TOEIC SW(スピーキング・ライティング)テスト初受験レポート!
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こんにちは。英語学習コーチのタニケイです!
今日は、TOEIC SW(スピーキング・ライティング)テストを初めて受験してきましたので、その模様と感想をレポートさせていただきます☆
TOEICのスコアを社員の英語力を測る基準にしている会社がどんどん増えていますが、実はTOEICだけでは本当に仕事上のコミュニケーションができる英語の実践能力が十分にあるかは分かりません。TOEICでは、リスニングとリーディング、という限られた能力しか測れないからです。それに気づいて、TOEICに続きTOEIC SWを基準として採用していく会社が増えるのではないか、と言う人もいます。
では、本当にTOEIC SWで、仕事に使える英語の実践能力は測れるのでしょうか...。
まずは、自分で試してみることにしました!
タニケイのTOEIC SWテスト初受験レポート!
事前準備(今回はテスト対策なしで!)
今回は特に対策をせずに受けてみて、次回は対策をしてから受けて、違いを比べてみよう!と思い、今回の事前準備としては、以下の2つだけをしました。
(1) Webのサンプルテストを見て、問題形式を確認する
(2) 「意見を述べる問題」で意見を述べられるように、日本語で意見を述べる練習(自分の意見を短時間で決めて言うことが日本語でも苦手なので...笑)
試験開始まで
今日の受験場所は、赤坂見附の駅から2分、山王グランドビル9Fの「IIBCテストセンター」のテストルーム。
開始時間は、申し込み時に10時開始と14時開始を選べますが、私は寝坊が恐かったので14時開始にしました。
TOEIC SWは、TOEICのような受験票がなく、「試験日のお知らせ」というメールだけが送られてきます。そのメールに、「入場時間: 13:15 ~ 13:30 ※13:30までにお越しいただけない場合は受験できません。その際受験料は返金できません。」としっかり書いてあったので、早めに会場に行きました。
会場に着いたのは13時5分。まだ受付は始まっておらず、入り口の前の椅子で、数分待ちました。
最初に来ていた方と少しお話しましたが、その方も初受験とのことでした。同年代くらいの女性で、待っている間、ちゃんと対策本のようなものを読んでいました。
私はスマホで英語の耳慣らしだけしようと思い、TOEIC Presents English Upgraderのアプリを聞いていました。
受付が始まり、本人確認書類以外の荷物をロッカーにしまいます。コートをかける場所もあって、身軽になりました。
そして、「問題を漏らさないこと」「カンニングをしないこと」などの誓約書的なものにサインをし、アンケートに答えて、その後ヘッドセットの付け方や音量の変更などについての説明があってから、一人ずつ呼ばれて、次の部屋で写真撮影をし、試験用の部屋に案内されました。
試験用の部屋は、30〜40人くらい入りそうな部屋で、1人分ずつパーティションで区切られていますが、手を伸ばすと試験官に見えるくらいの、そんなに高くないパーティションです。
案の定、ヘッドセットをしても、周りの音は丸聞こえ...。かなり集中力がいりそうだな〜と、ちょっとドキドキしてきました。
試験は一斉に開始ではなく、それぞれ準備ができた人から始めていきます。
最初に、聞く方の音量のチェックと、話す方の音量&録音がきちんとできているかのチェックがあります。このときに、「あなたの住んでいる町について話してください」と書かれていました。
私はここで「私は渋谷に住んでいるんだけど、そこは東京でも有名な観光地で、外国人も多くて、ハチ公などの有名な観光スポットもいっぱいあるよ!去年引っ越して来たばかりなんだけど、エキサイティングで楽しい町だよ!」とマイクに向かってノリノリでたくさん話しました。(英語で)
音量チェックのためだけなので、周りの人は一言くらいで終わっていましたが、ここで色々話しておくと、英語モードになれるし、試験でもスピーキングしやすいと思うので、おすすめです!
試験開始!
いよいよ試験開始です。
TOEIC SWのテスト内容は以下の通りです。詳細はこちら
◆スピーキング(11問・約20分)
(1) 音読問題(2問)
(2) 写真描写問題(1問)
(3) 応答問題(3問)
(4) 提示された情報に基づく応答問題(3問)
(5) 解決策を提案する問題(1問)
(6) 意見を述べる問題(1問)
◆ライティング(8問・約60分)
(1) 写真描写問題(5問・8分)
(2) Eメール作成問題(2問・各10分)
(3) 意見を記述する問題(1問・30分)
詳細は書けませんが、それぞれどんな問題か、そして私の感想をシェアしますね!
スピーキング(11問・約20分)
(1) 音読問題(2問)
スクリプトが出てきて、準備時間が45秒あり、その後、45秒以内に音読をします。
スムーズに読めれば20秒かからずに読める文章です。準備時間の間に、まず1回通しで読んでみて、ひっかかりそうなところを練習しておくのが良いと思います。余裕があれば、棒読みするのではなく、シチュエーションを想像して、文章の意味に合うようなテンション、イントネーション、言い方で話せるとより良いですね!
(2) 写真描写問題(1問)
あるカラー写真を見て、それについて何でも良いので説明をします。準備時間30秒、スピーキング時間は45秒です。
「45秒は意外と長い」ということが音読のときに分かったので、私はあるシチュエーションを設定して、ストーリー風に展開してみました。勝手に話を作りあげてしまった部分もありましたが、それがどう採点されるのか、楽しみです。
(3) 応答問題(3問)
関連する3つの短い問いが出されて、それにすぐに回答します。準備時間はなしで、スピーキング時間は15秒または30秒です。
聞かれるのは本当に身近な、簡単な話題ですので、焦らなければ何も答えが思いつかない、ということはありません。ただ、準備時間がありませんので、普段から英語でポンポン会話をすることに慣れているかどうかが、決め手になりそうです。私は英語Onlyの英語学校FORWARDに通っていて、友達とスモールトークをすることに慣れているので、これはラクに感じました。
(4) 提示された情報に基づく応答問題(3問)
イベントのスケジュールが書かれたものを見ながら、それに関する3つの問いに答える問題でした。最初に30秒、情報を確認する時間があります。各問いを聞いた後は、準備時間なしで、スピーキング時間15秒または30秒で答えます。
最初の30秒では、ざっと全体に目を通します。何が聞かれるかわからないので、どこにどんな情報が書いてあるかだけを押さえました。それほど情報量は多くないので、聞かれた瞬間に探せば答えは見つかります。
最後の1問は、複数箇所の情報を組み合わせて答える内容でした。聞かれた情報だけを答えたら、時間が余ってしまったので、「自分が仕事でこういうことを聞かれたら、こんな会話をするだろうな」と思うことを付け加えてみました。これが吉と出るか、凶と出るか...。
(5) 解決策を提案する問題(1問)
電話で社内の問題について相談を受けたというシチュエーションで、その応答をスピーキングしました。準備時間は30秒、スピーキングは60秒です。
ここで少し集中力が切れて、隣の男性の声を聞いてしまったりして、シチュエーションに関する説明の聞き取りがちょっと大変でした。また、たいした解決策が思いつきませんでしたが、なんとか、ぎりぎり60秒で言いたかったことを言い終わりました。ここでは、60秒はとても短く感じました。次回の受験前には、60秒でまとまりのある内容を話す練習をしておいた方が良いな〜と思いました。
(6) 意見を述べる問題(1問)
ある意見について書かれた短い文章を読んで、それに同意か反対かをスピーキングします。準備時間は15秒、スピーキング時間は60秒です。
最初に「I agree with the idea...」と同意であることを言って、その後は自分の経験に基づいて、その具体例になりそうな話をしてみましたが、振り返ってみると、とりとめのない話をしてしまった気がします。これも60秒はとても短く感じました。要練習です!
ライティング(8問・約60分)
(1) 写真描写問題(5問・8分)
写真を見て、その内容に合う一文を作成します。一文の中で、与えられた2つの単語を使う必要があります。
どれも難しい写真ではありませんでしたので、あまり奇をてらわず、シンプルな文を、与えられた言葉を使って、文法間違いがないように作りました。この単語をどう使ったらいいの?と思う問題が一つあったので、それについては、あるシチュエーションを想定して、文を作ってみました。
(2) Eメール作成問題(2問・各10分)
25~50語程度のEメールを読んで、返信のメールを作成します。返信のメールには、こういう内容を含めること、という条件が決められていますので、それに従ってメールを作ります。一つはプライベートのメール、もう一つは仕事上のメールでした。
10年以上の会社員経験で、英語メールのやり取りはかなりしていたので、慣れているつもりでしたが、文法間違いなく、スペルミスなく、と思ったら、自由自在には書けませんでした。この単語はスペルが怪しいから使わないでおこう、と思ったり、この言い回しで合ってたかな?と自信がないものは避けて、安全な単語、フレーズだけを使って書きました。
条件は満たすように書きましたが、ちょっと内容が薄かったかな〜と思います。内容の豊富さまでが採点に影響するのか、結果を待ちたいと思います...。
(3) 意見を記述する問題(1問・30分)
最後に30分でエッセイを書きます。あるテーマについて、自分の意見を理由あるいは具体例とともに記述します。
最初に構成を考えました。メモなどは取れないので、頭の中で考えます。主張 → 理由&具体例 → 主張again、という構成にしました。幸い、自分の経験が書けるテーマだったので、具体例としては自分の経験を書きました。300word以上書けると良いですね、と書いてあったので、310word書きました。
300wordは、すごく長いわけではありませんが、英文を書き慣れていない方には長く感じると思います。最初に構成を考えておかないと、とりとめのないエッセイになってしまいます。英語学校FORWARDで数ヶ月にライティングの授業を取り始めて、パラグラフ・ライティングの基本を教わっていたのが功を奏したように思います。その前だったら、「最初に構成を考える」ということ自体、きっと思いつきませんでした。James, thank you!!
TOEIC SWを受けてみての感想
全体としての感想ですが、TOEIC SWのテストはとっても楽しかったです☆
途中で、本当に誰かと電話で会話していたり、メールで誰かとやり取りをしているような錯覚に陥り、あまり「試験を受けている」という感じがしなかったのです。
ということは、実践で使える英語力を測れるテストだということです。TOEIC SW自体は、知名度がまだ今ひとつなところもありますが、TOEIC SWのスコアアップを目指して英語のスピーキング・ライティングの練習をすることは、英語の実践力アップにつながります。
TOEIC SWはTOEFLに比べると簡単すぎるという声も聞かれますが、それでも、TOEICでは測れないスピーキング力、ライティング力を測る良い機会になりますし、TOEIC SWの対策として練習したスピーキング、ライティングは、そのまま英語の実践力として使えますので、TOEIC SWの受験はおすすめです。
TOEICとTOEIC SWの両方の対策をすることで、ようやくバランスの良い英語の実践力がついていきますので、ぜひ、年に数回でも、両方受けていくと良いですね!
TOEIC SWの対策
今回私は、Before(対策なし)とAfter(対策あり)を比べるため、問題形式を知る以外の対策をせずに受けてみましたが、スピーキング、ライティングによほど慣れている人以外は、やはり対策をしたほうが良い試験だと思いました。
全く対策なしに受けると、自分の意見を時間内にまとめるのが難しかったり、30分で300word以上書くのが難しい、ということになる可能性が高いです。
TOEIC SWの対策として、一人でもできることはたくさんあります。
スピーキングでは、発音トレーニング、音読練習、写真描写練習、問題集の音声を使った即時応答練習、あるテーマについて自分の意見を述べる練習などができます。
ライティングも、問題集を使って、3種類の問題形式ごとに、書く練習をしましょう。特に、最後のエッセイライティング対策として、あるテーマについて30分で300word以上を書く練習をぜひしてみてください。30分で、どのくらいの時間を使って構成を考えて、どのくらいのペースで書いていけば良いかが分かりますし、300wordのボリューム感も分かります。
私のように特殊な目的がある人以外は、ぜひ公式ガイドや問題集で対策をしてから受けましょう!
「タニケイの楽しいTOEIC SW対策講座」スタートします!
「TOEIC SWがどんなものかを知りたい」「事前に対策をしたい」「できれば楽しく対策をしたい!」という方のために、近日中に「タニケイの楽しいTOEIC SW対策講座」をスタートします☆
一人ではできない方法で、ワークショップ形式で、楽しくTOEIC SW対策をしていきたいと思います。ただいま詳細企画中ですので、興味がある方はもう少しお待ちくださいね!追って「タニケイ式英語学習法」Facebookページで告知させていただきます。
Enjoy Learning English☆
タニケイ