TOEICとTOEFLの違い 〜TOEICは日本発?!〜
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みなさん、こんにちは。英語学習コーチのタニケイです!
英語学習を続けるモチベーションを保ち、定期的に自分の英語力を客観視する方法の一つとして、時々テストを受けてみるのがおすすめです。テスト対策だけに一生懸命にはなって欲しくないのですが、毎日英語をがんばっていても自分が伸びているのか分からない、今の課題が何か分からない、という方は、ぜひ客観的なテストを受けてみてください。
その中でも有名なのは、TOEICとTOEFLだと思います。現在、日本ではTOEICを受ける人の方が圧倒的に多いと思いますが、最近ではTOEFLの受験者も増えているそうです。また、政府の教育再生実行会議がTOEFLを大学入試に活用することを提言したり、政府が国家公務員試験・総合職試験に導入する方針を打ち出しているそうで、今後もTOEFLの受験者は増えていきそうです。
ということで、今日は、TOEICとTOEFLの違いについて、ご紹介したいと思います。ちょっとTOEFLに興味があるという方、TOEICとTOEFLどちらを受けようか迷っている方、ぜひ参考にしてみてくださいね!
TOEICとTOEFLの違い
◆概要:
TOEIC(Test of English for International Communication)は、アメリカのETSという非営利団体が開発・制作していますが、「TOEICプログラムの理念 -TOEICの歴史-」によると、元々は「もっと多くの日本人が英語によるコミュニケーション能力を磨く必要がある。そのための実効性のあるプログラムを開発しよう。」ということで、日本人によってTOEICテストの開発プロジェクトが始まったのだそうです。TOEICの第1回テストは1979年12月、日本の札幌、東京、名古屋、大阪、福岡で開催されました。その後、非英語圏に広がっていき、現在では、世界約150カ国で年間約700万人(うち日本人が230.4万人)が受験しているそうです。
TOEFL(Test of English as a Foreign Language)は、1964年に英語を母国語としない人々の英語コミュニケーション能力を測るテストとして、TOEICと同じETSにより開発されました。TOEFLは、世界で最も広く受け入れられている英語能力試験で、オーストラリアやカナダ、英国、米国を含め130か国、 9,000 以上の大学や機関に認められています。受験者数は公表されていませんが、世界で70万人、日本人は8万人程度と言われています。
TOEICは日本発で、日本人受験者の割合が多いため、主に日本国内でスコアが通用するテスト。それに対して、TOEFLはアメリカ発で、様々な国の大学・機関で認められているため、主に留学をする人向けのテストですが、日本でも最近、英語の総合力が測れるテストとして、認知度が高まってきています。
◆測れる技能:
TOEICは「読む」「聞く」技能を測定するだけですが、2007年開始のTOEIC SW(スピーキング&ライティング)では「話す」「書く」技能を測定できます。
TOEFLは「読む」「聞く」「話す」「書く」の4つの技能を総合的に測定できるテストです。
◆テストの種類
TOEIC: 通常のTOEICと、TOEIC SWテスト(スピーキング&ライティング)、TOEIC Bridgeテスト(初中級英語学習者向け)があります。TOEIC Bridgeは、高いスコアを取ってもアピールにはなりませんが、TOEICより少し簡単なテストで練習したい人向けです。TOEIC SWは最近注目されてきていますが、まだその認知度は高くありません。
TOEFL: TOEFL PBT(Paper-based Test ペーパー版TOEFLテスト)とTOEFL iBT(Internet-based Testインターネット版TOEFLテスト)があります。現在、日本ではTOEFL iBTが実施されており、TOEFL PBTは2007年11月以降実施されていません。また、団体向けテストプログラムとして、TOEFL ITPテストというものもあります。TOEFL ITPテストのスコアは大学内でのクラス分けや交換留学の選考などに利用されています。
◆スコア
TOEICはリスニング495点、リーディング495点で、合計990点満点です。860点以上がAランクとされていて、「Non-Nativeとして十分なコミュニケーションができる」とされています。参考:「TOEICスコアとコミュニケーション能力との相関」
TOEFLはリーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの各セクション30点、合計120点満点です。アメリカに留学する場合、一般的な4年制大学でiBT 61~80、大学院ではiBT 80~100のスコアが入学資格として要求されます。ちなみに、少し前のデータですが、2011年の日本人の平均は69点だそうです。
◆試験内容
TOEICは、リスニング100問、リーディング100問で、時間は2時間です。
TOEFLは、ちょっと複雑です。リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4セクションがあり、リーディングとリスニングは問題数が決まっていません。リーディングは3〜4パッセージ、リスニングは6パッセージか9パッセージ、となっています。ですので、時間もまちまちですが、全部で4時間前後と思っておけばよさそうです。詳細はこちらのアゴス・ジャパンのページにまとまっていますので、ご参照ください。
◆受験料
TOEIC: 5,565円
TOEFL: US$225(受験日の7日前までに申込) US$260(受験日の6日前〜前営業日までに申込)
以上、TOEICとTOEFLの主な違いについてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。私がビックリしたのは、TOEICは日本発の試験だったということ。・・・これは有名な話なのでしょうか。
実は私もTOEFLは受験したことがなく、年明けにでも受験してみようと思っています。それに備えて、昨日とある試験予備校でTOEFL模試を受けてきました!その体験記も後日ご紹介しますね。
Enjoy Learning English!!
タニケイ