文単位の発音トレーニングで効率的に伝わる発音に変えていこう!
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最終更新日:2019/01/18
こんにちは!英語学習コーチのタニケイです。
今回からは、どんな発音トレーニングをすれば、効果的に伝わりやすい発音が身につくのかを解説していきたいと思います。
まず質問です。
「発音の練習」というと、どんな方法を思い浮かべますか?
英語の本を音読してみたり、もしくは英語の教材用CDや、ドラマや洋楽などの音声を聞きながら一緒に口ずさんでみたり……そんな方法を思い浮かべるかもしれません。特に熱心な方は、英語の発音の本を買い、単語一つひとつの発音を練習する場合もあるでしょう。
英語の発音の練習というと、発音記号ごとの発音練習から入って、単語単位、文単位と長くして練習していくのが一般的です。
しかし、発音記号ごとの練習や単語単位の練習は、単調でつまらないため、その順番で練習をしていくと、文単位の練習に入る前に挫折してしまう可能性が高くなります。そして、発音記号単位や単語単位の発音練習で終わってしまうと、結局は何も身につかないまま、なんてこともしばしば……。
ですから、私は『文単位で”伝わる発音”に変えていく』発音トレーニングをおすすめしています!
タニケイ式発音トレーニングでは、最初から文単位での練習をおこないます。その中で、発音が気になる単語や発音記号が特定できたら、単語ごと、発音記号ごとに練習するのも効果的ですが、スタートは文単位です。
もちろん、発音記号ごとの発音は正しいに越したことはありません。しかし、完璧な発音で話せなくても、しっかりとアクセントやイントネーションをつけて、リズミカルに英語らしく話すことができれば、伝わりやすい英語になります。日本語を話す外国人の方に出会ったとき、完全に日本人のような発音でなかったとしても、十分伝わるケースは多いですよね。
発音トレーニングといっても、タニケイ式が目指すところは「文単位で伝わる発音に変えていくこと」です。それが、実際の英語コミュニケーションにおいて最も効果を発揮すると考えるからです。
では、文単位で伝わる発音に変えていくために、何をどのように意識すればいいのでしょうか?
伝わる発音に変えていくための 5 要素
文単位で伝わる発音に変えていくためには、以下の5つの要素が重要になってきます。
①音の変化(リンキング)
②アクセント
③イントネーション
④リズム&スピード
⑤発音記号
ひとつずつ簡単に紹介していきましょう。
①の音の変化(リンキング)は、単語と単語がつながって、つながった部分が違う音に変化したり、一部の音が脱落したりすることを指します。たとえば、in an hour が「イナナワー」に聞こえたり、what kind が「ワッカインド」に聞こえたりしますよね。こんな現象が英語ではとてもよく起こります。そして、この現象に慣れていないと英語が聞き取れない原因になったり、これを真似できないと話したときに不自然な英語になってしまったりします。
②のアクセントは、文の中でのアクセント(強弱の変化)のことです。英語のアクセントというと、「単語の中のアクセント」を思い浮かべる方が多いと思いますが、実は英語のアクセントには「単語の中のアクセント」と「文単位のアクセント」があります。伝わる発音にするためには、「単語の中のアクセント」だけでなく、「文単位のアクセント」が大事な役割を持っているのです。「文単位のアクセント」とは、その一文の中で重要な単語を強調したり、その分重要でない単語を弱く発音し、文全体に強弱をつけることです。文単位のアクセントがしっかり入っていると、とても英語らしく聞こえますし、どこが大事な部分なのかがわかりやすくなります。
③のイントネーションは、音が上がったり下がったりする変化のことです。英語では、このイントネーションの変化がしっかりとついていることが多く、また変化の種類もさまざまです。たとえば、疑問文の場合でも文末が上がって終わることもあれば、文末が下がって終わることもあります。
④のリズム&スピードとは、単調に話すのではなく、リズミカルに弾むように話したり、速いところや遅いところの変化をつけて話すことです。日本語でも意識的にこうしたテクニックを使う人はいますが、英語では一般的に、大事なところが印象に残るようなリズムで話されます。
⑤の発音記号は、これをうまく活用することで、音素単位、単語単位で正しい音で話すことができるようになっていきます。ただし、何度も述べているように、タニケイ式発音トレーニングでは、こうした細かい発音の優先度は低くなっています。決して大事でないわけではないのですが、ここにばかり集中してしまうと、単調でつまらないトレーニングになってしまう上に、文単位で伝わりやすい英語に変えていくまでに、長い時間がかかってしまいます。ほかの4つの要素を優先的に意識して、余力があれば発音記号通りの正しい発音も意識してみましょう。
次回からは、それぞれの要素について、もう少し詳しく見ていきましょう!
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