英語学習に効果大!スピーチのレシテーションにチャレンジしてみませんか?
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最終更新日:2014/08/11
こんにちは。英語学習コーチのタニケイです!
私の通っている英語学校FORWARDでは、4/26,27の土日に春のフェスティバル(発表会)が開催されました。
このフェスティバルでは、半年間、プロジェクトワークという授業で、ドラマやプレゼン、ドラマティックディベート(見せるディベート)を準備してきた各クラスが、ステージでその成果を発表します。また、朗唱(レシテーション)コンテストの決勝も行われます。
今回の朗唱コンテストは、初めてコンテストに出る人たちの「New Comers League」と、コンテスト経験者の「Veterans League」に分かれて、8名ずつが決勝に出ました。私も「Veterans League」の決勝に参加させていただきました!
コンテスト中のタニケイ(撮影:FORWARD生Ryoichiさん)
FORWARDで実践している、この「朗唱」というトレーニングは、英語のスピーチを覚えて、それを観客の前で披露するものですが、ただ単に丸暗記をすれば良いわけではなく、言葉の背景や話し手の気持ちを理解して文章を覚え、気持ちを込め、自分自身の言葉として、何度も唱えて体得することが特徴です。
そういう意味で、FORWARDの代表の石渡先生はこの学習法を、ただの「暗唱」とは区別して、「朗唱」と呼ばれています。
朗唱(レシテーション)の練習方法
石渡先生の指導されている朗唱(レシテーション)は、こんな風に練習していきます。
(1)まずは音声を聞く
まずは意味が分からなくてもいいので、音声を聞いて、音を感覚的につかむ。
(2)通読する
スクリプトを確認して、声に出してみる。日本語訳、英和辞書は極力見ない。
(3)3C練習
1.Cut(細かい区切りで丁寧に練習していく)
2.Connect(カットした文をつなげて、徐々に長くして練習)
3.Consider(表現、文章構成、背景などについて理解しながら練習)
この練習方法については、石渡先生の電子書籍英語を本気でモノにするスピーチ朗唱法 Barack Obama The Audacity of Hope編に詳しく書かれています。電子書籍ですので、音声を聞きながら練習したり、発音記号を見ながらの実践練習もできるようになっていますので、朗唱(レシテーション)をしてみたいな、という方は、ぜひこの電子書籍を使って始めてみてくださいね!
また、先日発売されたAERA English2014春夏号の中でも、石渡先生ご自身がレシテーション練習方法を解説しています。そして、色々な題材で30日間の練習ができる「声出し練習帳」がついていますので、ぜひこちらも使ってみてく出さいね!私も最後の方に生徒として少し出演しています(紙面&ビデオ)。
レシテーションの素材は何を使う?
石渡先生のおすすめは、自分の英語力に合ったものと、レベルの高いものの2種類を同時に使っていくこと。
たとえば、TOEIC対策の問題集の例文と、世界を変えた著名人のスピーチを使う。著名人のスピーチの中でもイチオシは、オバマ大統領の2004年の民主党党大会での基調演説と、スティーブ・ジョブズの2005年のスタンフォード大学のスピーチ、とのことです。
私は特に、スティーブ・ジョブズのスピーチが内容も共感できて、とても好きです。
ジョブズのスピーチの動画はこちら。
EnglishCentralでも練習できます。
EnglishCentralおすすめ動画Great Speech編:オバマ・ジョブズ・キング牧師
FORWARDの朗唱コンテストに参加してみよう!
今、FORWARDでは、2004年のオバマの民主党党大会でのスピーチを題材に朗唱の練習をしています。
次回の朗唱コンテストは7月19日(土)。予選はその前週にあります。FORWARDの生徒以外の方も7月11日(金)の夜の予選に参加できますので、チャレンジしてみたい方はぜひどうぞ!
応募方法はこちら(締め切り7月9日)終了済みです
4月のコンテストでもFORWARD生ではない一般の方が1人、New Comers Leagueの決勝に出場して、素晴らしいレシテーションを見せてくださいました。
次回のコンテストの範囲は以下の動画の11分46秒〜13分37秒、14分6秒〜14分21秒です(途中スキップします)。
スクリプトは以下です。
John Kerry believes in America. And he knows that it’s not enough for just some of us to prosper -- for alongside our famous individualism, there’s another ingredient in the American saga, a belief that we are all connected as one people.
If there is a child on the south side of Chicago who can’t read, that matters to me, even if it’s not my child. If there is a senior citizen somewhere who can’t pay for their prescription drugs and having to choose between medicine and the rent, that makes my life poorer, even if it’s not my grandparent. If there’s an Arab American family being rounded up without benefit of an attorney or due process, that threatens my civil liberties.
It is that fundamental belief, it is that fundamental belief -- I am my brother’s keeper; I am my sister’s keeper -- that makes this country work. It’s what allows us to pursue our individual dreams and yet still come together as one American family: E pluribus unum, “out of many, one".
Now even as we speak, there are those who are preparing to divide us, the spin masters, the negative ad peddlers who embrace the politics of “anything goes." Well, I say to them tonight, there is not a liberal America and a conservative America; there’s the United States of America. There is not a black America and a white America and Latino America and Asian America; there’s the United States of America.
There are patriots who opposed the war in Iraq, and there are patriots who supported the war in Iraq. We are one people, all of us pledging allegiance to the stars and stripes, all of us defending the United States of America.
コンテスト用に編集した音声はこちら
レシテーションの魅力
一昨年、FORWARDでジョブズのスピーチを練習していたときには、そのスピーチの内容から、自分の人生を省みて、変化を起こす人が続出しました。実は私もその一人です。
ジョブズのスピーチの2nd storyの中で、"keep looking, don't settle." (本当に愛するものを見つけていないのなら、探し続けなさい。妥協せずに。)という箇所があるのですが、そこを何度も何度も声に出して練習するうちに、私はそのメッセージを自分の心に問いかけ、考えて、そして、会社を辞めて独立することを決めたのでした。
レシテーションは、英語のスピーチの内容を深く自分自身の心で理解して、自分の言葉として聞いてくれる人に発するものです。ですので、当然、その過程では、スピーチの中の英語の意味を深く理解することになります。その人がどういう気持ちでその言葉を選んだのだろうということも、考えます。
そうしていくうちに、単にそのスピーチを聞いていたときとは違う、深い理解ができるようになります。そして、まるで自分のスピーチかのように話せるようになります。好きなスピーチを、そんな風に深く理解できる、というのがレシテーションの一つの魅力です。
また、レシテーションを練習しているときや、人前でレシテーションを披露しているとき、しっかりと英語の意味を感じながら、自分自身の言葉として英語を話していると、本当に英語が母国語になったかのように思えます。レシテーションは、英語脳のスイッチのように私は感じます。
何度も繰り返し本人の音声を聞いて、真似をしていると、とても英語らしい、リズムやアクセント、イントネーションが身に付いていきます。発音にも敏感になります。FORWARDでは発音をとても大事にしているのですが、特にレシテーションを熱心に練習している人たちは、発音への感度が高いな〜と思います。
日本人には苦手な人の多い、「あいまい母音+r」の音や、LとRの発音、THの発音、短母音の「I」の発音なども、単独で練習するのではなく、こうしたスピーチの中で何度も口に出して練習するうちに、滑らかに言えるようになっていきます。
単純に、「声を出して英語を練習すると気持ちが良い」ということもあります。私は毎日、家でも仕事場でも、道端でも、突然声を出してレシテーションの練習をしています。道端では小声で練習しますが、ノってくると自然と大声になって、突然人が見えるとまた小声に戻したりしています(笑)電車の中など大声で練習できないときにも、口の中で声を出さずに練習しています。
今ではもう、ほとんど趣味のようになっていますが、楽しいだけでなく、色々な点で英語のスキルアップに大きな効果をもたらすことを知っているので、そういう意味でもやめられません。
レシテーションを経験したことがない方は、ぜひトライしてみてください。きっと、英語学習の新しい境地が開けると思いますよ☆
Enjoy Learning English☆
タニケイ