1日10分英語発音トレーニングで「通じる英語」を身につける
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こんにちは。英語学習コーチのタニケイです!
英語を話すときの発音にあまり自信がない方、ネイティブに通じなかった経験がある方、1日10分の発音トレーニングを始めてみませんか?
発音はきちんと正しい方法でトレーニングすれば、変わっていきます。
また、自分の発音が良くなると、ネイティブの発音も聞き取りやすくなります!
「英語らしい発音」のポイント
まずは、発音トレーニングをするときに、何に気をつけたらいいか、知ってから始めましょう。
「英語らしい発音」をすることを目指すには、次の5つのポイントを押さえる必要があります。
(1)正しい音で発音すること
(2)イントネーション
(3)アクセント
(4)リズム・スピード
(5)音と音のつながり
「発音」というと、どうしても(1)の「正しい音で発音すること」に目が向いてしまいがちですが、その他の4つも大事です!むしろ、その他の4つができていれば、音が違っていても通じることもあります。
また、一つの音だけ、または単語単位なら正しく発音できても、長い文になると急に英語らしく発音できなくなることがあるので、フレーズをまるごと使って発音練習をするのがおすすめです。
1日10分発音トレーニングの方法
では早速、1日10分の発音トレーニングを始めましょう!
Step1: 教材を選ぶ
まずは教材を選びます。繰り返し聞ける音声と、スクリプトがあるものを選びます。
自分が実際に使いそうなフレーズや、これを言えるようになりたい、と思うフレーズを選ぶと、モチベーションも上がって良いですよ!
長さは10秒くらいまでの短いものを選びます。1〜2フレーズ、1往復の会話くらいです。
「それじゃ短すぎるんじゃない?」と思うかもしれませんが、短いものを丁寧に練習していきます。
好きな映画の一場面を選んでも構いませんし、TOEIC対策を兼ねて、Part1〜Part4のリスニングパートの一部を使っても構いません。
Step2: 音読&録音1回目
まず発音練習をする前に、自分で音読をして、それを録音してみましょう。自分の発音の癖をチェックするためですので、気負わず、いつも通りに読んでください。
録音するのは、スマホやICレコーダー、PCなど、何でも構いません。PCでしたら、Audacityを使うのがオススメです。
Step3: 音声を聞き比べる
オリジナルの音声と、録音した自分の音声を聞き比べてみましょう。次の5つのそれぞれについて、オリジナルの音声と大きく違う部分はありますか?
(1)正しい音で発音すること
(2)イントネーション
(3)アクセント
(4)リズム・スピード
(5)音と音のつながり
Step4: リスニング
オリジナルの音声を聞いて、以下のそれぞれのポイントをスクリプトに書き込んでいきましょう。
・ポーズ:
文の中でポーズ(一時停止)が入っているところはありますか?あったら、文のすぐ上に "v" の記号を入れてみましょう。
・アクセント:
文の中で強く発音されている単語、そして、その単語の中でも強く発音されている箇所はどこでしょうか?強く発音されている部分にアクセントのマークを入れてみましょう。
・イントネーション:
文の中で、高い音、低い音で発音するところはありますか?また、語尾が上がったり下がったりするところはありますか?特徴的な部分に音の高さを波線などで書き入れてみましょう。
・発音(発音記号):
最初のうちは、全部の単語の発音記号を調べて書き入れましょう。goo辞書などでも発音記号が分かりますし、英文をまとめて入れると発音記号に一括変換できるサイトもあります。何日も発音練習をしていると、何度も同じ単語が出てくると思いますので、マスターできた単語の発音記号は書き入れなくても大丈夫です。
・音の変化(リエゾン/リダクション):
単語と単語がつながったり、速く発音されることで省略されて、発音記号通りではなく、音が変化したり、発音しなかったりする箇所があります。そうした箇所に気づいたら、注意して練習できるように、マークしましょう。
Step5: リピーティング(2回以上)
スクリプトを見ながら、しっかり音声を聞いて、ポーズごとに止めて、そこまでを繰り返します。次の5つのポイントに気をつけながら、まるごと真似をするつもりで丁寧にリピートします。
(1)正しい音で発音すること
(2)イントネーション
(3)アクセント
(4)リズム・スピード
(5)音と音のつながり
Step6: オーバーラッピング(3回以上)
スクリプトを見ながら、音声を最初から最後まで流して、音声と自分の声を重ねるように、同時に発話します。このときも、できるだけ以下の5つのポイントを意識しながら真似しましょう。
(1)正しい音で発音すること
(2)イントネーション
(3)アクセント
(4)リズム・スピード
(5)音と音のつながり
特に、オーバーラッピングして発話していくと、(4)のリズム・スピードがずれたときに、すぐに分かりますので、しっかり音声と合わせて発話できるまで練習しましょう。この練習をすることで、英語らしい自然なリズム・スピードで話せるようになります。
Step7: シャドーイング(3回以上)
スクリプトを見ないで、音声だけを聞いて、最初から最後まで、音声の少し後を追いかけて発話します。0.5秒後くらいをついていくイメージです。スクリプトを思い出しながらではなく、音声をしっかり聞いてそれを真似して追いかけていきます。自分の声が邪魔にならないように、イヤホンで音声を聞きながらシャドーイングをするのがオススメです。
何回か繰り返しシャドーイングをして、苦手な箇所が見つかったら、そこだけ細かい単位で練習しましょう。
最初から最後まで、飛ばさずに、滑らかに言えるようになったら、シャドーイングを終えます。
Step8: 音読&録音2回目
最後に、もう一度音声なしで音読をして、録音しましょう。最初の録音と聞き比べてみましょう。また、オリジナルの音声とも聞き比べて、どのくらい近づいたか、確認してみましょう。
タニケイの実践例も参考にしてください。
音読1回目(トレーニング前)
トレーニング用音声(EnglishCentralのTED動画の一部)
音読2回目(トレーニング後)
以上が発音トレーニングの手順です。
この8ステップを、毎日、違うフレーズを使って続けます。
毎日違うフレーズを探すのが大変だな、という人は、以下のサイトも活用してくださいね!
◆EnglishCentral
様々なカテゴリの10,000個以上の動画が見られます。英語学習者向けのツールで、ディクテーションや単語クイズ、発話して発音チェックなどもできます。現在はPCのみで使えます。
◆NHKゴガクル
NHKの語学番組で出てきたフレーズなど、15000以上のフレーズがあります。自分だけのフレーズ集を作ることもできます。短いフレーズが多いので、短時間トレーニングしたいときにオススメです。
最初のうちは、全部アクセントやイントネーションなどを書き入れるのに時間がかかって、10分以上かかると思いますが、だんだん、あまり時間をかけずに特徴を捉えられるようになっていきます。
また、発音記号についても、音を聞いて真似できる場合は、全部書き入れる必要はありません。気になった単語だけ、調べて書き入れましょう。
発音記号ごとの発音のしかたについては、以下のような、写真・DVD付きの発音本や、EnglishCentralの動画を使って練習するのがおすすめです。
こちらもぜひ参考にしてくださいね!
一目で分かる!発音記号一覧早見表
ネイティブ並みの発音を身につける!スカイプ英会話よりも手軽なセルフトレーニング
Enjoy Learning English☆
タニケイ