【2014年5月Kindle英語学習本月間セール紹介】アップルジャパン元社長の『世界でたたかう英語』
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最終更新日:2016/06/14
こんにちは。英語学習コーチのタニケイです!
今月から、大学生の「ゆーかちゃん」に、Kindleのセール本の中から英語学習に役立ちそうな書籍を紹介してもらいます☆
では、ゆーかちゃん、どうぞ!
Kindle月間セール本紹介
こんにちは、ゆーかです!
現在大学4年生で、大学では西洋音楽史というマニアックな勉強をしています(笑)
そんな私、昨年1年弱イギリスのkentという、ロンドン近郊の都市に語学留学に行ってきました!日本にいるときに模索していた英語勉強法、イギリスで肌で感じながら学ぶ英語、帰国後の英語力キープの勉強。英語の勉強と一口に言っても、色々なやり方があるなーと自分の経験を通して感じています。これからはビジネス英語も必要になってくるかも・・・!!
というわけで、これから自分の英語学習も兼ねて、Kindle電子書籍の月間セール本の中から、英語学習本をセレクトして紹介していこうと思います!
早速、今月のKindle月間セールからお送りする一冊は・・・
山元賢治、小西麻亜耶著の『世界でたたかう英語 アップル・ジャパン前社長のポンコツ英語反省日記』です。
通常1,200円のところ、セールで599円と半額以下になっています。
山元賢治さんはアップルジャパンの前社長で、約30年間外資系企業で世界を股に掛けてビジネスをしてきた方です。
しかし実は海外経験もなければ英会話教室に通ったこともなかったとか・・・!それでもビジネスの最先端で、外国人を相手に英語を使って仕事をされてきました。
この本では、彼が実際にビジネスの場でやりとりをした英会話がピックアップされています。そして彼の英語を、ネイティブスピーカーの立場でより本物に近い英語で言い換えているのが小西麻亜耶さん。彼女は幼少期を海外と日本の往復しながら育った真のバイリンガルなんだそうです。
英語未経験だった山元賢治さんとバイリンガルの小西麻亜耶さんの英語、どのように違うのでしょうか。実際に見てみましょう!(以降、本の中での表記に合わせ、山元賢治さんをKenjiと、小西麻亜耶さんをMaayaと記します)
274ページには、日本とアメリカの間でのセブン-イレブンの店舗イメージの違いが原因で起きた問題にKenjiが対処するというシーンが挙げられています。Kenjiの会話の相手はなんと!スティーブ・ジョブズ!
Kenjiはジョブズに、日本のセブン-イレブンのイメージの良さを伝えようとしています。
まずは日本語で。
訳)この(資料)は、日本の消費者が再び訪問したいと感じている店舗やお店の好感度ランキングです。1位にディズニーランド、2位にセブン-イレブンがランクインしています。販売においても、セブン-イレブンは過去15週間、iTunes Cardの売上第1位の実績を残してくれています。(よって今後もセブン-イレブンとビジネスを継続すべき云々・・・と続くわけですが、ここは省略)
Kenji: It shows the favorite ranking of store/shop in Japan customers want to re-visit.;first is Disneyland, second is Seven Eleven. Seven Eleven showed the highest sales performance of iTunes card for the last 15 weeks.(...)
一見Kenjiの文章は何も間違っていませんし、とてもわかり易いですよね。
では次にMaayaの英語を見てみましょう!
Maaya: It is a ranking of stores that Japanese customers would want to revisit. Can you see that Seven-Eleven comes in second after Disneyland? Moreover,Seven-Eleven showed the highest sales of iTunes cards for the last 15 weeks.(...)
お~!何でかよくわからないけれどMaayaの文章の方がセブン-イレブンの良さをぐっと感じる!
ここでキーポイントが2つ。
1. ランキングで◯位という表現の時にcomeを使っていること
2. 2つ目の文章の前にMoreoverという副詞をおいていること
へ~、こういう時はcomeを使って表現するのか!(メモメモ・・・)
ネイティブスピーカーが話している英語って、実は本当に簡単な単語ばかりでできているんですね!でも私達日本人は学校の授業でcome=「来る」って習って終わりなんです。だからcomeにこんな使い方があるなんて知らないんですよね~。この本では、ネイティブが使う自然な表現をMaayaがたくさん紹介してくれているので、とても勉強になります。
さらに上記のMaayaの文章ではSeven-Eleven comes in ~と、セブン-イレブンを先にもってくることで、よりセブン-イレブンが強調される感じがします。
次にMoreoverという単語。これは「その上、さらに」という意味の副詞です。
Kenjiの文章にはこの単語が一つないだけで、メリハリのない淡々とした文章になっています。もちろん内容は伝わりますが、この一言があったほうが相手を説得するのに効果的です。かと言って、1件のメールにMoreoverを3つも4つも使ってしまっては格好悪いですよね。
そこでこの本では、Moreoverと同じ意味の表現をいくつか紹介してくれています!(とても親切!!)
例えば、in addition, what is more, furthermoreです。これらを上手く組み合わせて書けば、文章がより一層スマートにまとまるのではないでしょうか。
と、内容はこんな感じで、常にKenjiの英語とMaayaの英語が交互に出てきて比較することができるようになっています。
読んでみた最初の感想としては、「Kenji、もう十分英語できてるじゃないか!どこがポンコツなんだ!」ってことなのですが(笑)、やはりMaayaのアドバイスはとても参考になりますね。英語表現のバリエーションが増え、かつよりネイティブに近い表現を習得できること間違いなしです。
また、この本に載せられている会話は全て実際にKenjiがビジネスシーンで経験したものなので、そのうちみなさんの身にも同じようなシーンがいずれ訪れるかもしれません。その時さっと気の利いた一言を言えたり、メールを返すことができたらいいですよね。この本を使って今からイメージトレーニングをしてみてはいかがでしょうか?
タニケイからコメント
私も本書を読んでみましたが、Kenjiの英語は言いたいことを伝えるためには既に十分で、さらに効果的に話を進めるためにはどうしたらよいか、をMaayaの英語で学ぶことができます。とてもハイレベルですが勉強になります!
そして、英語が学べるだけでなく、山元さんの、スティーブ・ジョブズや、オラクルのラリー・エリソンとの実際のビジネス上の会話が紹介されているので、そのエピソードを読むだけでも、「こんなことがあったんだ!」と楽しめます。
ぜひ、その場面を想像しながら、自分がKenjiだったらどうするかな~?と想像しながら読んでみてください。かなりスリリングですよ!
Enjoy Learning English☆
タニケイ