読み始めたら止まらない!電子書籍の英語マンガで多読を楽しもう☆
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最終更新日:2016/08/05
こんにちは。英語学習コーチのタニケイです!
英語を学んでいる方々のなかには、多読に挑戦したことのある方もいるのではないでしょうか?
なかでも、英語学習者用のレベル別洋書や、TIME、Newsweekなどの英語雑誌や英字新聞を読んだことのある方は多いと思います。
洋画や洋楽を聞いて英語に親しんだり、リスニング向上に役立てることはもちろん大事ですが、正確で豊富な「生きた英語」を身に付けるためには、やはり大量の英文を読むということが大切です。正確で高度なスピーキング、リスニング能力を持つ同時通訳者も、毎日欠かさず大量の英語を読んでいるそうです。
しかし、みなさんは毎日欠かすことなく英語を読み続けられているでしょうか? もちろん続けられている方もいると思いますが、多くの人にとっては難しいですよね。続けることが難しい理由としては、「そもそも内容に興味がわかない」「読むのに時間がかかり、なかなか進まない」「途中で理解できなくなると読み続ける気にならない」など、さまざまな理由が考えられると思います。多読が多くのストレスを伴うものになっているのが現状ではないでしょうか。
そこで今回は、なるべくストレスを感じず、楽しく続けられる多読の方法として、電子書籍で英語マンガを楽しむ方法をご紹介したいと思います!
電子書籍で英語マンガを読んでみよう
英語マンガというと、スパイダーマンやピーナッツなど、かつてのアメリカのマンガ作品を思い浮かべる方も多いかと思いますが、海外での日本のマンガブームにより、今では日本のMANGA文化は世界中に広まっています。多くの出版社が日本のマンガを英訳し、英語で読める日本のマンガの種類は年々増えてきています。そこから電子化され、Kindleストアで取り扱われる作品も増えてきました。
電子書籍の英語マンガがオススメな理由
①楽しく読める
読んでいて楽しめるかどうかはとても大切です。日本語でも本や新聞と比べて、マンガだと、つい時間を忘れて読みふける人も多いのではないでしょうか。特にマンガ大国である日本のマンガは、ハイクオリティ、かつストーリーもよく練られた作品が豊富なので、洋書や英字新聞に比べて楽しく読み続けられること間違いなし!
②知らない単語があっても絵でストーリーを想像できる
英文を読んでいてストレスを感じるのは、知らない単語が出てきたときに、その都度調べないと読み進められないからではないでしょうか。しかしマンガなら、知らない単語が出てきても絵からストーリーを読み取ることができるので、ストレスを感じずに読み進めることができます! また、文脈のなかで単語を理解しようとすることで、単語単体の意味だけでなく、その使い方も自然に身に付けることができます。
③日常的な英語に触れられる
マンガは、小説や新聞記事よりも日常に即したストーリーが多いですよね。特に日本のマンガの登場人物は若い人が多いので、若者のスラングや、よりカジュアルな言い回しなどをキャラクターの行動と一緒に学ぶことができます!
④電子書籍だから軽くてかさばらない
マンガはシリーズものが多く、ついシリーズ全作品を揃えたくなります。ただ、全て揃えるとなると、収納に場所をとったり、外出先に何冊も持っていくのは難しいと思います。そんな問題を解決するのが電子書籍。スキマ時間や旅行先で、Kindleタブレットを使って読めば、好きなときに好きなマンガを続けて読んでいけますね!
⑤電子画面ならではの迫力・臨場感を楽しめる
紙媒体と違い、電子画面ならではの迫力や臨場感を感じられます。画面を拡大すれば細かい描写を隅々まで見ることもできるので、より作品としてのマンガを楽しむことができます。
作品の選び方
さて、電子書籍の英語マンガの魅力について説明してきましたが、実際どんなマンガが多読に役立つのでしょうか? 数多くのマンガがあるなかで、今回は「生きた英語」を学習するために最適なマンガの選び方をお伝えします!
①日常系ストーリーの作品
戦闘モノ、推理モノなど、日本語でも理解するのが難しいマンガを英語で読むのはハードルが高いと思います。ですから、学園モノやラブストーリー、ほのぼのギャグ系マンガなど、日常に即した内容の作品から始めることをオススメします! こうした日常系ストーリーの作品は、一つ一つのセリフが短く、汎用性の高い表現を多く含んでいるので、日常会話を学ぶのに最適です。マンガで習得した英語表現を実際の場面で使えたら楽しいですよね!
②今まで読んだことがない作品
日本語で読んだことがあり、内容に慣れ親しんだ作品を選ぶと、読んでいても新鮮味がなく、挫折してしまう可能性があります。私自身、読んだことのある作品を英語で読んでみたら、日本語でスイスイ読み進めることができた感覚とのギャップを感じ、ストレスを感じやすかったです。ですから、今まで手にしたことのない作品や、読んだことのないエピソードを選ぶことをオススメします。
③シリーズものの作品
多読には、思わず読み続けたくなってしまう作品を選ぶことが大事です。そのために、自分の興味のある作品を選ぶことはもちろん、長編シリーズものの作品を選べば、つい続きが気になって読みたくなってしまうでしょう。また、オムニバス形式の作品もオススメです。1話完結型のオムニバス形式なら、毎日1エピソードずつ区切って読むことができ、読み終わった後の達成感もあるので、毎日継続しやすいです!
【オススメ英語マンガ・厳選3作品☆】
紙媒体と比べたら品揃えの面では劣るものの、現在Kindleストアにはたくさんの英語マンガが出ています。今回は、実際に読んでみて、英語学習に最適なオススメの3作品を紹介したいと思います!
①"No Matter How I Look at It, It's You Guys'Fault I'm Not Popular"(邦題:私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!by谷川ニコ)
「ワタモテ」の愛称で読者から愛されている作品。主人公のモテない女、いわゆる「喪女」といわれる、男子とほとんど会話をしたことのない女子高生の日常を描いています。
主人公の女の子がオタクという設定なので、日本のサブカルチャーを英語で表現する方法を知ることができます。主人公の独り言や、高校生同士のカジュアルな会話でストーリーが進むので、スラングやネイティブ特有のカジュアルな言い回しも多く、より「生きた英語」に触れることができるのが醍醐味です。主人公の豊かな表情や、分かりやすいシーン描写のおかげで、セリフの単語が理解できなくても読み進めることができます。
②"My Neighbor Seki"(邦題:となりの関くんby森繁拓真)
とある学校の授業中、先生の目を盗んで机で一人遊びに興じる男子生徒・関くんと、そんな関くんを横から観察する女子生徒・横井さんのやり取りを描いています。
この作品では、横井さんが関くんの観察をしながら、その実況中継をしています。その横井さんのセリフから、ツッコミ表現、人をさとす時の表現、リアクション表現の英語を学べます。1話に1ハプニングがあり、1話完結型、かつストーリー性が強くないので、使用されている英語のフレーズや表現に集中して読むことができます。
③"Black Jack"(邦題:ブラック・ジャックby手塚治)
日本を代表する漫画家による名作中の名作です。神の手を持つと言われた名医ブラック・ジャックの半生を描いています。
医療系のストーリーにも関わらず、専門用語が少なく、難しい単語も少ないので読みやすいです。1話完結型かつ、エピソードが豊富にあるので常に新鮮味を持って読むことができます。登場人物が多く、それぞれのキャラクターごとに、丁寧な表現、くだけた表現、感情的な表現などを学べます。特に、ブラック・ジャックの助手であるピノコの赤ちゃん言葉が英語でも巧みに表現されているのは面白いです!
他にも、さまざまな人気作品がKindleストアにありましたので、興味のある方はぜひこちらからKindleで読める英語マンガの一覧をチェックしてみてください。
【おまけ:どうして英語のマンガは大文字で書かれているの?】
英語マンガを読んでいて、どの作品でもセリフが全て大文字で書かれていることに気づいて不思議に思いました。調べてみたところ、明確な理由はなく、英語圏のマンガファンの間でも議論されているようでした。
この議論の内容はウィキペディアにもまとめられていました。
https://en.wikipedia.org/wiki/Wikipedia:Reference_desk/Archives/Humanities/2007_April_18#Why_Uppercases_With_Comic_Strips.3F
内容をまとめると、大文字で書かれている理由は以下のようです。
①記事や小説と差別化するための修辞的表現
②アメリカの漫画はもともとセリフも手書きで、大文字のほうが読み間違いのリスクが少なく、好まれて使用されていたことから、スタンダードとなった
③速く読むなら小文字だが、マンガでは見やすさを重視している
正直なところ、大文字だけの文章は読みづらく、必要性がないなら小文字を使ってもいいのになぁ・・・と個人的には思いました^^;
さて、みなさんもKindleストアで、お気に入りの英語マンガ作品を見つけて、一緒に楽しく多読をしていきませんか?