schooの授業で頂いた「7ステップのタニケイ式シャドーイング」についてのご質問にお答えします☆
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こんにちは。英語学習コーチのタニケイです!
昨日2/26、schoo(スクー)の動画授業で、「7ステップのタニケイ式シャドーイング」の実践編を行いました!その中で、たくさんのご質問を頂き、授業の中では全部にお答えできませんでしたので、こちらで回答させていただきます☆
シャドーイングトレーニングのやり方についてのご質問
Q.トレーニングに適した時間帯はありますか?
A.このシャドーイングトレーニングは、特にリピーティング以降の音のトレーニングに入ると、とても集中力を使いますので、できれば頭があまり疲れていない時間帯の方がおすすめです。朝型の方はぜひ朝の時間を使ってください。ただ、夜型の人が無理に朝起きてやろうとして続かない、ということになってしまうくらいなら、夜に行っても構いません。とにかく自分が確保しやすく、習慣にしやすい時間帯を使うのがオススメです!
Q.毎日30分を3ヶ月続けるのは難しいと思うのですが、毎日やらないと上達は難しいですか?
A.まず、手応えのある教材を選ぶと、あっという間に時間が経ってしまいますので、30分はそれほど長くは感じないはずです。また、1日おきや週に2回など、時々やるよりも、毎日やって習慣にしてしまう方が実は楽なのです。時々だと、毎回「さあやるぞ」と気合いを入れてトレーニングを始めることになりますが、毎日やっていると歯磨きやお風呂に入るのと同様に、それをすることが当たり前と思えるようになります。ぜひ試してみてください。
3ヶ月は長いな〜と思う方は、まずは1ヶ月を目指しましょう!できれば、トレーニングを始める前と後でTOEICを受けて、スコアや、リスニングの音声が聞き取れる実感を比べてみてください。毎日30分、1ヶ月トレーニングを続けると、リスニング力が上がった実感が得られるはずです。そうやってシャドーイングの効果を知ると、続けるのが大変と思うどころか、こんなにきちんと効果の出るトレーニングをやめられなくなりますよ☆
Q.口が慣れすぎて、口だけ動いて頭が付いて行ってない事が良くあるんですが、対策はありますか?
A.何度も口に出して練習していると、そのうち口が勝手に動いてしまうようになります。ただ、シャドーイングの目的は聞こえる音の特徴を正確につかんで、リスニング力アップをすることですので、自分の思い込んでいる発音で話してしまうと効果が減ってしまいます。できるだけ、音を聞いてそれを真似している感覚を大事にしてください。最終的には、その正しい音をきちんとつかんだ上で、口が勝手に回るようになっていきます。それは自然なことですので、シャドーイングを卒業する頃にはそうした状態になっても構いません。
Q.口パクでシャドーイングを行っても効果がありますか?
A.できれば口パクではなく声に出してシャドーイングをしていただく方が、自分の発音も確認できますし、スピーキングが滑らかになる効果が得られるのでおすすめですが、電車の中など、声を出せない場合には、マスクをして口パクで声を出さずにシャドーイングをするだけでも効果はあります。ただ聞き流すリスニングでは集中力が途切れてしまいやすいのですが、「真似をするつもりで集中して聞く」と、集中していられますし、しっかり音を聞くことができますので、ぜひやってみてくださいね!
Q.どうしても遅れちゃうんですけど、そうした場合は後の文章をあきらめた方がよいのでしょうか。それともがんばって全部言った方がいいのでしょうか?
A.シャドーイングで遅れてしまったら、一度口をつぐんで、またついていけそうなところからシャドーイングをしてみてください。遅れた状態で無理に言おうとすると、一度聞いた音声を覚えておいて思い出しながら言う形になるので、次の音声を聞く方に意識が向きません。そうすると、音声を正確に真似をしていくことで音の特徴を捉えるというシャドーイングの目的が果たせませんので、効果が減ってしまいます。
特定の箇所で遅れる場合には、そのままにせずに、なぜ遅れているのか、その原因を突き止めましょう。余計な発音をしている(子音で終わる音なのに余計な母音を足しているなど)、伸ばし過ぎている、ゆっくり発音しているなど、必ず原因があるはずです。オリジナルの音声と聞き比べて、何が遅れている原因なのか確認して、「ポイント練習」(細かい単位で繰り返し発音して口に馴染ませていく、だんだんつなげて、速く言えるようにしていく)をしましょう!
Q.このシャドーイング、週に何回ぐらいやると効果的なのでしょうか?
A.「週に何回」ではなく、最初はぜひ毎日30分×3ヶ月継続を目指してがんばってみてください!1つの教材(たとえば30秒の音声)を、5日〜7日かけてシャドーイングを完成させていくのがオススメです。最初は半分くらいしか聞き取れない、少し難しいと思うくらいのものを、7ステップでチャレンジしてみましょう!!
使う題材についてのご質問
Q.子供が話しているものより大人が話しているものの方がいいですか
A.どんな教材を使うかは、どんな英語を聞き取れるようになりたいか、によります。大人が話す英語を聞き取れるようになりたければ、大人が話す英語を使う方が良いですね。たとえば、この国の人のアクセントを聞き取れるようになりたい、といったニーズがあれば、その国の人の英語を使ってシャドーイングをするのがオススメです!
Q.会話文かスピーチのタイプではどちらの方がいいかとかありますか?
A.どちらでも構いません。ぜひ、自分が興味の持てるものを選んでみてください。TOEICの教材を使う場合も、Part3, Part4のどちらも使ってみてください。会話文の方が、会話の合間にポーズがあってシャドーイングしやすい、という方もいますし、一人の人のスピーチのほうが話し方に違いがなくやりやすい、という方もいます。シャドーイングを初めてする方は、最初は自分がとっつきやすい方、やりやすく感じる方を使ってみてくださいね。
Q.アニメのセリフなどはどうでしょうか?
A.好きなものがあればいいと思います!私も"Frozen"(アナと雪の女王)のDVDを買って、仕事中にずっと流しながら、気になったセリフをよくシャドーイングしていました☆ 特にお子さんがいらっしゃる方は、好きなアニメの英語を流して一緒にシャドーイングしてみるのもいいですね!!
Q.タニケイ式は「広く浅く」ではなく「狭く深く」だと感じました。同じものを続けると飽きてしまうことへの対処法はありますか?EnglishCentralは、たくさんあるのでつい他の動画を見たくなりますよね。
A.飽きやすさというのは人によって違いますので、5〜7日も同じ教材を使ったら飽きてしまう、という人は、もっと短いスパンで変えていっても構いません。自分が一番続きやすい方法を見つけることが大事です!インプットには色々なものをたくさんリスニングする方が効率的ですので、シャドーイングトレーニングの教材だけでインプットするのではなく、それ以外にも色々気になったものをリスニングしてくださいね。EnglishCentralは様々なジャンルの動画が観られるので、オススメです。私も飽きやすいタイプなのですが、そんな私が4年以上も使っているので、お墨付きです☆
Q.今日のschooの授業で使った動画のURLは?
A.こちらが2/26のschooの授業の実践練習で使った音声のEnglishCentral動画です!ぜひ復習に使ってみてくださいね☆
その他のご質問
Q.シャドーイングの効果はリスニング以外にもありますか?(発音、リーディング、スピーキングなど)
A.あります!特に7ステップでやっていく場合、リピーティングの段階でしっかり聞いて丁寧に繰り返すことで発音が改善します。できるだけ、自分自身の発音にも敏感になってください。録音をして自分の発音を客観的に聞いてみるのもおすすめです。また、意味を意識しながらの音読をしていただくと、スピーキングの練習になりますし、リピーティング、オーバーラッピング、シャドーイングを続けると、英語らしく滑らかに話せるようになっていきます。さらに、ナチュラルスピードの英語を聞いて分かるようになっていくと、情報処理の速度が上がるようで、速く読めるようにもなっていきます。
Q.先生はシャドーイングの達人になっても、続けておられますか?
A.「達人」かどうかはわかりませんが(笑)、シャドーイングは頻繁にしています。今は、7ステップを毎日やるという形ではなく、これを聞き取りたいな、真似したいな、と思う英語に出会ったときに、その都度シャドーイングをしています。いきなりシャドーイングをして難しい場合には、やはりスクリプトを音読したり、音声を聞いてリピーティング、オーバーラッピングしたりして準備をしてからシャドーイングをします。またスクリプトを読んでも意味が分からない場合には、意味をオンライン辞書などで調べます。行う順番や、どのステップを丁寧にするかは、その都度違いますが、7ステップのうち必要なものを選んでいる形ですね。
皆さんも、一度集中的に7ステップのシャドーイングである程度リスニング力を上げたら、その後は好きなときにシャドーイングを使ってくださいね☆
以上、schooの授業で頂いたご質問への回答でした!!ご視聴ありがとうございました!!
タニケイ