TOEIC直前まであきらめない!超短期集中トレーニング法
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こんにちは。英語学習コーチのタニケイです!
今週末、1/12(日)は新年最初のTOEICですね。
受験する方、準備はバッチリですか?
多くの人は、TOEICのスコアを上げるために英語を学習しているわけではなく、「英語でコミュニケーションができるようになること」が目標だと思います。そのためには、日頃から「使える英語」を身につける練習をすることが大事ですよね。
...とは言っても!
TOEICのスコアを会社に見せないといけない。このままでは昇級・昇格できない。それどころではなく、真っ先にリストラ候補になる可能性も(!)。高いお金を出して英会話スクールに通っているのに、何でTOEICのスコアは上がらないの?と日々奥さんに責められている...。
などなど、TOEICのスコアがやっぱり必要、という方も多いと思います。
しかもTOEICに向けて、計画を立てて対策をしようと思っていたのに、気づけばもうあと数日しかない...。これから一体何ができるんだろう、と途方に暮れているあなた。
残りの数日で実力をぐんとアップすることは、残念ながらできません。
でも、当日メンタル面で特に効果を発揮して、あなたの実力を最大限(+2割増しくらい)発揮するための、超短期集中トレーニングの方法を、今日はお伝えします。
この方法はリスニングに特に効きますが、リーディングにも効果があります。
でも、自分で口に出して練習をしないと効果が薄れてしまいますので、できるだけ自宅や、声を出して練習できる場所で、しっかり時間をとって、トレーニングしてください。
TOEIC直前!超短期集中トレーニング(1日1時間以上)
このTOEIC直前用の超短期集中トレーニングは、TOEICのPart3,Part4のリスニング音声とスクリプトを使って、リスニング、オーバーラッピング、ポイント練習、シャドーイングのトレーニングを駆け足でするものです。
私がいつもおすすめしている、一つの教材を5日〜7日かけてじっくり取り組んで卒業していく「タニケイ式シャドーイング」とは、やり方も目的も違います。
使うもの
(1)教材の音声のMP3ファイル
教材として、「TOEICテスト新公式問題集」やその他のTOEIC用問題集のPart3,4の音声を順番に聞いていって、「ちょっと速いな、あまり聞き取れないな」と思うものを使います。ほとんど聞き取れるものは使いません。
CDの音声をMP3ファイルに変換する方法は以下のサイトなどを参照してください。
MP3ファイルへの変換方法(iTunes編)
Windows Media Player10で音楽CDをMP3に変換する
(2)音声再生ソフト・アプリ
AB間再生(範囲を指定しての再生)や繰り返し再生ができ、再生スピードを変えられるソフトやアプリを使うのがおすすめです。
<おすすめソフト・アプリ>
PC用:Audacity (フリーソフト、Windows,Macとも利用可)
iPhone,iPad用:mimiCopy (500円)
Android用:Audio Speed Changer (無料)
(3)教材のスクリプト
「TOEICテスト新公式問題集」なら「解答・解説編」の各ページ
トレーニングのステップ
1. 高速リスニング(1回)
1.2倍速〜1.5倍速で、集中して聞きます。ただでさえ聞き取れないものを、速くしたら余計聞き取れないと思いますが、心配いりません。「集中して聞こうとすること」に意味がありますので、音楽のように漫然と聞き流さないでください。
2. 通常リスニング(1回)
通常スピードに戻して、1回集中して聞きます。本番では1回しか音声は聞けませんので、「1回で全部理解するつもりで」聞きましょう。ここでも、全部聞き取れる必要はありませんが、「聞き取ろう」と意識することが大事です。
3. オーバーラッピング(1回)
スクリプトを見ながら、音声を最初から最後まで流して、音声と同時に発話していきます。少し遅れてではなく、できるだけ音声と同じスピードで重ねて言えるようにがんばってみてください。難しかったところ、言えなかったところに下線を引きながら、オーバーラッピングしましょう。
4. 難しい部分をポイント練習
オーバーラッピングで下線を引いたところを中心に、集中的に練習しましょう。その部分だけ、AB間再生で音を繰り返し聞いて、真似をしましょう。できるだけ同じスピードで滑らかに言えるように真似をします。また、スクリプトを見ながら、「この言葉がそう聞こえるのか」という結びつけをしましょう。もしここで知らない語彙に出会ったら、言葉の意味をイメージしながら、何度も音を聞いて、口に出して、繰り返しましょう。ポイント練習はしっかり丁寧に、時間をかけてやりましょう。(目安は1つの教材で10分以上)
5. オーバーラッピング(1回)
難しい部分のポイント練習が全部終わってスムーズに言えるようになったら、全体のオーバーラッピングを1回しましょう。スクリプトを見ながら、音声を最初から最後まで流して、同時に発話します。できるだけ、何を言っているか意味も考えながらオーバーラッピングしてみましょう。
6. シャドーイング(1回)
今度はスクリプトを見ずに、音声を最初から最後まで流して、音声をそのまま真似をして追いかけます。音声の0.5秒後くらいをずっと追いかけていくイメージです。聞きながら話す、話しながら次の音声を聞き続ける、という難しいトレーニングですので、慣れていない方はなかなかできないかもしれませんが、真似をしようと思って聞くだけで、かなりの集中力が必要ですので、リスニング用の集中力を鍛える訓練になります。
7. リスニング(1回)
最後に通常スピードで1回聞きます。最初に聞いたとき(教材を選ぶために聞いたとき)よりもゆっくり感じると思います。しっかり聞き取れて内容が理解できるか、確認しましょう。
<大事!>
ポイント練習だけは丁寧に繰り返ししてください。オーバーラッピング、シャドーイングは完全にできるようになるまでやらなくてOKです。どんどん次の教材に進んでしまいましょう。
トレーニングの効果
(1)リスニングの音声の速さに慣れる
このトレーニングをしておくと、当日リスニングの音声が、ゆっくり、はっきり聞こえるように感じるので、落ち着いてリスニングパートに取り組む聞くことができます。
(2)聞き取れない音が聞き取れるようになる
「聞き取れない」というのは、大きく分けて、以下の2つのパターンがあります。
・知らない語彙である場合
・知っている語彙だが、音とその言葉が結びつけられない場合
このトレーニングをすると、スクリプトを見てのオーバーラッピング、ポイント練習を集中的にするので、上のどちらのパターンも集中的に対策ができます。
ただし、直前の数日だけでは、触れられる語彙にも、結びつけられる音と言葉のパターンにも限りがありますので、これは本当に直前対策のためのトレーニングと考えてください。
(3)リーディングスピードが上がる
リーディングスピードが元々遅めな人は、オーバーラッピングで、速いスピードでなめらかに読む練習をすることで、リーディングスピードが上がります。頭の中でも早く読めるようになります。
ただ、この効果も一時的なものですので、リーディングスピードを恒常的に上げていくには、しっかりリーディングのトレーニングをしましょう!
TOEICが終わったら
この超短期集中トレーニングをして、無事にTOEIC受験を終えたら、本当に実力をアップしていくためのトレーニングをぜひ始めましょう。
リスニング力をしっかり上げていくには「タニケイ式シャドーイング」の7ステップでトレーニング!
リーディング力を上げていくにはリーディングスピードを上げるトレーニングや、ボキャビルを!
そして、試験のための英語学習ではなく、たくさん英語を使って会話をしましょう!そうは言ってもなかなかネイティブと話す機会はないな〜という方は、「スピーキング練習のススメ:英語を話せるようになる2つの方法」を読んでみてくださいね。
Good luck on your TOEIC test☆
タニケイ