洋書リーディングのススメ:電子書籍でレベル別洋書を10万語読んで変わったこと! | Enjoy Learning English!!

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洋書リーディングのススメ:電子書籍でレベル別洋書を10万語読んで変わったこと!

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こんにちは!英語学習コーチのタニケイです。

英語の4技能(リーディング・リスニング・ライティング・スピーキング)をできるだけバランスよく伸ばしたい、と思いながらも、実は私があまり積極的にしてこなかったのが「リーディング」でした。読む必要がある場合や、時々気が向いたときには読むこともありましたが、日常的に洋書や英字新聞を読むことはしてきませんでした。

でも先月、森田ひとみ先生の洋書リーディングセミナーに参加して、やっぱり、英語の語彙や表現を大幅に広げていくにはリーディングは欠かせない、と感じました。今はリスニングトレーニングに向いた音声素材も色々選べますが、リーディングから得られる語彙・表現には、それ以上の幅があります。それに、今まで翻訳版で読んできた好きな本を、英語のままニュアンスを理解して楽しめるようになったら、とても素敵だな〜と思ったのです!

そこで、久しぶりに洋書のリーディングを再開することにしました。まずは、ひとみ先生もおすすめのレベル別洋書(Graded Readers)を使うことにしました。いきなり難しいものに挑戦せず、まずは長く読むことに慣れていこう、ということで。

それから、ひとみ先生も「分からない単語の意味は調べながら読んでいい」とおっしゃっていて安心したのですが、何度も出てくる知らない言葉があったときに辞書を引かないで読み続けることが苦手な私は、Kindle版の電子書籍を読んでいくことにしました。

『Kindle&読書メーターを使った挫折しない洋書「英語多読」のススメ☆』でもご紹介しましたが、電子書籍を使うと、内蔵辞書機能で簡単に単語の意味が調べられるので、「辞書を引くために読書を中断する」という感覚にならずに、ささっと意味を確認しながら読めるからです。また、大事なところや気になった文章に、ハイライトやメモをしておいて、後で一覧を見返すこともできます。

Reading

大事なのは選ぶレベルですが、最初は知らない単語がほとんどないレベルのものということで、Cambridge English ReadersのLevel4(基本単語数1,900語)から始めることにしました。Kindleで読めるCambridge English Readersのリストはこちらのブログに掲載していますが、Level4だけで12冊あります。これをひと通り読んでから、レベルを一つずつ上げていくことにしました。

数年前に「多読を始めよう!」と思って、PenguinシリーズのLevel1(基本単語数300語)の本をたくさん買って読み始めたことがあったのですが、1冊あたりが薄くてすぐに読み終えてしまい、手応えがなくて、私には続きにくかったのです。それで、今回は同じ過ちをおかさないように、「少し長めのもので、でも単語はそれほど難しいと感じないもの」というレベルを選びました。この、「使う本のレベルをどこに設定するか」は、シャドーイングの題材と一緒で、とても大事だと思います!

4月末にこの「レベル別洋書リーディング」を始めて1ヶ月が経過。といっても、毎日読んだわけではなく、数日に一回、気が向いたときに数分〜数十分ずつのスキマ時間を使って読み進めていっただけなのですが、読み終えたのは以下の6冊です。






読み終わったら、読書メーターにこのように簡単な感想と一緒に登録していきました。

dokushometer-01

「読書メーター」に登録すると、こんなふうにページ数と冊数のグラフも見られるので、やる気も出ます!

dokushometer-02

英語多読研究会(SSS)の書評検索システムで、主な洋書の総語数が確認できるのですが、この6冊を合計すると、112,457語!いつの間にか10万語を超えていました。

「多読」というと、こちらの本にもあるように「100万語」が一つの目安になるようです。そのくらい読むと、ペーパーバックに無理なく行けるかな?と期待しています。ただ、私はその1割の10万語を終えたところで、もう既にリーディングをするときの感覚について変化を感じているので、今回はそれをぜひ、リーディングに興味がある方、リーディングに課題を感じている方たちにお伝えしたいと思います!

Kindleでレベル別洋書を10万語読んで変わったこと

レベル別洋書を10万語読んで変わってきたことは以下の3つです。これは感覚的なものなので、ぜひみなさんにも自分で体験してみていただきたいな〜と思います。

(1)イメージ力が強化されてきた!
私は、大人になってから覚えた単語については、できるだけイメージと結びつけながら覚えるようにしてきました。また、学生時代に英語→日本語で丸暗記した単語も、できるだけイメージと結びつけなおして、読んだり聞いたりした瞬間に絵が浮かぶようにしてきました。そのおかげで、英語を読んでいるときにイメージがチラチラ浮かぶ状態にはなっていたのですが、今回のレベル別洋書の多読を始めてから、この「イメージが浮かぶ」という状態が強化されてきたのです。読みながら、映画を観ているように主人公が動いていたり、どよーんとした、あるいは埃っぽい街の空気が感じられたり。読んでいるものがイメージしやすい小説ばかりだからかもしれませんが、以前よりもイメージ力がついてきたと感じています。

(2)長く読むことが苦にならなくなってきた!
最初は30分のタイマーをかけて、少し意識して、がんばって続けて読んでいたのですが、すぐにこれが変わりました。気づくとあっという間に30分経っていることが多く、「えっ、もう30分?もっと読みたい」と思うようになったのです。つまり、ストーリーに没頭し、集中しやすくなったのだと思います。最近は、電車に乗っているときに読むときは、集中しすぎて乗り過ごさないように、という意味でタイマーをかけています。

(3)難しい英文もラクに読めるように!
一番嬉しかった変化がこれです♪♪ レベル別洋書のリーディングをしているうちに、「もっと難しい英文も読んでみたい」という気持ちがふと湧き上がり、TIME、Economist、FORTUNEなどの雑誌記事をいくつか読んでみました。そうすると、以前難しい記事を読んだときに感じていたような「分からないので途中で読むのをやめたくなる」気持ちが起こらなくなくなっていたのです。もちろん、内容自体が難しかったり、知らない語彙がたくさんあるので、読み終えるのに時間はかかるのですが、知らない語彙にひとまず線を引きながら、推測しながら読んでいく、ということが普通にできるようになっていました。線を引いた語彙は、2回目に意味を調べながら読んで確認していますが、大体推測した意味に近いことが多いです。

なぜこのような変化が起こるのでしょう? 特に3つめの変化は不思議でしたが、たぶん、「読み進めること」への耐性がついて、「長さ」への恐れが克服できたのではないかな〜と思います。

もちろん、始める時点での英語力や、これまでのリーディング歴にもよるとは思いますが、続けて簡単な洋書を読んでいくことで何かきっと素敵な変化が起こると思います☆ そして、私自身も驚いたのですが、その変化は意外とすぐに感じられると思います! ぜひ、実験するようなつもりで、自分の感覚の変化を楽しみながら試してみてくださいね!!

また私の洋書リーディングの経過も報告させていただきます☆

「私も多読をしてみたいけど、何を読んだらいいの?」という方はこちらのブログも参考にしてくださいね!
電子書籍で英語多読!! Cambridge English ReadersをKindleで読もう☆
電子書籍で英語多読!! Oxford BookwormsをKindleで読もう☆
電子書籍で英語多読!! Macmillan ReadersをKindleで読もう☆

タニケイ

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タニケイプロフィール

谷口 恵子(タニケイ)

プチ・レトル株式会社 CDO
ワクワク英語学習コーチ
TOEIC ・TOEFLリスニング満点
Street Academy Platinum Teacher

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