自覚できていなかったので、チェックしてもらえる機会があるのはありがたかったです。最後の一週間ぐらいは、お芝居のようにいろいろパターンを変えて、雰囲気の魅せ方を考えられるようになってきました。小さい頃からピアノをやっているのですが、ピアノでも弾き方や表現の仕方を考えます。繰り返し出てくるフレーズなら、最初はおとなしく、最後は盛り上げて、など。それが朗唱と似ているなーと思っていました。音楽みたいにやればいいんだと思ったら自分の中ですっと理解できるようになって、楽しくなってきました。
― いろいろ試しているうちに、自分はこんな声も出せるんだとか、こういう風に話すとこういう反応があるんだとか、新しい発見があるのが面白いよね。
AERAセミナーで、石渡先生から"poorer"のパートの話し方を褒められたんです。そのとき私は同情を訴えるのが得意なのかも!と思いました。盛り上げて聴衆を沸かすことはあまり得意ではなかったので、スピーチの具体論のところに重きを置いて、相手に訴えることを大切にしてやりました。
― うんうん。共感している感じがとても出てたと思う。
予選のフィードバックで、石渡先生から、その具体論のところに"Good"という評価が書かれていて、やった!と思いました。
― 今回はその具体例のところのパートと、最後のクライマックスパートで、特に差がついたんじゃないかな〜と思う。意味をしっかり考えていないと、具体例を話しながら顔にそういう表情が出てこないのよね。
最後のパートは、私の苦手な、盛り上げて聴衆を沸かす部分だったので難しかったです。
― レシテーションはまたやってみたい?
またやってみたいですね。6週間の後半部分からはレシテーションの面白さをつかむことが出来たのと、同時に結果が少し悔しかったのもあって、またチャレンジしてみたいなーと思います。
― レシテーションを通じて、英語力は伸びたと思いますか?
本格的なリスニングもスピーキングもイギリスで勉強したので、アメリカ英語の発音のいい練習になりました。留学中も会話が成り立てばいい、伝わればいいと思っていて、発音の正確さはおざなりにしていました。朗唱を通して丁寧に練習した発音やリエゾンは、朗唱以外のリスニングやスピーキングにも活かせそうだと思いました。それからFORWARDの人たちはみんな発音がうまくて、日本人でもここまでになれるんだ!という刺激を受けました。
― うん。レシテーションを練習していると、発音に対する感度はすごく高くなると思う。一年前まではスティーブ・ジョブズのスピーチのレシテーションをしていたのだけど、今そのときの動画を見ると、自分の発音の甘いところがすごくわかる。それがレシテーションをやり続けることでわかるようになってきた。あと、私が思う効果としては、レシテーションで練習したフレーズや単語が、自分の体にしっかり定着するような気がする。
そうですね。今回のスピーチに出てきた言葉は、しっかり頭に残っています。例えばBBCニュースを読んでいてpledging という単語が出てきた時に、あっ"pledging allegiance"だ!とpledgingとallegianceの1セットで頭に記憶されていることに気づきました。
それから、レシテーション練習ではいきなりスクリプトを読むのではなく、まずは音声を聞くことから始まったのも、リスニング・スピーキングともに効果的だったように思いました。
― うん。それも人によって練習の仕方が違うと思うんだけど、最初から文字を読んでしまうと、自分の思い込んでいる発音で練習を始めてしまって、あとから発音を修正するのは大変なの。だから、レシテーションでしっかりきれいに発音できている人は、音を聞くところから入っている人が多いと思う。
そうですよね。レシテーションに限らず、英語は耳から入ることが大事だなと感じました。
― 朗唱コンテストの決勝も見てもらったけど、決勝の雰囲気はどうでしたか?
ファイナリストに選ばれている人のなかでも、全然やり方が違っていました。すごく盛り上げるのが上手な人や訴えかけるのが上手な人、明るい感じで話している人などがいて、どれもその性格がかぶっていなかったです。ファイナリストまでいくと皆似てくるのかなと思っていたけど、最初の予選と同じでみんなバラバラでびっくりしました。発音や喋り方が日本人ぽい人も残っていたけれど、魅せ方や表現力が素晴らしく、伝えたいという気持ちがとても伝わってきました。英語力だけではなくて、総合的な発信力が大事なんだなと思いました。
― うん。必ずしも英語力だけ、とか発音だけで優劣が決まらないところも、レシテーションの面白さだと思う。一番大事なのは、どれだけ人の心を打つことができるか、ということなのよね。
これが日本語のスピーチなら、日本語力は必須ですが、日本人が英語のスピーチをするなら総合的に良い印象をあたえるかどうかが必要なんだな、と感じました。
― その他、レシテーションをやって良かったと思うことはありますか?
レシテーションは英語力だけでなく別の意味でもとてもいい体験でした。
― レシテーションの効果は英語力アップだけではなくて、人前で話すことに慣れる、表現力がつく、という部分も大きくて、人前で話して発信力をつけたい人には、おすすめの練習法だと思う。
私、人前に出て話すことは本当にずっと苦手でした。
― 実は私も本当に苦手だったの。でも、レシテーションをしているうちに、観客とのコミュニケーションの仕方がわかってきた。よく、「緊張しないように観客をカボチャと思え」なんて言ったりするけど、カボチャと思うのではなく、一人ひとりの人として、コミュニケーションをしながら話すほうがよっぽど緊張しないと思う。聞いてくれてありがとう!と思いながら。
そうですね。頷いてくれている人を見ると、聞いている人に支えてもらっているという気持ちになりました。なので聞いている人達からの反応が帰ってくるというのは、とても助かりました。練習の途中では、アイコンタクトを直したり、イントネーションをつけたりと、難しいし恥ずかしいし、出来ないんじゃないかと思ったけど、1つずつ丁寧にやっていくことでだんだんできるようになりました。
― ゆーかちゃんがレシテーションの面白さを知ってくれて嬉しいです!また次回もぜひがんばって練習しましょう〜!
はい!
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