検証してみた!Google翻訳はビジネスに使えるのか?!
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こんにちは。英語学習コーチのタニケイです!
先日、「存じ上げません」を「Zonjiage not」と訳していたgoogle先生→あれから7ヶ月、勉強の成果が!という記事が話題になっていました。7ヶ月経って進化したのか?!と思いきや、少し変わって "No zonjiage" と訳されてしまうようになったそうです・・・。
ビジネスでちょっとしたことを英語で何と言うのか調べたいとき、オンラインの翻訳機能が使えたら便利だなぁ、と思いますよね。そこで、ビジネスの場面でどの程度Google翻訳の英訳機能が使えるのか?!それとも"No zonjiage"のように面白い訳になってしまうのか?!
実際に試してみました!
結果は……残念ながらほとんど使えなさそうです。
検証
そのままローマ字に訳してしまった例
先ほどの"No zonjiage"のように、やや難易度の高い日本語の部分を、そのままローマ字に置き換えてしまうケースが見られました。
例)
「ご無沙汰しております」→ "Gobusatashiteorimasu"
例)
「その旨申し伝えます」→ "Moushitsutae that effect"
例)
「彼には役不足だ」→ "He's Yakubusoku"
百歩譲っても "Yakubusoku for him" ですよね(笑)
※「役不足」は日本語でも間違って使われることが多いですが、「その人が持っている力量と比べて、与えられた役目が不相応に軽すぎる」という意味です。「彼の力が不足している」という意味ではありませんのでご注意!!
日本語の単語を誤った意味で解釈して訳してしまった例
日本語で使われる言い回しの単語を、よく使われる意味のまま英訳してしまったケースもありました。
例)
「仰る通りです」→ "Is you say street"
その「通り(street)」じゃないんです……。
例)
「鈴木様がお見えです」→ "Suzuki sama is visible you"
確かに鈴木さんがお見えになると、見える(visible)状態になりますね……(笑)。visible to you だったらギリギリありかも?!
例)
「厚く御礼申し上げます。」→ "Thick Thank you ."
「Thickなありがとう」・・・もしかしたらニュアンスは伝わるかも?!
例)
「大変勉強になりました」→ "It became very study"
何が very study になるのか気になる……。
例)
「明日はいらっしゃいますか」→ "Do you have tomorrow"
誰にでも明日があるとは限らない、ということでしょうか。だとしたら深い。
努力の跡は見られるが、英語として不自然な例
逐語訳がされており、部分的には合っていそうですが、全体的に英語の文章として不自然なケースです。
例)
「お名前をうかがってもよろしいですか」→ "Your name Are you sure you want to heard"
例)
「取り急ぎ、ご連絡いたしました」→ "Hasten , we will contact you."
まとめ
まとめると、Google翻訳の精度は、まだビジネスにそのまま使えるまでには至っていないようです。その原因として考えられることは、主に以下の3つです。
①難解な日本語の語彙が反映されていなかったり、複数の意味を持つ単語の意味の取り違えが起こっている
②日本語は時制が曖昧だったり、主語や目的語を省略するため、きれいな英訳が難しい
③日本語と英語は文章の組み立て方が異なるため、単語単位で合っていても全体として不自然な英語になってしまう
そういうわけで、便利なGoogle翻訳ではありますが、使い方には注意が必要です。できるだけ英語に翻訳しやすいように、主語をきちんと入れたり、時制が分かるような文章で日本語を入れるようにしてみましょう。敬語は特に正しく翻訳されないことが多いようですので、敬語のgoogle翻訳はやめておきましょう。また、使う場合にも、そのまま翻訳結果を鵜呑みにするのではなく、文法的に正しそうな文章か、間違った意味で語彙を捉えられていないか、自分で確認したり、周りの人に確認するようにしましょう!
とはいえ、人工知能が書いた小説、星新一賞の一次審査を通過のニュースのように、コンピュータが文章を作り出すスキルはどんどん上がってきています。もしかすると、Google翻訳の精度も、もっともっと上がって、ビジネスに使えるようになる日もそのうちやって来るかもしれませんね。1年後にまた検証してみたいと思います。
タニケイ