正しい発音で話すための発音記号の活用法
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最終更新日:2014/01/12
みなさん、こんにちは。英語学習コーチのタニケイです!
私の52週連続電子書籍出版プロジェクト、もう6週目に入りましたが、今週はシャドーイングの実践練習本を出版予定です。セルフトレーニングを始めてみたい方は、ぜひこれを使って始めてみてくださいね!
昨日出版しました、『1週間でマスター 仕事で使える英語フレーズ -出張編- 【mp3音声ファイル付き】』も、よろしくお願いします!!
発音記号の活用法
さて、今日は「発音記号」について書いてみたいと思います。
発音記号については中学校で、さらっと習った方が多いのではないかと思いますが、どのくらい覚えていますか?
ちょっと腕試しに、以下の単語の発音記号を思い浮かべてみてください。
(1) apple
(2) mother
(3) hard
(4) about
(5) son
どうでしょう?すぐに分かりましたか?
どの単語にも、日本語の「ア」に近い音が入っていますね。でも、実は発音記号は全部一緒ではないのです。
では、答えを見てみましょう。
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(1) apple [ǽpl]
(2) mother [mʌ'ðər]
(3) hard [hɑ'ːrd]
(4) about [əbáut]
(5) son [sʌ'n]
「ア」に近い音は、英語では [æ], [ɑ], [ʌ], [ə] など、いくつかあり、それぞれ発音のしかたが違います。
[æ] は「ア」と「エ」の中間のような音です。
[ɑ] は口を大きく開けて「ア」と発音します。
[ʌ] は口はそれほど大きく開けませんが、喉の奥から鋭く発するような音です。
[ə] は口を小さめに開けて、口の周りは力を入れずに、リラックスして発音する音です。
発音記号は、正しい英語の発音を身につけるために、とても役立つものです。
多少発音がおかしくても、前後の文脈で分かってもらえることもありますが、より正しい発音で話せたほうが、相手に負担をかけずに、コミュニケーションできますよね。また、自分が発音を意識するようになると、相手の発音も聞き分けられるようになります。
新しい単語に出会って、どのように発音するか音を聞けないときには、辞書で発音記号を確認しておくと、正しい発音を一緒に覚えることもできます。
では、発音記号ごとの正しい発音ができれば、英語らしい発音をするのに十分でしょうか。
実は、それだけでは足りないのです。
発音記号単体で正しい発音ができたとしても、単語で発音すると、前後の音に影響を受けて微妙に発音が変わります。また、フレーズ単位になるとさらに、単語と単語のつながりによって音の変化が起こることが、多々あります。
また、一つの音ならがんばって正しい発音ができたとしても、フレーズの中で発音しようとすると、口をスムーズに動かすのが難しく、正しい発音ができなくなることもあります。
ですので、発音練習をするときには、できるだけフレーズをまるごと使って練習することをおすすめします。
ネイティブの発音した音声を聞けるときには、とにかく「音を聞くこと」から始めてください。そして、聞こえた音を真似してみてください。
真似をした自分の発音が、どうもネイティブの発音と違うな〜と思うときには、発音記号を確認すると、発音を修正していくときの助けになります。
(1)まずネイティブの発音を聞いて真似をする
(2)発音を修正するときの参考として発音記号を確認する
という形で、補助的に発音記号を活用するのがおすすめです。
発音記号を活用するためには、発音記号ごとの正しい発音のしかたを知っておく必要があります。発音を気にしたことがない方は、発音記号ごとの発音のしかたを解説している本を、一冊持っておくといいと思います。
私のおすすめの本はこちらです。
これまで発音記号を意識してこなかった、という方はぜひ、発音記号を意味のあるものとして見てみてください。発音記号を読めるようになると、また一段と英語が楽しくなりますよ!
ちなみに、今日まで3連休で、ゆっくり過ごされた方も、旅行にお出かけになった方もいらっしゃるかと思いますが、私はというと、この3連休、毎日レッスンを開催していました!土曜は発音トレーニング、日曜と月曜はシャドーイングトレーニングの講座です。
貴重なお休みを使ってレッスンを受けにきてくださった方々に、英語力をアップできるトレーニング方法をしっかりお伝えできるように、そして楽しくトレーニングが続けられるように、私も毎日全力で、お話させていただきました。
「実家に帰ろうと思ってましたが、このシャドーイングレッスンを受けたかったので帰るのを遅らせました」とおっしゃっていた方が、終わってから「受講して良かったです。早速今日からシャドーイングを始めます」という感想をストリートアカデミーにお寄せくださったりして、本当にコーチ冥利に尽きます。
また、今日の参加者の方の中には、先週出版した私の電子書籍『TOEICリスニング満点コーチが教える! 英語耳を作るシャドーイング』を読んで来てくださった方もいらっしゃいました。以前、通信講座でシャドーイングのトレーニングを試したことがあったが、なかなか効果が感じられずやめてしまったそうです。タニケイ式で英語学習を再開してみたい、と思ってご参加いただいたとのことでした。
今日の講座の最後には「これならやっていけそうな気がする」と嬉しそうにおっしゃっていました。そんな風に思って頂いて、英語学習再開のきっかけにして頂けたら、私も本当に嬉しいです!
「タニケイ式シャドーイング」は、準備段階のステップを踏むことでシャドーイングの難しさ、とっつきにくさを減らして、効果を感じやすい形で、楽しく続けていけるトレーニングです。
これまでシャドーイングに挑戦したことがない方はもちろん、シャドーイングに苦手意識がある方、効果を実感できたことがない方にも、ぜひ一度試して頂いて、楽しくセルフトレーニングを続けて頂きたいと思います!
Enjoy learning English!!
タニケイ
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