Huluの英語字幕つき海外ドラマでシャドーイング『デスパレートな妻たち』
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最終更新日:2015/07/10
こんにちは。英語学習コーチのタニケイです!
リスニング力をアップするおすすめのセルフトレーニング法「タニケイ式シャドーイング」ですが、何を使ってシャドーイングしたら良いか、迷う人も多いと思います。
基本は、好きなものでやっていただいて構いません。映画やドラマの1シーンを使っても良いですし、EnglishCentralの動画や、TEDのスピーチなどを使ってもいいですし、TOEICの対策を兼ねたい方はPart3,Part4を使うのも良いと思います。
中でもおすすめなのは、映画やドラマです。本当にネイティブが使っている生きた英語、そしてナチュラルなスピードでの会話が満載だからです。
映画やドラマを観る場合、Huluを使うと便利です!
Huluは何が良いかというと...
(1)海外の映画やドラマなど、動画が豊富!
(2)どれだけ使っても月額933円(税抜)!
(3)PC、スマホ、タブレットなど、色々なデバイスで見ることができる!➡Hulu対応機器
(4)字幕切り替えが簡単。
(5)10秒戻るボタンがあって、同じ箇所を何度も聞くのに便利。
特に、(3)の対応機器が多いことで、たとえば、自宅でHuluを使って見ていた映画を、一時停止をして、外出先ではその場面から続きをスマホで見る、ということができるんです。(Huluがどこまで観たかを覚えていてくれます)
このHuluの中にある、英語音声+英語字幕で観られる映画やドラマは、英語学習に最適です。「英語学習におすすめ!Huluで観られる英語字幕つき海外ドラマ10選」も参考にしてくださいね!
7ステップの「タニケイ式シャドーイング」の詳細についてはこちらを読んでください。
今日は、Huluで見つけた私の好きなドラマの1シーンを使ったシャドーイングの実践例をご紹介します☆
準備:題材を選ぶ
映画やドラマをシャドーイングに使う場合には、英語字幕で観ながら、「このフレーズを覚えたい!」とか「この会話素敵!」と思ったシーンを選びましょう。上級者の方は英語字幕なしで観ながら選んでも構いません。
今日は「デスパレートな妻たち」のシーズン1・第1話から、SusanとMikeが出会うシーンを選んでみました。(10分40秒〜11分43秒)
私はこのドラマ、もう最後まで観ているのですが、SusanとMikeにはこの後、色々な展開があるのです。それを知ってから、また最初に戻って観ると、さらに楽しめますよ☆
ステップ1:リスニング
選んだシーンを字幕なしで2回聞きます。音だけでリスニングをする場合には、自分で頭の中でイメージをふくらませながら聞きますが、ドラマの場合には、字幕だけを消して、画面を観ながら聞きましょう。
シチュエーションや、どんな表情で話しているかをチェックすると、英語そのものがわからなくても、何となく「こういうことを言っているのかな?」とわかることもあります。
ステップ2:ディクテーション
一度字幕を観てはいますが、全部は覚えていないと思いますので、音声を聞きながらディクテーション(書き取り)をしましょう。手書きでもPCでタイプしても構いません。
2回くらい聞いて、できるだけ書き取りをしたら、次に字幕を出して答え合わせをしましょう。正しい答えを書いたものが、この後使っていくスクリプトになります。
(スクリプト)
SUSAN: I wouldn’t eat that if I were you.
MIKE: Why?
SUSAN: I made it. Trust me. Hey, hey, do you have a death wish?
MIKE: No, I just refuse to believe that anybody can screw up macaroni and cheese.
MIKE: Oh my god. How did you… it tastes like it’s burned and undercooked.
SUSAN: Yeah, I get that a lot. Here you go.
MIKE: Thanks. I’m Mike Delfino, I just rented out the Simm’s house next door.
SUSAN: Susan Meyer, I live across the street.
MIKE: Oh yeah, Mrs. Huber told me about you, said you illustrate children’s books.
SUSAN: Yeah I’m very big with the under 5 set. What do you do?
MIKE: Plumber. So if you ever have a clog… or something.
SUSAN: Now that everybody’s seen that I’ve brought something, I should probably just throw this out.
ステップ3:音読
スクリプトを3回音読します。
1回目:速音読(最高スピードで読む)
2回目:中速音読(普段の1.2倍速くらいで読む)
3回目:普通音読(無理のないスピードで読む)
英語を話すための口のトレーニングですので、しっかり声を出して口を動かして音読しましょう。
1回目〜3回目にかけて、だんだんスピードを落としていくと余裕ができますので、その余力を使って、内容を意識しながら読んだり、発音に気をつけたり、イントネーションをしっかりつけたりしながら音読してみましょう。
ステップ4:黙読&理解
スクリプトを読んで、内容を理解します。知らない単語があれば意味ををチェックして、日本語字幕も参考にして理解しましょう。日本語字幕は、英語が全部訳されているわけではなく、字数の関係で省略されていたり、かなり意訳されていることも多いので、参考程度にして、自分でしっかりスクリプトを読んで、内容を把握することをおすすめします。
ただ、シャドーイングの準備のステップなので、そこまで時間をかけずに、できるだけ効率的に疑問点をゼロにしていきましょう。
以下に私の訳を載せておきますので、参考にしてくださいね。
☆ご自身で理解をするときには、和訳までする必要はありません!
SUSAN: I wouldn’t eat that if I were you.
私だったらそれ食べないわMIKE: Why?
どうして?SUSAN: I made it. Trust me. Hey, hey, do you have a death wish?
私が作ったの。だから間違いないわ。ちょっと、ちょっと、あなた死にたいの?MIKE: No, I just refuse to believe that anybody can screw up macaroni and cheese.
いや、ただマカロニ&チーズを失敗する人がいるなんて、思えないからさ。MIKE: Oh my god. How did you… it tastes like it’s burned and undercooked.
おおっと。いったいどうしたら... こげてる味と生っぽい味が同時にするよ、これ。SUSAN: Yeah, I get that a lot. Here you go.
ええ、よく言われるわ。さあ、どうぞ。MIKE: Thanks. I’m Mike Delfino, I just rented out the Simm’s house next door.
ありがとう。マイク・デルフィーノだ。隣のシムさんの家を借りたばかりだよ。SUSAN: Susan Meyer, I live across the street.
スーザン・メイヤーよ。お向かいに住んでるわ。MIKE: Oh yeah, Mrs. Huber told me about you, said you illustrate children’s books.
ああ、君か。フーバーさんから君のことを聞いたよ。子供向けの絵本の挿絵を描いてるって。SUSAN: Yeah I’m very big with the under 5 set. What do you do?
そう。私、5歳以下には大人気なのよ。あなたは何の仕事をしてるの?MIKE: Plumber. So if you ever have a clog… or something.
配管工だよ。だから、もし配管がつまったりとか...他にも何かあれば。SUSAN: Now that everybody’s seen that I’ve brought something, I should probably just throw this out.
さあ、みんな私が何かを持って来たっていうところは見たでしょうから、そろそろこれを捨てた方が良いわね。
ちなみに、私はこのドラマを初めて観たときに "plumber" (配管工,配管技師) という言葉を覚えました。
意味が分からない箇所があると、リピーティング以降の練習でも意味が気になってしまうので、ここで疑問点をゼロにしておきましょう!
ステップ5:リピーティング
1センテンスずつ、区切ってリピートします。できるだけ、発音だけでなく、アクセント&イントネーション、リズム&スピード、音と音のつながりを意識しながら、そっくり真似をしましょう。
言いにくい箇所があれば、そこだけ繰り返し練習しましょう。以下の下線部分が少し難しいかと思います。
SUSAN: I wouldn’t eat that if I were you.
MIKE: Why?
SUSAN: I made it. Trust me. Hey, hey, do you have a death wish?
MIKE: No, I just refuse to believe that anybody can screw up macaroni and cheese.
MIKE: Oh my god. How did you… it tastes like it’s burned and undercooked.
SUSAN: Yeah, I get that a lot. Here you go.
MIKE: Thanks. I’m Mike Delfino, I just rented out the Simm’s house next door.
SUSAN: Susan Meyer, I live across the street.
MIKE: Oh yeah, Mrs. Huber told me about you, said you illustrate children’s books.
SUSAN: Yeah I’m very big with the under 5 set. What do you do?
MIKE: Plumber. So if you ever have a clog… or something.
SUSAN: Now that everybody’s seen that I’ve brought something, I should probably just throw this out.
ステップ6:オーバーラッピング
音声を流しながら、音声と同時にスクリプトを見ながら話してみましょう。言いにくい箇所やスピードがついていけないところがあれば、そこだけ繰り返し練習しましょう。
SUSAN: I wouldn’t eat that if I were you.
MIKE: Why?
SUSAN: I made it. Trust me. Hey, hey, do you have a death wish?
MIKE: No, I just refuse to believe that anybody can screw up macaroni and cheese.
MIKE: Oh my god. How did you… it tastes like it’s burned and undercooked.
SUSAN: Yeah, I get that a lot. Here you go.
MIKE: Thanks. I’m Mike Delfino, I just rented out the Simm’s house next door.
SUSAN: Susan Meyer, I live across the street.
MIKE: Oh yeah, Mrs. Huber told me about you, said you illustrate children’s books.
SUSAN: Yeah I’m very big with the under 5 set. What do you do?
MIKE: Plumber. So if you ever have a clog… or something.
SUSAN: Now that everybody’s seen that I’ve brought something, I should probably just throw this out.
ステップ7:シャドーイング
最後にシャドーイングをします。スクリプトを見ずに、音声だけを聞いて、そのすぐ後を追いかけて真似してみましょう。最初はほとんど言えなくてもいいので、集中して聞いて、繰り返しシャドーイングをしてみてください。0.5秒後くらいを追いかけるイメージです。スクリプトを思い出しながら話すのではなく、聞こえてくる音に集中して、真似をしましょう。
☆ポイント練習
シャドーイングをしていて、言えない箇所が絞れてきたら、そこだけを繰り返し練習します。これをポイント練習と呼びます。ポイント練習の対象になりそうな箇所と、それぞれ練習するときの注意点が以下の(1)〜(10)です。
SUSAN: I (1)wouldn’t eat that if I were you.
MIKE: Why?
SUSAN: I made it. Trust me. Hey, hey, do you have a death wish?
MIKE: No, I (2)just refuse to believe that anybody can screw up macaroni and cheese.
MIKE: Oh my god. How did you… (3)it tastes like it’s burned and undercooked.
SUSAN: Yeah, I get that a lot. Here you go.
MIKE: Thanks. I’m Mike Delfino, I just (4)rented out the Simm’s house next door.
SUSAN: Susan Meyer, (5)I live across the street.
MIKE: Oh yeah, Mrs. Huber told me about you, said you (6)illustrate children’s books.
SUSAN: Yeah I’m very big (7)with the under 5 set. What do you do?
MIKE: (8)Plumber. So if you ever have a clog… or something.
SUSAN: Now that (9)everybody’s seen that I’ve brought something, (10)I should probably just throw this out.
(1) would't eat that
wouldn'tとeatの最後のtをそれぞれ発音せずにスムーズにつなげます。
(2) just refuse
justのtを発音せずにスムーズにつなげます。
(3) it tastes like
itのtを発音せず、tastesの最後の音もはっきり発音せずに省略して話します。
(4) rented out
rented outをスムーズにつなげます。
(5) I live across
3語をスムーズにつなげます。
(6) illustrate
illustrateは速いので、スムーズに言えるように練習しましょう。
(7) with the
スムーズにつなげて1語のように発音します。
(8) Plumber
発音を良く聞いて真似しましょう。bの音は発音しません。
(9) everybody's seen
スムーズにつなげて1語のように発音します。
(10) I should probably
ささやくように話しているので難しいのですが、よく聞いて練習しましょう。
いかがですか?
何日かかけて、シャドーイングが最初から最後までできるようになれば卒業です!
Huluは2週間無料体験ができますので、ぜひ、英語字幕つき海外ドラマを使った英語学習を体験してみてくださいね!(2週間経って解約しない場合には自動的に契約継続となりますので、ご注意ください)
好きなシーンをシャドーイングしていって、全部スムーズに言えるようになっていくと、どんどん楽しくなります。好きなセリフを言えるようになると、ただ見ているだけのときよりも、さらに楽しみが広がります。
シャドーイングは、リスニングにもスピーキングにも効果がありますので、実践的な英語力をつけていくのにピッタリのトレーニングです。
できれば3ヶ月の継続トレーニングをおすすめしますが、まずは気が向いたときだけでもいいので、ぜひ取り入れてみてくださいね!
Enjoy Learning English☆
タニケイ