【インタビュー】タニケイ式シャドーイングでTOEICリスニング満点! | Enjoy Learning English!!

*

【インタビュー】タニケイ式シャドーイングでTOEICリスニング満点!

公開日: :

TOEICリスニング満点コーチが教える 3ヶ月で英語耳を作るシャドーイング』でご紹介している、7ステップのタニケイ式シャドーイング。

通訳者の方が基礎訓練法として使われているシャドーイングというトレーニングは、いきなりやると難しいのですが、しっかりステップを踏んで準備をしてから行うと、一般の学習者にとっても、続けやすく、効果的なトレーニングになります。そして、3ヶ月程度、毎日集中してトレーニングをすることで、自分でも実感できる程にリスニング力を上げていくことができます。

今回は、この本を読んで、7ステップのタニケイ式シャドーイングを3ヶ月継続し、TOEICリスニング満点(390点→495点)を取得された英語学習者のQooさん(30代・女性)に、どのようにトレーニングを継続したのか、どんな教材を使ったのかなどを、詳しくお聞きしました!

これからタニケイ式シャドーイングを始めてみようかな、と思っている方、始めてみたけれど、教材の選び方やトレーニングの方法に迷いがある方はぜひ読んでみてくださいね。

それでは、Qooさんのインタビューをどうぞ!!

Qooさんのインタビュー:タニケイ式シャドーイングでTOEICリスニング満点取得できた理由は?

―Qooさん、まずはTOEICリスニング満点、おめでとうございます!本の表紙にも書いているように、「3ヶ月でTOEIC100点アップ」が期待できるトレーニング法ではありますが、実際にこうしてリスニング満点を達成していただけると、私も本当に嬉しいです。まずは、私の本、『3ヶ月で英語耳を作るシャドーイング』をいつ頃、どうやって見つけていただいたのか、教えていただけますか?

はい! 今年の5月に『3ヶ月で英語耳を作るシャドーイング』を見つけて読みました。以前から、「シャドーイングがいいらしい」と友人に聞いていて、他の本を買ってやってみたりもしましたが、なかなかコツがわからずにいました。そんなとき、アマゾンのお薦めで、『3ヶ月で英語耳を作るシャドーイング』が出てきたのです。いつもは紙の本のほうが好きなのですが、早く読みたくて、Kindle版を買って読みました。

―そうでしたか! Kindle版も出しておいてよかったです! そもそも、英語学習自体はずっと前から続けられていたんですか?

はい、英語は昔から好きでした。東京で数年カメラマンをしていたのですが、やはり英語を使う仕事がしたくて、2016年9月からニセコで働き始めたのです。外国人観光客がとても多いので、そこで接客業をしていました。そして、本腰を入れて英語力を上げようとしていた矢先に、この本に出会いました。

―そんなタイミングだったんですね。TOEICは定期的に受けられていたんですか? 元々スコアはかなり高かったんでしょうか。

TOEICはそれほど継続的に受けていたわけではなくて、数年に一回、受けていました。20代のときのスコアは720~730くらいでした。ニセコに移って、2016年の9月と11月に受けたときには、2回ともリスニングとリーディングが395点ずつのトータル790点で、全く同じスコアでした。その後、ニセコの仕事が繁忙期になって半年くらい受けられなかったのですが、2017年5月にタニケイさんの本を読んで、タニケイ式シャドーイングを始めて、1ヶ月後の6月に受けたTOEICで、リスニングが55点アップ、リーディングも50点アップして、895点取れたのです。リーディングは初めて全問解くことができました!

―それはすごい伸び幅ですね! その前のTOEICと比べて105点アップということですね。タニケイ式シャドーイングは、きちんとやっていただくと、情報処理のスピードが上がるので、リーディングにも効果が出ます。それと、英語を使うお仕事をされていた効果でしょうね。その後もTOEICを続けて受けられたんですよね?

そうですね。翌月の2017年7月のTOEICでは、リーディングがだいぶ落ちてしまい、ベストスコア更新とはなりませんでしたが、リスニングはさらに20点アップの470点。2ヶ月で80点アップしました! トータルでは875点(リーディング405、リスニング470)でした。

―実感としてはどうでしたか?リスニング力が上がっているように感じましたか?

はい! 本番でもリスニングが解けているという実感がありました。特に文章の長いPart3, Part4のほうが簡単に感じました。流れがわかっていれば解けることが多かったのです。

―トレーニングをすると、長い文章を聞き続けることへの耐性もできますよね。その次のTOEICで、リスニング満点を取得されたんですね。

はい! 今年9月のTOEICでリスニング満点が取れました。リーディングは430点で、トータル925点でした。これが初めての900点超えでした。

―タニケイ式シャドーイングのトレーニングを始めてから、3ヶ月ちょっとでしょうか。

そうですね。トレーニング106日目だったと思います。

タニケイ式シャドーイングに使った題材

―同じようにタニケイ式シャドーイングで英語力を上げたい方、特にTOEICのスコアを上げたい方の参考になるように、具体的に、Qooさんがトレーニングに使われた教材を教えていただけますか?

最初の頃は、『TOEIC L&Rテスト でる模試 リスニング700問』(ハッカーズ語学研究所)を使いました。1日あたりPart3, 4の大問最大3つを使ってトレーニングしました。1つだと物足りなかったので。

あとは、Part1, 2対策に反射神経を鍛えようと、『TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問』(アスク)を使って、1日10問のシャドーイングも始めました。その2つを続けていったら、あるときから、TOEICの問題が簡単に感じるようになってきたのです。

それで、Facebookグループ「タニケイ式シャドーイングで英語耳を作ろう(みみつく!)」で相談して、タニケイ先生にアドバイスをもらって、NHKの『実践ビジネス英語』のテキストを追加しました。トレーニングを始めて2ヶ月半が過ぎた頃からだと思います。少し難しかったので、最初の頃は0.7~0.8倍速で始めて、徐々に普通スピードに戻すようにしていました。でも、今は普通スピードでいきなりトレーニングを始められるようになりました。そういう点でも、やっぱり英語力が伸びてきていることを感じます。

―そうですね。このトレーニングは、聞き取れない部分が聞けるようになったり、最初はついていけなかったスピードについていけるようになるので、効果を細かく実感しやすくなっています。実は私自身が、効果を実感できないと続かないタイプだったので、試行錯誤して、そんな自分でも続けられるトレーニングに変えてきたのです。

タニケイ式シャドーイングを3ヶ月続けられた秘訣は?

―Qooさんは、この7ステップのタニケイ式シャドーイングを、どのくらいの頻度で、一日何時間くらい続けられたんですか?

3ヶ月間毎日やりました! 実はこの期間、ニセコを離れて勉強に専念する時間があったので、それが大きいですね。1日あたりの時間も30分ということはなくて、もっと多く使っていました。一概に何時間とは言えないのですが。

―そうですね。30分は時間がないビジネスパーソンの方のための目安なので、本当は時間が取れるならもっとやっていただくほうがいいのです。ただ、実は時間がある人のほうが英語学習のモチベーションを保つのは難しかったりもするんですよ。時間がない人、特に会社勤めをされている人のほうが、限られた時間をうまく使おうとモチベーションが上がりやすいようです。ですから、きちんと空いている時間を英語学習に活用されたQooさんは素晴らしいです! 続けられた秘訣は何だと思いますか?

そうですね。ときには、TOEICの問題集だけでなく、アナ雪を題材にしたテキスト(『CD付 ディズニーの英語 (コレクション5 アナと雪の女王) (CD付書籍)』英文解説:石原真弓さん)を使ったりして、楽しみながらだったので、続けやすかったと思います。

―好きな教材を使うことは本当に大事ですね! Qooさんと同じようにこの本を読んでも、この7ステップのシャドーイングがなかなか始められない方や、続けられない方もいらっしゃると思うのですが、Qooさんご自身はそういう悩みは全然ありませんでしたか?

はい。この7ステップでやっていくと、シャドーイングに取り掛かりやすかったのと、私はこれが良さそうだと思ったら信じて実行するタイプなので、そういう悩みはありませんでした。

―素直なんですね。私もよく講座などでお話するのですが、英語学習には色々な方法があって、自分に合うかどうかはやってみないとわからないので、あまり食わず嫌いをせずに、先入観を持たずに、まずはお薦めされた方法、良さそうだと思った方法をトライしてみるのがいいですね。

トレーニング時間の使い方

―Qooさんは、トレーニング時間はたっぷりあったということでしたが、どんな時間をシャドーイングのトレーニングにあてたのですか? 特にスケジュールを決めたりしていましたか?

この期間は、生活の中で、とにかくシャドーイングを最優先にしていました。ある意味、「寝ても覚めてもシャドーイング」という気持ちで(笑)

―すごいですね。そこまでの気持ちがあったからこその、短期間での伸びですね。とはいえ、一日中シャドーイングはなかなかできないと思いますが、どんな時間に多くトレーニングされていたのでしょうか。

主に午前中です。夜よりは朝のほうがやりやすかったです。元々は朝型ではないのですが、朝やったほうが、「今日はもうシャドーイングをした」という充実感を一日味わえますし。夜にやると、「後でやらなきゃ」という思いを一日抱えることになってしまいます。

―なるほど。その充実感はいいですね。朝のほうが頭が疲れていなくてシャドーイングがやりやすい、ということもありそうです。場所としては、自宅が中心ですか?

そうですね。私は集中してやりたかったので、歩きながらなどはできなくて、自宅でやりました。最初は7ステップをこなすのに1時間くらいかかってしまっていたので、続けてではなく、休憩をはさんだり、他のことをしたりして、時間を分けてトレーニングしていました。

―それは良い方法ですね。集中力が続く時間を意識して、集中力が切れたら意識的に休憩を入れるのがお勧めです。集中できていないと、トレーニングの効率は悪くなってしまうので。

Facebookグループ「みみつく」も活用してトレーニングを継続

―タニケイ式シャドーイングを続けやすくするためのFacebookグループ「みみつく」にも参加されていますが、最初の頃は「みみつく」に毎日トレーニング記録を投稿していただいていましたよね。

そうですね。最初はそれで続けやすかったのですが、その後、毎日同じことを書いているなあと思って、変化があったときだけ投稿することにしました。でも毎日トレーニング自体は続けていました。

―「みみつく」グループがあったから続けやすかった、ということはありますか?

自分の投稿に対して、他のメンバーの方が反応してくれたり、励ましてくれたり、教材を紹介したことが役に立ったのかなと思えたりして、モチベーション維持に役立ちました。

―本当に、「みみつく」グループのメンバーの方々は、お互いに励ましあって、良いコミュニティを作ってくださっていて、私も嬉しいです。私の本は、トレーニングを続けていく中でも役に立ちましたか?

もちろんです! 最初に読んだときだけではなく、つまずいたときにどうすればいいのかが詳しく書かれていたので、やり方などで迷ったときにも、そのページを見て解決することができました。それから、何度か繰り返し読んだのが、コラムにあったタニケイさん自身の英語学習の話です。とても説得力があって、自分とも共通点があったので、励まされました。

―わあ!それは嬉しいです!実はこのコラム、入れるかどうか迷ったんです(笑)

タニケイ式シャドーイングを自己流に変えていったこと

―タニケイ式シャドーイングは慣れてきたらやり方をどんどん自己流に変えていくことをお勧めしていますが、Qooさんの場合はいかがでしたか?

私は、1日あたり使える時間がたくさんあったので、モデルプランにあるような1教材1週間ではなく、1日で7ステップを一気に終えてしまいました。それと、慣れてきてからは、ディクテーションは省いて、順番も変えて、リスニング(2、3回)→オーバーラッピング(2、3回)→音読(2、3回)→シャドーイングの順でやっていました。シャドーイングの前に意味がわからないところだけ、日本語のテキストを確認するようにしていましたね。

―いいですね。続けていくと、自分はこのやり方のほうがやりやすいな、というステップがわかってきますよね。

モチベーションが落ちたときにはどうしましたか?

―モチベーションが落ちることもあったんじゃないかと思いますが、そんなときにはどうしていましたか?

気分が乗らないときには気晴らしに散歩したりしましたね。ただ、私はとにかくリスニングが苦手というコンプレックスを解消したかったので、モチベーションはそれほど下がりませんでした。

あとは、TOEICのスコアがどんどん上がっていったり、実際にリスニング力が上がってきている効果を感じながらトレーニングができたことも大きかったと思います。日々のトレーニングの中で、だんだん問題が簡単に思えてきたり、Part3,4はリスニング力アップを実感しやすかったですね。最初難しかったものも、0.8倍などにスピードを落とさなくても、普通のスピードでついていけるようになっていきましたし。

―「英語を使って仕事がしたい」という明確な目標があったのも、モチベーション維持には大きかったですか?

そうですね! 英語を使って仕事をしたい、という気持ちはずっとありましたから。そして、留学しなくても英語ができるようになっている人たちが実際にいらっしゃるので、きっと自分もできるようになると信じて続けました。あとは、Twitterで語学専用アカウントを使って、情報収集したり、他の学習者の方々とコミュニケーションしているのですが、それも役立っています。

シャドーイング以外に効果的だった英語学習

―シャドーイングトレーニング以外にも、色々な英語学習をされていたのでしょうか。他にも効果的だったものがあれば、ぜひ教えてください。

はい! 8月の終わりごろからアメリカのドラマを見始めました。「SUITS」というドラマです。これで、スピードのある英語に慣れたように思います。一気に見ていって、9月の初旬に見終わりました。

―「SUITS」は弁護士の話ですよね。早口の会話も多いですし、ビジネスシーンも多くて、仕事で使える実践的な英語を身につけたい人にはピッタリですね。どんな方法で見ていったのですか? 字幕はつけて見ましたか?

日本語字幕を出しながら見ましたが、英語を意識的に聞き取るようにしました。あとは、「私はラブ・リーガル」も同じように見ました。アメリカ英語が好きなので、アメリカのドラマを選んでいます。

―自分が好きなものを見つけられると本当に強いですね! 私もドラマで英語学習というのは本当におすすめの方法だと思います。ドラマ以外にも何か楽しめるものはありましたか?

あとは、YouTubeでバイリンガールChikaさんの番組を時々見ていました。彼女のきれいな英語も聞けますし、海外旅行記などビデオで生の英語に触れられます。YouTubeではRachel&Junの番組も良かったです。Junはきれいで流ちょうな英語を身に着けた純ジャパ(長期海外経験のない日本人)なので、「私もこうなれるようにがんばるぞ~!」という気持ちになりました。

―私も、どちらもよく見ています! YouTubeは気軽に見られるので、お気に入りの人を見つけてチャンネル登録しておくといいですね。

今後の目標と、それに向けての学習予定

―それでは、Qooさんの今後の目標や、英語学習予定を教えていただけますか?

はい! 実は9月半ばに東京の通訳翻訳学校の試験に合格したので、10月からその学校に通い始めました。翻訳コースに通っています。

―英語を使うお仕事に向けて一歩を踏み出されたのですね! おめでとうございます! TOEICリスニング満点は取られましたが、英語力の次の目標は何かありますか?

海外ドラマなどナチュラルなものも聞き取れるようになりたいと思っています。それから、スピーキングをもっと練習したいですね。

―スピーキングは、一人でも自主練はできますが、やはり実際に誰かと話す練習ができるといいですね。英会話カフェや、英会話サークルなども活用されて、ぜひスピーキング力も伸ばしていってください! また数ヶ月後、さらに進化したQooさんにお話を伺えるのを楽しみにしています!

以上、Qooさんのインタビューをお届けしましたが、いかがでしたでしょうか。一念発起して毎日本気でタニケイ式シャドーイングに取り組んでいただくと、3ヶ月ちょっとという短期間でも、しっかりと結果が出ます。

タニケイ式シャドーイングをやってみようかな、という方は、まず、書籍『TOEICリスニング満点コーチが教える 3ヶ月で英語耳を作るシャドーイング』をお読みいただき、Facebookグループ「タニケイ式シャドーイングで英語耳を作ろう(みみつく!)」にも参加して、トレーニングを続けてくださいね!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket


  • follow us in feedly



タニケイプロフィール

谷口 恵子(タニケイ)

プチ・レトル株式会社 CDO
ワクワク英語学習コーチ
TOEIC ・TOEFLリスニング満点
Street Academy Platinum Teacher

more


PAGE TOP ↑