通訳案内士筆記試験の合格発表を待たずに口述試験対策を始めよう!
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最終更新日:2016/06/17
<追記>以下に紹介している通訳案内士試験の情報は2014年度の情報です。通訳案内士試験の最新情報は、2016年6月に出版した『通訳案内士のすべてがわかる本』をお読みください☆
こんにちは。英語学習コーチのタニケイです!
1ヶ月前の8/24(日)、通訳案内士の筆記試験(1次試験)がありました。
通訳案内士とは、有償で外国人観光客の方に英語などの外国語を使ってガイドができる資格です。
私も受験してきて、その後自己採点の結果を受験仲間たちとシェアしてみての感想なのですが、今年の試験は過去のものより難しかったようなのです。
通訳案内士試験の合格基準
通訳案内士の筆記試験は問題が持ち帰れるので、自己採点をすることができます。合格点が何点になるのか、気になっている方も多いと思います。
試験の公式ガイドラインによると、「合否判定は、平均点が60点程度となることを前提に、概ね60点を合格基準点として行う」と書かれています(地理・歴史・一般常識)。英語の場合には、概ね70点が合格基準点です。
平均点が著しく低い場合には合格基準点は下がるそうなので、今回の難易度からすると、地理・歴史・一般常識の3科目の合格点はどれも60点を下回るのでは、と思われます。
2次試験(口述試験)対策
筆記試験の合格発表は11月13日で、合格すると12月7日に2次の口述試験を受けることになります。筆記試験の結果発表を待ってから準備したのでは遅いので、筆記試験を受けた方は、自己採点で60点を割っていても、合格の可能性を信じて準備を始めましょう!口述対策でスピーキング練習をしておけば、もしも今年筆記で不合格だったとしても、きっと来年以降につながりますから。
口述試験の内容は、通訳問題とプレゼンテーション問題です。面接時間は一人あたり8分間。
・通訳問題:日本語の文章を読まれて、それをすぐに英語にして話します。
・プレゼンテーション問題:3つのお題が書かれたカードを渡されて、その中から一つトピックを選び、30秒の準備時間の後、2分間で英語で説明する、というものです。その後Q&Aが続きます。
いずれもメモをとることができますので、メモをとる練習や、時間を計りながら話す練習をしておく必要があります。私はいくつかの本を使って、仲間と一緒にワークショップ形式で口述の練習をしていこうと思っています。
また、学校はもうありませんが、ハロー通訳アカデミーのテキスト「日本的事象英文説明300選」も利用させていただこうと思っています。このテキストはまだこちらで購入できますし、音声ファイルはこちらで無料公開されています。また、Flashcards Deluxeという有料アプリを使って覚えることもできますので、使い方について知りたい方はハロー通訳アカデミーの代表の植山さんが公開されているこちらのページを参考にしてください。
ガイドとしてのコミュニケーション能力が試されますので、例文を覚えるだけでなく、実際に自然に話してみる練習が必要です。特にプレゼンテーションの後にはQ&Aもありますので、一人で練習するだけでなく、ペアでQ&Aまで含めて模擬練習がたくさんできると良いですね!
英語で日本のことを語れるようになるために
私は実は、この口述試験を受けてみたくて通訳案内士試験の受験に興味を持ちました。口述試験の対策をすることで、英語で日本のことを語れるようになれるのでは?という期待をもって。自分自身、日本のことで知らないことがたくさんあるので、それを学びつつ、しかも英語で語れるようになる、ということはとても魅力的です。また、海外の人から見て、どういう部分が日本の特異な部分なのか、という視点を持つことができるのでは?と思います。
通訳案内士受験に興味がある方の中には、英語は得意だけれど、地理・歴史・一般常識をいまさら勉強するのはちょっと...という方もいらっしゃるかもしれません。でも、今回筆記試験の対策をしてみて、私は自分が今まで知らなかった日本のことを知る、良いきっかけになったと思います。この試験を受けていなければ、一生知らずに終わっただろうな、と思うこともたくさんありました。
資格試験を受けるのには色々な動機があって良いと思いますが、「少し興味がある」くらいの人でも、受けて損は何もありませんから(受験料は11,700円とちょっと高いですが...)少しでも興味がある方は来年ぜひ受けてみてください!!
来年受けようと思っている方は、「通訳案内士試験の筆記免除を狙うにはセンター試験受験がオススメ!」も参考にしてくださいね。
Enjoy Learning English☆
タニケイ