500人の前で3分英語プレゼンに挑戦しました☆ | Enjoy Learning English!!

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500人の前で3分英語プレゼンに挑戦しました☆

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こんにちは。英語学習コーチのタニケイです!

昨日はTOEICを運営する国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)主催の、英語プレゼンセミナーに参加してきました。

「参加」といっても、観客ではなく、今日は英語プレゼンの挑戦者として、3分プレゼンを500人の前でしてきたのです!!

私のプレゼンのタイトルは "Recitation changed my life"

私が英語力を伸ばし、愛する仕事を見つけ、人前で話すことに自信を持つことができたのは、スティーブ・ジョブズのスタンフォード大学のスピーチのレシテーションを練習したおかげです。そのことを3分間でお話しして、「レシテーションにトライしてみませんか?」というメッセージを伝えました。

もちろん緊張はしましたが、色々な方たちに助けていただいて、たくさん準備をして、当日も温かい応援を頂いて、結果、コメンテーターのお一人、NHKのスーパープレゼンテーションの英語監修者のアダム・フルフォードさんからは「100点満点」という素晴らしいコメントが!!

準備段階から昨日の本番まで、本当に楽しく、貴重な経験ができました!思い切って挑戦してみて、良かったです!

かなり長いですが、準備〜当日までの模様を詳細レポートさせていただきます。ぜひ、このような英語プレゼンの機会があれば、みなさんもチャレンジしてみてくださいね!きっと貴重な経験になると思いますよ☆

プレゼンワークショップ当日までの準備

このセミナーでは、前半はTED2013に唯一の日本人出場者として出場したBLACKさんのプレゼンが観られて、そして、3分プレゼンに挑戦すると、BLACKさん、NHKのスーパープレゼンテーションの英語監修者のアダム・フルフォードさん、NHKエデュケーショナルシニアプロデューサーの金谷美加さんからのアドバイスが受けられるということで、「またとない機会!」と思い応募したところ、出場のご連絡をいただき、ビックリ!!

プレゼン挑戦者は6名。こちらの記事で書いたように、事前に、なぜこのプレゼンに挑戦したいと思ったのかを英語で書き、プレゼン内容を日本語で書いて、応募しました。

出場のご連絡をいただいたのは、2月中旬でした。そこから、英語原稿を書き、ブログで公開したところ、友人の一人から「あの終わり方だとタニケイのメッセージが伝わらないと思う」という、とても客観的な、貴重なアドバイスをもらうことができました。ありがたい!

そして、そのアドバイスを反映させて変更した原稿を、英語学校FORWARDの石渡先生に見ていただき、話し方なども含めて様々なアドバイスを頂いて、前日には、同じ内容のスピーチをFORWARDの生徒30名くらいの前でして、またフィードバックをもらいました。

FORWARDでは、月に2回の石渡先生の授業の中で、希望者が3分スピーチをする機会があります。私も、FORWARDに通っている2年ちょっとの間に何回か3分スピーチをしてきましたので、3分の英語スピーチを作ることや、覚えたスピーチを途中で忘れてしまっても、そのときに浮かんだ言葉で話すことに、だんだん慣れてきたところです。

でも、この授業内でスピーチをするときには、多くても生徒は40人くらいです。今回500人の前でステージ上で3分スピーチをしたら、どのくらい緊張するのか分かりませんでした。でも、不安というよりも、初めての体験にワクワクしながら、当日を迎えました...☆

プレゼンワークショップ当日!

昨日は11:30に会場の大手町サンケイプラザ4Fホールの控え室に集合。

プレゼン挑戦者6名のうち、なんと、もう2人は同じ英語学校FORWARDの生徒でした。お互いに応募したことは知らず、出場が決まってから、学校の情報交換用のFacebookグループで3人も出場すると知って、ビックリ。他の3人の方もフレンドリーな方々で、雑談をしながら、待ち時間をリラックスして過ごしました。

NHKエデュケーショナルのゴガクル事務局のKさんから、段取りの説明を受け、それからリハーサル。この事務局のKさん、出場決定から当日まで、メールや電話で、本当にきめ細やかに、温かく、サポートしてくださいました。お会いしたのは昨日が初めてでしたが、予想通りの笑顔の素敵な、とっても温かい方で、私たちの緊張を和らげてくださいました〜!

ちなみに、ゴガクルはNHKの語学番組で出てきたフレーズをたくさん練習できる、とてもおすすめのサイトです。私自身も何年も使っていますし、音声も聞くことができるので、音声をリピーティングして練習できる英語フレーズを探している人におすすめです。「日常会話」「ビジネス」などカテゴリーでフレーズを絞ることもできますし、人気順、新着順などに並べ替えることができます。使ったことのない方はぜひ使ってみてくださいね!

リハーサルは1人1回でした。私以外は、スライドや小道具を使ったり、他の人に出てもらったりする演出があったので、その確認も兼ねてのリハーサルでした。

この数日は、そのスピーチの練習ばかりしていて、もう考えなくても口が動くくらいになってきていました。前日に英語学校でスピーチしたときには、一度もつまらずに、スムーズに言うことができて、安心していました。でも、なんと、リハーサルでは一瞬頭が真っ白に。数秒間の沈黙がありました。やはり油断は禁物です...。

動きについては、スピーチを観客に分かりやすく、そして効果的にするために、タイムラインのように、観客から見て、ステージの左から右に歩いていく、という動きをすることにしました。過去の話をするときには左に立ち、それから時間の経過とともにステージの右側へ移動していく、というものです。これは、FORWARDのスピーチの授業でよく石渡先生に言われていて、レシテーションコンテストのときにも、そういう動きをしたことがありましたので、今回もスピーチと動きを合わせて練習していました。

リハーサルは動画を撮っても良いとのことだったので、お互いに動画をスマホなどで撮り合って、リハーサル後はそれをチェックしながら、控え室のあたりをうろうろしながら、その動きも合わせて、最後の練習をしました。

動画を見ると、自分の姿勢が悪いところとか、ここでふらつくと自信がなさそうに見えるな〜とか、recitation部分と自分のスピーチの部分で声色を変化させたほうがいいな〜とか、直したい部分がよくわかります。

観覧が当たった英語学校の友人たちが、開始よりも30分も前に来ていたので、リハーサルのときに違和感を感じた、"dramatically"と"thousand"という言葉の発音をチェックしてもらいました。何回か練習して自信が持てました。心強い!

プレゼンセミナー開始

午後2時、本番が始まりました。

最初にIIBCの方から、TOEIC SWテストのご紹介などがあり、前半は、2013年に本場のTEDに出場された、ヨーヨー世界チャンピオンのBLACKさん(日本人です)のプレゼンを見せていただきました。

BLACKさんは、大学生のときにヨーヨーの世界チャンピオンになったものの、それほど注目されず、大学卒業後は一般企業に就職してシステムエンジニアになったそうです。それでもやはり、ヨーヨーへの情熱を捨てきれず、2007年、プロパフォーマーとして独立。ヨーヨー技術だけでなく、ダンスなどを学んで表現力を磨き、今度はアーティスティック部門で世界チャンピオンになりました。そして、2009年にはシルク・ドゥ・ソレイユのオーディションに合格し、TED2013には唯一の日本人スピーカーとして登壇したという、すごい方です。

そんなBLACKさんがTED2013で見せたプレゼンと全く同じものを、目の前で見させていただきました!ラッキーなことに、プレゼン挑戦者の6名は観客席の最前列に座らせていただいたのです。

前にBLACKさんのTED動画は観ていましたが、生で目の前で見るのは、全然違いました。BLACKさんとヨーヨーが一体となって、ヨーヨーをまるで手の延長かのように自在に操るその動きの美しいこと!あまりのかっこよさに全身鳥肌が立ちました。

そして、パフォーマンスに入る前のBLACKさんの英語スピーチが、とても印象的でした。ヨーヨーに出会う前の自信のなかった自分、チャンピオンになっても注目されなかった挫折感を、飾らずに正直にオープンにして、でもそこから、情熱にしたがってヨーヨーの道に戻り、技を磨いて、またチャンピオンになる、というそのストーリーを、とてもリアルに、豊かな表現力で話されていたので、聞いていてすごくイメージができましたし、BLACKさんのその時々の気持ちに共感することができました。

今回は「心をつかむ!英語プレゼンの極意」というタイトルのセミナーでしたが、まさに、心を鷲掴みにされました。

BLACKさんのプレゼンの後は、BLACKさんと、NHKの「スーパープレゼンテーション」を手掛けるシニアプロデューサーの金谷美加さんの、英語プレゼンについてのトークショーがありました。

そこで、BLACKさんが6名の挑戦者へのアドバイスとして、「ここで失敗したとしても、死ぬわけじゃない」「ここに来ているみなさんにとっては、挑戦者の人がうまくできなかったとしても、うまくいったとしても、どちらも勉強になるのだから」と言ってくださって、すご〜く気が楽になりました。

そして、「覚えてきたこと、練習してきたことをそのままうまくやろうとするよりも、観客とコミュニケーションをとることを大事に」と言われました。本当にそうですね!この場の500人の方たちとは何かの縁があって、一緒の場に居合わせて、そして3分スピーチを聞いていただけることになったのだから、その3分をとても大事に使って、聞いてくださる方たちに一生懸命思いを伝えよう、と思いました。

3分プレゼンに挑戦!

そして、後半、ついに私たち6人の「3分プレゼンに挑戦!」のコーナーが始まりました。

リハーサルと同じ順番で、京都大学の森本さん、同じFORWARD仲間のミホさん、元空手家の渡辺さん、津田塾大学の石井さん、FORWARD仲間のナツエさん、そして最後が私でした。

皆、リハーサルよりも本番の方が格段に良かったです!さすがに、こういうものに応募するだけあって、本番に強い方々なのでしょうか。他の方々のプレゼンを観ているうちに、緊張をすっかり忘れて、楽しんでしまいました。

私の番がやってきました。

ちなみに、昨日はワンピースを着ていったのですが、何となくベルトが欲しいな〜と思って、行きがけに渋谷の駅ビルの東急でベルトを買ってつけていきました。このベルトが大活躍!ピンマイクをつけて話すには、本体を何かにひっかける必要があって、ベルトがピッタリそれを支えてくれました。今後ピンマイクをつけて話す場があったら、女性の方は要注意です☆

話し始めは、スティーブ・ジョブズのスタンフォード大学のスピーチのレシテーション(暗唱)からです。もうこの部分のレシテーションは、何百回?何千回もしているので、忘れることはありません。

レシテーションをしている間に、500人の観客の方たちを見ました。奥行きのある会場で、照明も暗かったので、遠くの方は顔までは見られませんでしたが、空気だけは感じようとしてみました。一生懸命こちらを向いて聞いてくださる方ばかりでした。

人前で話すことに自信がなかった過去の話から始めました。そして、2011年秋に英語学校に通い始めてレシテーションに出会ったこと。レシテーションとは何か。レシテーションに魅了されて、コンテストで優勝したこと。ジョブズのレシテーションを練習しているうちに、自分の心の声に気づいたこと。本当に愛するものを探し続けようと思い、会社を辞めて自分の会社を作ったこと。

そして、今は英語学習コーチになって、英語学習者の方たちをサポートしていること。人前でそれほど緊張せずに言いたいことが言えるようになったこと。レシテーションのおかげで、英語力が伸び、愛する仕事に出会い、そして人前で話すことに自信が持てるようになったこと。

そんな話をしました。

そして、最後のメッセージは、やはりジョブズの言葉から。

"Your time is limited. So don't waste it."

だから、レシテーションにトライしてみませんか?そして、その力を実感してみませんか?という問いかけをして、終わりました。

話している間は、この内容をしっかり皆に受け取ってもらって、レシテーションに興味を持ってもらいたい!という気持ちで、話しました。そして、私の言葉を聞いてうなずいてくれる人がいると、とても嬉しくなりました。

最後の言葉を言い終えたときには、「私の言葉を最後まで聞いてくれてありがとう」、という気持ちがこみ上げてきました。そして、聞いてくれた人たちにきっと何かが伝わったんじゃないかな、という手応えがありました。

私のスピーチの講評は、フルフォードさんと金谷さんにしていただきました。フルフォードさんには「100点満点」(!)、金谷さんには「どうやってそんなに英語ができるようになったのか、その秘密をもっと知りたい」と、素晴らしいコメントを頂きました!!本当に嬉しかったです!!

そして、最後に、挑戦者6名へ、素敵なプレゼントを頂きました!!

mokuroku

☆BLACKさんの著書「TEDスピーカーに学ぶ伝える力」(サイン入り!)
☆Amazonギフト券5,000円分
☆TOEIC SW招待受験(3月自分で申し込んでしまったので、また次回受けます!)

TED-book

BLACKさんの本には、もちろん昨年のTED登壇の際の体験談も書かれていますが、それだけでなく、プレゼンの目的を考えるところから、内容作り、練習の仕方、本番の心構えなど、具体的なメソッドがたくさん書かれているので、英語に関わらず、プレゼンをする方にはとても参考になると思います!


*Kindle版もあります(¥960)

TOEIC SWは、実は3/9に初めて受験します。自分で申し込んでしまったので、今回は何も対策をせずに受けてみて、次に対策をしてから受けたらどのくらい変わるのか、というのを実験してみたいと思っています。その2回目の受験に招待受験を使わせていただきますね!

今回のスピーチの最終原稿

今回チャレンジした3分英語プレゼン、本当に良い勉強になりました。ここまでしっかり準備をして望んだのは、初めてだったと思いますが、おかげで、当日は心から楽しむことができました。

英語プレゼンを初めとして、こういうイベントがもっと増えていって、英語学習者の方々が英語学習に張り合いが持てるような機会が増えるといいな〜と思います。

最後に、今回のスピーチの最終原稿を掲載させていただきますね!

Title: “Recitation changed my life”

“Your work is gonna fill a large part of your life and the only way to be truly satisfied is to do what you believe is great work. And the only way to do great work is to love what you do. If you haven't found it yet, keep looking and don't settle.”

This is the recitation of Steve Jobs' speech that changed my life.

Until 2 years ago, I hadn't been confident about speaking in public. I sometimes had to make presentations in front of around 30 people in my previous company. Every time I made a presentation, I got so nervous and wanted to run away from the conference room.

In the fall of 2011, I started to learn English at an unique school where practicing the recitation of Steve Jobs speech was mandatory. Recitation is memorizing a famous speech and speaking it for an audience but it is not about copying the speech; it is about understanding the message deeply and delivering it as if it were your own.

I found it so enjoyable and so fascinating. In October 2012, I won the first prize in the recitation contest. Recitation was not just fun; it gave me courage to change myself. Through the practice of recitation, I found my inner voice. At that time I didn't know what I really loved, but Steve Jobs said, "If you haven't found it yet, keep looking." So I decided to keep looking for something I really loved.

Soon after the contest, I left the company I was working for and started my own company. Now I’m an English coach and support English learners who don’t have confidence about learning English. Now I can express whatever I want to without being too nervous in my seminars.

I’m pretty sure that if I hadn’t practiced recitation, I couldn’t have changed myself so dramatically.

Thanks to recitation, I was able to improve my English, found the job I really love and acquired the confidence speaking in public.

As Steve Jobs said, "Your time is limited. So don't waste it."

Recitation works wonders! Why don't you try it with me and find its power? Maybe it can also change your life.

Thank you all very much!!

Enjoy Learning English☆

タニケイ

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タニケイプロフィール

谷口 恵子(タニケイ)

プチ・レトル株式会社 CDO
ワクワク英語学習コーチ
TOEIC ・TOEFLリスニング満点
Street Academy Platinum Teacher

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