カタカナ発音を英語らしい発音に改善するには
公開日:
:
最終更新日:2013/11/21
こんにちは。英語学習コーチのタニケイです!
今日、タニケイの4冊目の電子書籍、「TOEICリスニング満点コーチが教える! 英語耳を作るシャドーイング」(100円!)が発売になりました!!私がシャドーイングをしている実践例の音声もつけていますので、ぜひ参考にしてください。
これからシャドーイングトレーニングを始めてみたい方、シャドーイングの教材の選び方が分からない方、効果の出るシャドーイング、続けられるシャドーイングの方法を知りたい方におすすめです。ぜひ、一緒にシャドーイングでリスニング力、スピーキング力をアップしていきましょう!!
ちなみに、実践例に使っているのは、Anne of Green Gables(赤毛のアン)の読み上げ音声です。以下のサイトでたくさんの著作権切れの本の音声とスクリプトが無料で入手できますので、好きな物語を使ってシャドーイングをしたい方は、ぜひ探してみてくださいね!
http://www.booksshouldbefree.com/
今日は「発音トレーニング」についてです。
「発音トレーニング(1)なぜあなたの英語はネイティブに通じないのか」でも書きましたが、英語らしく話すには、以下の5つに気をつける必要があります。
(1)正しい音で発音すること
(2)イントネーション
(3)アクセント
(4)リズム・スピード
(5)音と音のつながり
まず、(1)の「正しい音で発音すること」について考えてみましょう。
少しくらいなら音が間違っていても、前後の文脈から「こう言いたかったのかな?」と推測してもらえることもありますが、スムーズにコミュニケーションをするためには、正しい英語の音で発音できるに越したことはありません。
発音トレーニングのレッスンをしていて、よく出会う発音の間違いには、以下のようなものがあります。
・hardを「ハード」, workを「ワーク」, partを「パート」といったように、はっきりとしたカタカナ音で、子音で終わる音の後に母音を入れて発音してしまう。
・America, land, upなど、「ア」に近い音が入るときに、区別せずにすべて日本語の「ア」で発音してしまう。正しい発音は、America(əmérɪkə), land(lˈænd), up(ˈʌp)のように、それぞれ違う音です。
・partの"p", tonightの"t"など、空気を破裂させて発音する音の破裂が弱い。
・yearの"y"の音がきちんと発音されておらず、earと同じ発音になってしまう。
いずれも、日本語と発音の仕方が違ったり、日本語にはない音を出したりしますので、そこが難しく感じるところですが、意識をして練習をすれば、必ず正しい音で発音できるようになります。
「正しい音で発音する」ためには、以下の3段階が必要です。
(1)ネイティブの音を聞いて真似をしてみる
(2)ネイティブの音と自分の音の違いを見つける
(3)違いを修正する
まず、発音について「意識」をするだけで、音に対するアンテナがとても高くなります。正しい音で話したい、と思い始めたら、チャンスです!
自分の思い込んでいる発音で話すのではなく、ネイティブの話している音を聞いて、真似をする、という癖をつけてみましょう。
そして、(2)の「違いを見つける」ときと、(3)の「修正する」ときの助けになるのが、発音記号です。
単語ごとに発音記号を覚える必要はありませんが、もし、ネイティブの音声と自分の真似している音がどこか違うな、と思ったときには、できるだけ発音記号を確認するようにしましょう。
また、本などを読んでいて新しい単語に出会った時、音声が聞けない場合には、せめて発音記号を確認して、間違った音で覚えてしまわないようにしましょう。
オンライン辞書が使える場合には、weblioなど、音声で読み上げてくれる辞書が便利です。
発音記号ごとの正しい発音の仕方については、発音本の解説や、その付属のDVDで確認しましょう。発音本の一つ一つの音を最初から練習していく必要はありませんが、自分が苦手だと思う音があれば、練習しておきましょう。その際、単体の音で練習するだけでなく、必ず単語まるごと、フレーズまるごと、練習しましょう。文の中で話したときにも正しい音が出せないと意味がありません。
おすすめの発音本はこちらです。
DVD&CDでマスター 英語の発音が正しくなる本
また、正しい発音で話せているか自分でチェックをするのはとても難しいのですが、発音チェックにおすすめのツールがこちら!
EnglishCentral
1万以上の動画があり、「SPEAK」という機能を使って発話することで、発音チェックを自動で瞬時にしてくれます。単語ごとに赤・黄・緑で判定され、動画全体の発音のスコアも出ますので、自分の苦手な音が分かり、重点的に練習することができます。無料会員の場合にはSPEAKは月2個まで。有料会員の場合には無制限です。私も毎日のように使っています!
英語の学校に通っていたり、オンライン英会話などをしていて、発音チェックをしてもらえる場合には、ぜひ客観的に発音を見てもらって、細かくチェックをしてもらうことをおすすめします。
苦手な発音、癖がついている発音が分かったら、ぜひ一定期間きちんと発音トレーニングをして、改善してしまいましょう。
まずは、
・正しい発音をしようと意識をする
・ネイティブの音を聞いて真似をする
・差がある場合には発音記号の助けも借りながら修正する
・正しい発音の仕方を知って練習する
ということを、ぜひやってみてください。
今週末の10/12(土)にも発音トレーニングのレッスンを開催しますので、自分の英語の発音が気になる、もっときれいな発音で話せるようになりたい、という方はぜひご参加ください!
Enjoy learning English!!
タニケイ