企業のグローバル化や2020年の東京オリンピック開催に伴って、日本では英語の需要が高まってきています。英語のリスニング力、リーディング力を測るTOEICテストだけでは、不十分になってきているのではないでしょうか。自発的に、スピーキング、ライティングができる能力が必要になってきていると言えるでしょう。そこで、英語のスピーキング力、ライティング力を測るTOEIC SWテストが注目されていますが、実際TOEIC SWテスト受験者は一体どれくらい増えているのでしょうか。受験者の平均スコアはどれくらいなのでしょうか。また、TOEIC SWテストを受験するにあたって、基準となるスコアはどれくらいなのでしょうか。
本記事では、TOEIC SWテストの「受験者数の推移」「平均スコア」「TOEICテストとのスコア比較」について、統計データをまとめて紹介します。
TOEIC SWテストの受験者数推移
(TOEIC公式ホームページより引用)
※1. グラフの数値は、十の位を四捨五入したものです
※2. 団体特別受験制度(IP:Institutional Program)・・・企業、大学などの団体が、所属社員・学生などを対象に随時実施する制度
※3. 公開テスト・・・当協会の管理下で実施し、個人が直接申し込みをする受験制度
上のグラフの通り、TOEIC SWテスト受験者数が年々増加していることが分かります。特に、2020年の東京オリンピック開催が決まった翌年2014年度は、前年度と比較して受験者数が約1.6倍に増加しています。
また、個人が直接受験申し込みをする公開テストの受験者数と比較して、学校や企業で受験申し込みをする団体特別受験制度(IP)の受験者数が急増しています。2014年度では、前年と比較して受験者数は約2.3倍となりました。TOEIC SWテストを導入している学校や企業が多くなってきていることが分かります。
2016年1月より、TOEIC SWテストのSpeakingテストのみを受験できる「TOEIC Speaking」も導入され、今後ますますSpeakingテストの受験者数は増えていくでしょう。
TOEIC SWテストの平均スコア
次に、TOEIC SWテストの平均スコアを見てみましょう。以下の表は、2015年に実施されたTOEIC SWテストの平均スコアです。Speakingテスト、Writingテスト共に200点満点です(個人のスコアは10点刻み)。
Speakingテストでは110~120点、Writingテストでは140点が平均的なスコアとなっています。
Speakingテスト | Writingテスト | スコアの分布 | |
---|---|---|---|
12月 | 121.2 | 141.0 | スコアの分布図はコチラ |
11月 | 121.4 | 143.4 | スコアの分布図はコチラ |
10月 | 119.2 | 141.3 | スコアの分布図はコチラ |
9月 | 119.8 | 141.7 | スコアの分布図はコチラ |
8月 | 122.4 | 144.4 | スコアの分布図はコチラ |
7月 | 126.4 | 141.6 | スコアの分布図はコチラ |
6月 | 118.8 | 140.5 | スコアの分布図はコチラ |
5月 | 121.5 | 139.9 | スコアの分布図はコチラ |
4月 | 126.4 | 142.6 | スコアの分布図はコチラ |
3月 | 119.8 | 143.0 | スコアの分布図はコチラ |
2月 | 119.8 | 139.7 | スコアの分布図はコチラ |
1月 | 119.1 | 136.6 | スコアの分布図はコチラ |
スコアの分布図については、それぞれのリンクに飛ぶと、各スコアの人数の割合を知ることができます。Speakingテストに関しては、基本的に110~150点の受験者が6割以上を占めています。Writingテストに関しては、基本的に140~160点の受験者が5割弱です。
TOEICテストとTOEIC SWテストのスコア比較
最後に、TOEICテストのスコアをTOEIC SWテストのスコアに換算した表を紹介します。TOEICとTOEIC SW両方受験された方は、この表を参考にして自分の苦手な分野(リスニング、リーディング、スピーキング、ライティング)を知ることができるでしょう。また、TOEICかTOEIC SWどちらか一方しか受験したことのない方は、今後もう一方のテストを受験するときの目標スコアの設定に役立てることもできるでしょう。
Speakingテスト
TOEICテストのスコアレンジ | Speakingテストの予測スコア |
---|---|
950~990 | 170以上 |
880~945 | 160 |
815~875 | 150 |
745~810 | 140 |
675~740 | 130 |
605~670 | 120 |
535~600 | 110 |
465~530 | 100 |
395~460 | 90 |
350~390 | 80 |
10~345 | 70以下 |
Writingテスト
TOEICテストのスコアレンジ | Writingテストの予測スコア |
---|---|
960~990 | 180以上 |
890~955 | 170 |
825~885 | 160 |
760~820 | 150 |
695~755 | 140 |
625~690 | 130 |
560~620 | 120 |
495~555 | 110 |
425~490 | 100 |
360~420 | 90 |
350~355 | 80 |
10~345 | 70以下 |
TOEICテストに比べてまだ知名度の低いTOEIC SWテストですが、ご覧いただいたように受験者数は年々増加しています。英語の4技能(リスニング、リーディング、スピーキング、ライティング)をバランス良く伸ばすためにも、TOEIC SWテストの受験に挑戦してみてはいかがでしょうか。
Pingback: TOEIC SW導入企業とその活用事例紹介 | TOEIC SW徹底攻略