伝わる英語発音の5要素 ②アクセントで大事な内容を伝えよう!
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最終更新日:2019/01/18
こんにちは!英語学習コーチのタニケイです。
今回は前回に引き続き、文単位で伝わる発音に重要な5つの要素の1つ『アクセント』について、詳しく解説しようと思います!
文の中には強く聞こえる単語と、弱く聞こえる単語があります。英語では、このアクセントの変化によって、重要な単語とそうでない単語を聞き分けられるようになっているのです。
ここでいう「強く聞こえる」というのは音量が大きいというよりも「長く伸ばして、高めの音で発音されるために目立つ」ということです。そして、弱く聞こえる部分は、たいてい短く速く話され、音も低いため、聞き取りにくくなります。
アクセントがしっかり入っていると、とても英語らしく聞こえますし、どこが大事な部分なのかがわかりやすくなります。
たとえば、以下の文を声に出して読んでみましょう。
You need to sign up on the website by tomorrow to join the keynote session.
(訳:その基調講演に参加するには、明日までにウェブサイト上で申し込みをする必要があります)
どうでしょうか。全部の単語を同じ強さで発音してしまいましたか?
それとも、メリハリをつけて、強く発音するところ、弱く発音するところを作ることができたでしょうか。
内容語と機能語で発音に違いが出る!
通常、強く発音されるのは、文の中で意味を持つ大事な言葉です。そうした言葉は「内容語」と呼ばれます。その名の通り、文の内容を左右するような言葉です。一般的には名詞、動詞、形容詞、副詞(always、usually、never など)、疑問詞(what、which、who など)、指示代名詞(this、these など)、数詞(one、two、first、second など)が内容語となります。
それに対して、文法上は必要だけれども、それほど内容には関係しない言葉は「機能語」と呼ばれます。たとえば、冠詞(the、a、an)、人称代名詞(I、you、he、she、they など)、前置詞(to、for、from、in、on など)、接続詞(when、before、after、if、because など)、助動詞(can、may、will など)、be 動詞、関係代名詞・関係副詞などが機能語になります。
先ほどの文 " You need to sign up on the website by tomorrow to join the keynote session." を見ると、need、sign、website、tomorrow、join、keynote、session が内容語、それ以外が機能語ですね。
また、sign up のup は前置詞と考えると機能語ですが、sign up のように動詞と一体になって意味のかたまりを作っている(句動詞と呼ぶ)場合には、前置詞であっても強く発音されます。
英文を聞いたときに全部聞き取れなくても、内容語だけ聞き取れれば、言いたいことは大体わかります。そして、一般的には内容語は強く、機能語は弱く発音されることが多いのです。
また、内容語の中でも、特に伝えたい部分はより強く(音を長く伸ばしたり、高い音を出したりして)発音します。それによって、同じ文であってもニュアンスを変えることができます。
他にも、伝えたい意味によっては、アクセントの位置が変わることもあります。自分が発音するときだけでなく、英語を聞くときにも、意識して強めに聞こえる部分を探してみましょう。もし特定の単語が強く聞こえたら、そこに意味があるのです。
ぜひアクセントを学んで、より伝わりやすい発音を目指していきましょう!
次回は『伝わる英語発音の5要素 ③イントネーション』について詳しく見ていこうと思います。
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