リスニング&スピーキング効果を上げる「ディープ・シャドーイング」のすすめ
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最終更新日:2017/01/28
みなさん、こんにちは。英語学習コーチのタニケイです!
英語のリスニングが苦手な方、速い英語を聞き取れるようになりたい方、またスムーズに英語を話せるようになりたい方、発音を改善したい方にもおすすめのシャドーイング。
ぜひシャドーイングをみなさんの毎日の英語のトレーニングに取り入れていただきたいのですが、シャドーイングをする際には、「効果を上げる方法」をきちんと知って、実践していただきたいと思います。
シャドーイングをしている方でも、音声をただ最初から最後まで流して、シャドーイングを繰り返しているだけの方が多いのではないでしょうか。
それでも段々シャドーイングができるようにはなるかもしれません。でも、ただ音声を流して真似をするだけのシャドーイングを、漫然と何回も続けるだけでは、もったいないのです!
ぜひ、シャドーイングをするときには、「苦手な箇所を見つけてポイント練習をする」そして、「苦手な音を得意な音に変える」方法でやってみてください。そうすると、シャドーイングの効果、リスニングとスピーキングのスキルアップ効果を最大にすることができます。
この方法を、私は「ディープ・シャドーイング」と呼び、レッスンの中でも具体的にやり方をご紹介しています。「ここまでするんですか?」と驚かれる方もいらっしゃいますが、実際に試して頂くと、どんどんスムーズに言えるようになるのが実感できると思います。
今日は、この「ディープ・シャドーイング」の「ポイント練習」の方法を音声つきでご紹介したいと思います。
題材として、私が今練習をしているオバマの2004年民主党党大会のスピーチの一部を使います。
<スクリプト>
People don’t expect -- people don’t expect government to solve all their problems. But they sense, deep in their bones, that with just a slight change in priorities, we can make sure that every child in America has a decent shot at life, and that the doors of opportunity remain open to all. They know we can do better. And they want that choice. In this election, we offer that choice. Our party has chosen a man to lead us who embodies the best this country has to offer. And that man is John Kerry.
まず、1回シャドーイングをしてみます。
タニケイのシャドーイング音声
ついていけない箇所が何ヶ所かありましたね?たとえば以下の箇所。
(1) that with just a slight change in priorities, (特に下線部分)
(2) we can make sure that
(3) remain open to all
シャドーイングでスムーズに言えない箇所、ついていけない箇所を見つけたら、そこを「ポイント練習」します!
<ポイント練習の基本>
・まずその部分だけをじっくり聞く
・聞いた音声の通りに繰り返し練習する
・言えるようになったら前後とつなげて繰り返し練習する
では、実際に(1)の部分を使って、ポイント練習をしてみましょう。
that with just a slight change in priorities, (特に下線部分)
ポイント練習の様子
以下のような順番でポイント練習をしました。
・まず言えなかった箇所を繰り返し聞きます。(Audacityという音声ソフトを使って繰り返し再生)
Audacityの使い方はこちらを参考にしてください!
・下線部分が特に言えなかったので、まずは that with just a slight だけを練習します。最初はゆっくり、段々速くしていきます。
・that with just a slight change in priorities, までをつなげて練習します。
・前後の文とつなげて、スムーズに言えるように練習します。
こんな風に、ぜひ言えない箇所を「ポイント練習」して、引っかかる箇所がなくなったら、全体のシャドーイングに戻ります。こうすると、全体のシャドーイングをただただ繰り返すよりも、効果が上がります。「苦手な箇所」が「得意な箇所」に変わっていくのを、ぜひ実感してください。
シャドーイングをしているけれど、なかなかついていけるようにならないな〜と思う方は、ぜひ、効果の上がる「ディープ・シャドーイング」を取り入れてみてくださいね!!
Let's Enjoy English!!
タニケイ