英語口を作る!1日10分発音トレーニングをやってみよう☆
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こんにちは。英語学習コーチのタニケイです!
英語らしい発音を身につけたい、ネイティブに通じる英語を話せるようになりたい、と思っても、まず何からやればよいか、迷ってしまいう方も多いと思います。
そこで、昨日発売したこちらの本から、私のオススメする「1日10分発音トレーニング」の内容を一部紹介したいと思います。
「1日10分発音トレーニング」1日目の内容
できれば、こちらからPDFファイルをダウンロードして、印刷し、書き込みながら練習してください。
また、お手元に録音できるもの(スマホ、ICレコーダーなど)を用意してから始めてくださいね!
【1回目の音読&録音】
こちらのフレーズを発音トレーニングに使います。友人の家に招かれたときの会話です。
まず音声を聞く前に、録音しながら、以下のスクリプトをできるだけ英語らしい発音で音読してみましょう。
A: Welcome! Let me take your coat.
B: Thanks. I brought a bottle of wine and some dessert. I hope you like red wine.
(和訳)
ようこそ!コートをお預かりしましょう。
ありがとう。ワインとデザートを持ってきました。赤ワインがお好きだといいのですが。
(解説)
*○○しますよ、と言いたいときに、”Let me …”(私に○○させてください)という言い方をよく使います。自然に使えるように練習しましょう。
*wineはa bottle of で数えます。2本ならtwo bottles of wineですね。
【音声を聞き比べる】
オリジナルの音声を聞いて、自分の音読を録音したものと比べてみましょう。
音声を聞く
A: Welcome! Let me take your coat.
B: Thanks. I brought a bottle of wine and some dessert. I hope you like red wine.
では次から、大事なポイントに気をつけながら、一緒に実践練習をしていきましょう。
【アクセント:問題】
オリジナルの音声を聞いて、どの単語が強く発音されているか、聞いてみましょう。印刷したスクリプト上で、強く発音されている単語に、下線を引いてみましょう。
A: Welcome! Let me take your coat.
B: Thanks. I brought a bottle of wine and some dessert. I hope you like red wine.
答えはこちら
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【アクセント:答え】
以下の下線部分が強めに発音されていましたね。
A: Welcome! Let me take your coat.
B: Thanks. I brought a bottle of wine and some dessert. I hope you like red wine.
強さは相対的なものですので、完全に答えが一致しなくても構いません。「強く発音される単語と弱く発音される単語がある」ということを意識しましょう。
それでは、音声を聞きながら、一緒に練習してみましょう。
【イントネーション:問題】
オリジナルの音声を聞いて、音の高低に変化があるか、聞いてみましょう。印刷したスクリプト上で、イントネーションが高くなっている部分に、下線を引いてみましょう。
A: Welcome! Let me take your coat.
B: Thanks. I brought a bottle of wine and some dessert. I hope you like red wine.
答えはこちら
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【イントネーション:答え】
以下の下線部分は、音が高くなっていましたね。
A: Welcome! Let me take your coat.
B: Thanks. I brought a bottle of wine and some dessert. I hope you like red wine.
それでは、音声を聞きながら、一緒に練習してみましょう。
【音と音のつながり:問題】
オリジナルの音声を聞いて、単語と単語がつながって音が変わっている部分や、音が消えている部分があるか、聞いてみましょう。印刷したスクリプト上で、単語と単語がつながっている部分に下線を引き、音が消えている部分に()を入れてみましょう。
A: Welcome! Let me take your coat.
B: Thanks. I brought a bottle of wine and some dessert. I hope you like red wine.
答えはこちら
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【音と音のつながり:答え】
以下の下線部分は、単語と単語がつながって、音が変化していますね。また、()で囲った音は発音をしていないか、ほとんど消えています。
A: Welcome! Le(t) me take your coat.
B: Thanks. I brought a bottle of wine an(d) some dessert. I hope you like red wine.
それでは、音声を聞きながら、一緒に練習してみましょう。
【リズム&スピード:問題】
オリジナルの音声を聞いて、リズムやスピードが変化している部分があるか、聞いてみましょう。特にポーズ(息継ぎ、一時停止)が入っている部分があれば、印刷したスクリプト上で「/」を入れてみましょう。
A: Welcome! Let me take your coat.
B: Thanks. I brought a bottle of wine and some dessert. I hope you like red wine.
答えはこちら
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【リズム&スピード:答え】
以下の「/」の部分でポーズを置いていますが、それ以外はスムーズに話しています。
A: Welcome! / Let me take your coat. /
B: Thanks. / I brought a bottle of wine and some dessert. / I hope you like red wine.
それでは、音声を聞きながら、一緒に練習してみましょう。
【正しい音で話す:問題】
オリジナルの音声と、自分の録音した音声を聞いて、オリジナルと自分の発音が違って聞こえる部分があれば、発音記号を確認して、印刷したスクリプトの下に書き入れてみましょう。
A: Welcome! Let me take your coat.
B: Thanks. I brought a bottle of wine and some dessert. I hope you like red wine.
答えはこちら
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【正しい音で話す:答え】
オリジナルの音声と発音記号を確認しながら、練習してみましょう。
A: Welcome! Let me take your coat.
B: Thanks. I brought a bottle of wine and some dessert. I hope you like red wine.
発音記号:
A: [ wélkəm lét mí: téik júər kóut ]
B: [ θæŋks ái brɔ':t ə bɑ'tl əv wáin ənd sʌ'm dizə':rt ái hóup jú: láik réd wáin ]
【リピーティング(2回以上)】
スクリプトを見ながら、しっかり音声を聞いて、ポーズごとに止めて、そこまでを繰り返しましょう。
アクセント&イントネーション、音と音のつながり、リズム&スピード、正しい音で発音すること、の4要素に気をつけながら、まるごと真似をするつもりで丁寧にリピートします。
A: Welcome! / Let me take your coat. /
B: Thanks. / I brought a bottle of wine and some dessert. / I hope you like red wine.
2回以上リピーティングしましょう。
【オーバーラッピング(3回以上)】
スクリプトを見ながら、音声を最初から最後まで流して、音声と自分の声を重ねるように、同時に発話します。このときも、できるだけ、アクセント&イントネーション、音と音のつながり、リズム&スピード、正しい音で発音すること、の4要素を意識しながら真似しましょう。
特に、オーバーラッピングして発話していくと、「リズム&スピード」がずれたときに、すぐに分かりますので、しっかり音声と合わせて発話できるまで練習しましょう。この練習をすることで、英語らしい自然なリズムとスピードで話せるようになります。
A: Welcome! Let me take your coat.
B: Thanks. I brought a bottle of wine and some dessert. I hope you like red wine.
3回以上オーバーラッピングしましょう。
【シャドーイング(3回以上)】
スクリプトを見ないで、音声だけを聞いて、最初から最後まで、音声の少し後を追いかけて発話します。0.5秒後くらいをついていくイメージです。スクリプトを思い出しながらではなく、音声をしっかり聞いてそれを真似して追いかけていきます。自分の声が邪魔にならないように、イヤホンで音声を聞きながらシャドーイングをするのがオススメです。
短いフレーズだと覚えてしまっているかもしれませんが、記憶に頼って話すのではなく、しっかり音声を聞いて真似をする意識を持ってシャドーイングをしてください。
3回以上シャドーイングしましょう。
<ポイント練習>
何回か繰り返しシャドーイングをして、苦手な箇所が見つかったら、そこだけ細かい単位で「ポイント練習」をしましょう。ポイント練習をする際には、その箇所だけを繰り返し聞き、音声をまるごと真似ることを意識して、自分でも口に出して、音が近づいてくるまで練習します。苦手な箇所が全部ポイント練習でスムーズに言えるようになったら、全体のシャドーイングに戻りましょう。
そして、最初から最後まで、飛ばさずに、滑らかに、同じ発音でシャドーイングができるようになったと思ったら、シャドーイングを終えます。
【2回目の音読&録音】
最後に、もう一度音声なしで音読をして、録音しましょう。最初の録音と聞き比べてみましょう。また、オリジナルの音声とも聞き比べて、どのくらい近づいたか、確認してみましょう。
A: Welcome! Let me take your coat.
B: Thanks. I brought a bottle of wine and some dessert. I hope you like red wine.
オリジナルの音声と差がなくなってきましたか?これで1日目のトレーニングは終わりです。おつかれさまでした。
いかがでしたか?こんな風に、短いフレーズを使って、丁寧に発音を練習していきます。
いわゆる狭い意味での発音(発音記号どおりの発音)だけでなく、アクセント、イントネーション、リズム&スピード、音と音のつながり、に着目をして、しっかり一つ一つ意識をしながらトレーニングをしていくことで、自然と英語らしい話し方で話せるようになっていきます。
私も英語学校に通いながら、セルフトレーニングとしての発音練習も毎日続けています。発音は、意識して練習すればするほど、良くなっていきます。そして、発音練習を続けていくと、リスニングのスキルも上がっていくことに気づくと思います。
ぜひ、一緒に発音トレーニングをしていきましょう!
Enjoy Learning English☆
タニケイ