LとRを練習するより前に治すべき日本人の英語発音のクセ
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最終更新日:2013/11/21
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今日は発音トレーニングのお話の続きです。
日本人にとっては、[L]と[R]の使い分けが難しい、ということで、英語の発音練習というと、一生懸命、舌の位置を意識しながらこの2つを練習する人が多いと思います。
でも、ちょっと待ってください。それよりももっと目立つ、そして治せるとグッと英語らしい発音になる、日本人特有の発音のクセがあります。
「子音で終わる単語なのに、子音の後に存在しない母音を入れてしまう」というものです。
たとえば、hardを「ハード」, workを「ワーク」, partを「パート」といったように、子音で終わるはずの音の後に、不要な母音を入れて発音してしまうことはないでしょうか。
このような発音をしてしまうのは、日本語には「子音で終わる」ということが基本ないからです。最後に母音をくっつけて、自分にとって馴染みのある音に変えると落ち着くんですね。
もし、こういう発音の癖がある場合、どのように改善していけばよいでしょうか。
まずは、悪い例と良い例を比べて、違いを知ることが必要です。
できれば、正しい英語の発音ができる人に、両方やってみてもらって、聞き比べてみてください。それとともに、自分でも両方を言い分けてみます。
私の声で、悪い例と良い例を言い分けてみましたので、ちょっと聞いてみてください。"work"を2回発音しています。ひとつめが悪い例、ふたつめが良い例です。
"wor"までは同じ発音ですが、最後だけ、発音の仕方が違うのが分かりますか?
悪い例:kの後に母音のuが入って、「ク」という日本語の音で終わっている
良い例:kの後に母音が入らず、[k]で終わっている
この違いが聞き分けられたら、自分で両方やってみてください。
そのとき、自分で自分の話している声を注意深く聞きながら、どちらのケースを話しているか意識します。そして、母音を入れてしまう「悪い例」と、母音を入れないで言える「良い例」の、声の出し方の違いを感じて、覚えていきます。
話しながら客観的に自分の声を聞くのが難しい場合には、一回ずつ自分の声を録音して、すぐ後に聞いて確認するのもおすすめです。
以下のような単語で練習してみましょう。すべて子音で終わる単語です。
of [əv] 悪い例・良い例を聞く
good [gˈʊd] 悪い例・良い例を聞く
great [gréɪt] 悪い例・良い例を聞く
hope [hóʊp] 悪い例・良い例を聞く
some [səm] 悪い例・良い例を聞く
still [stíl] 悪い例・良い例を聞く
fresh [fréʃ] 悪い例・良い例を聞く
please [plíːz] 悪い例・良い例を聞く
place [pléɪs] 悪い例・良い例を聞く
聞き分けられたら、自分でも口に出して確認してみてください。最後に「存在しないはずの母音」を入れずに言えましたか?
発音はトレーニングです。筋トレと一緒で、正しい方法で練習すれば英語用の筋肉もついていきます。発音が気になる方はぜひ、一緒に発音トレーニングを始めてみましょう!!
Enjoy learning English!!
タニケイ