TOEIC SW対策用の参考書・問題集紹介

TOEIC SWテストの学習に使える参考書の紹介です。攻略法をたくさん紹介しているものや、とにかく沢山問題を載せているものなど、参考書によって特徴が様々です。問題数をこなすためにも複数冊買って学習することをオススメします。

このページでは、現在出版されているすべてのTOEIC SWテストの参考書を全て取り上げて紹介しています。全ての参考書を網羅しているので、それぞれの特徴を参考に自分に合った内容の参考書を見つけてみてください。
上からオススメ順に紹介しています。
(※オススメの基準は、SWの全11問に対する対策法やポイント、アドバイスが多いかどうか、また読みやすいレイアウトかどうかを軸に決めています。)

【オススメ度:★★★★★】
①TOEIC Speaking & Writing 公式 テストの解説と練習問題

【オススメ度:★★★★☆】
②TOEIC スピーキングテスト/ライティングテスト公式ガイド
③TOEIC(R)テストスピーキングはじめての解答戦略
④はじめてのTOEICテスト スピーキング/ライティング完全攻略

【オススメ度:★★★☆☆】
⑤頂上制覇 TOEIC(R)テスト スピーキング/ライティング 究極の技術
⑥ゼロからはじめるTOEICテスト スピーキング/ライティング

【オススメ度:★★☆☆☆】
⑦本気で鍛えるビジネス英語 TOEIC(R)テスト スピーキング/ライティング
⑧TOEICスピーキングテスト リアル模試15回
⑨TOEIC(R)テスト スピーキング/ライティング完全模試

【オススメ度:★☆☆☆☆】
⑩『TOEIC(R)テスト スピーキング/ライティング問題集』

オススメ度:★★★★★のTOEIC SW参考書

①『TOEIC Speaking & Writing 公式 テストの解説と練習問題』

・オススメ度:★★★★★
・コメント
TOEIC SWの公式問題集第二段です。どの問題にも、解答例の詳しい解説や、同じ設問内で使える様々な表現例、また解答の準備時間中にしておくことや、解答中に気をつけることが掲載されており、満足できる一冊です。特に、評価に関すること(「解答時間が余ってしまったら減点になるのか」「スケール4と5の解答の具体的な違いは何なのか」など)が、アドバイスとしてとても丁寧に書いてあるところは、自己学習に非常に役立ちます。この、評価に関することは、TOEIC SW受験者が高得点を取るために最も知りたいことで、且つ今まであいまいで具体的に知られていなかったことと言えるでしょう。
また、全ての設問において、「テストでの画面の流れ」が紹介されており、本番のパソコン画面の動きを知ることができます。初めてTOEIC SWテストを受験される方も、「テストでの画面の流れ」を一読しておくことで、本番をイメージすることができ、テスト当日も落ち着いて受験することができるでしょう。

・模試数: 3回分(1つはトライアルテスト)
・練習問題数
 [Speaking] 音読:2 / 写真描写:2 / 応答:2 / 資料:2 / 解決策:2 / 意見:2
 [Writing] 写真描写:10 / Eメール:4 / 意見:2
・解答例&解説
各問、一つの大きな解答例があり、その解答例に対する解説も丁寧です。その解答例のどんなところが高評価なのかを説明してくれるので、別の問題を解く際にも、そのポイントを応用させることができます。また、問題によって「その他の解答例」「その他の表現例」もあり、様々なパターンの解答の仕方を見ることができます。

*『TOEIC Speaking & Writing 公式 テストの解説と練習問題』の詳しい内容は、「新・TOEIC SW公式教材が発売!『TOEIC Speaking & Writing 公式 テストの解説と練習問題』」の記事をご覧ください

オススメ度:★★★★☆のTOEIC SW参考書

②『TOEIC スピーキングテスト/ライティングテスト公式ガイド』

・オススメ度:★★★★☆
・コメント
TOEIC SWの公式問題集の第一段です。この参考書の一番のポイントは、実際の受験者のスピーキング解答の録音を採点スケール別に聞くことができることです(採点スケールとは、TOEIC SWの問題を採点する際の基準となる1~5のレベルです)。例えば、スピーキングテストの「意見を述べる問題」において、スケール4の人はどの程度話せているのか、というのを知ることができるのです。これは、自分のスピーキングレベルと比較することができて非常に役に立ちます。また、その録音された解答のどこが良かったか悪かったかコメントが載っている点も良いです。ただし、収録されている問題数が少ないのが難点です。

・模試数: 2回分
・練習問題数
 [Speaking] 音読:2 / 写真描写:2 / 応答:2 / 資料:2 / 解決策:2 / 意見:2
 [Writing] 写真描写:6 / Eメール:3 / 意見:2
・解答例&解説
解答例は各問題につき、1~5のスケール別で掲載されています。スピーキング問題では、実際の受験者の音声も聞くことができて、それぞれ解説も付いています。ただし、スピーキングの解答例は音声のみでスクリプトで見ることはできません。

③『TOEIC(R)テスト スピーキング はじめての解答戦略』

・オススメ度:★★★★☆
・コメント
スピーキングテスト専用の参考書です。何と言っても練習問題の数が多いので、この1冊でも十分な練習ができるでしょう。各問題の分析と対策もしっかりしているので、じっくり取り組める内容になっています。また、練習問題の内容が難しすぎる参考書が多い中、本書は練習問題のレベルや内容が本番相応なところも良いです。
各問題は、問題内容や問題形式別に分類されており、それぞれ対策が書かれているので、問題の傾向やジャンルを掴みやすく、対策しやすいです。例えば、「解決策を提案する問題」では、相手の問題を「商品やイベントの広報戦略」「従業員の能力・態度」などジャンル別で攻略していきます。また、「意見を述べる問題」では、問題の形式を「好きなのはどちらか」「賛成か反対か」「3つのうちどれが最も重要か」の3つに分類して、それぞれ対策していきます。

・模試回数: 3回分
・練習問題数
 [Speaking] 音読:20 / 写真描写:10 / 応答:16 / 資料:12 / 解決策:24 / 意見:12
 [Writing] なし
・解答例&解説
各問題につき解答例は一つです。解答例は、「導入部分」「意見の表明」「理由」などパラグラフで分けているので、各パラグラフの適当な量を掴みながら復習することができます。

④『はじめてのTOEICテスト スピーキング/ライティング完全攻略』

・オススメ度:★★★★☆
・コメント
各問題の傾向や解答のアドバイスが、見やすく、分かりやすく、上手くまとめられているので始めに一読することで効率よく問題を攻略できます。全ての問題が、いきなり解答するのではなく、ステップを踏んで練習していくので挫折しにくく継続しやすい内容になっています。初めてTOEIC SWを受けるなら、この本で各問題のポイントを抑えることをオススメします。ただし本書は、確実に120点を取るためのレベルで書かれているため、上級者には英文の量と内容が不十分かもしれません。

・模試回数: 2回分(うち1回はオンラインで受験)
・練習問題数
 [Speaking] 音読:4 / 写真描写:4 / 応答:4 / 資料:3 / 解決策:3 / 意見:3
 [Writing] 写真描写:3 / Eメール:3 / 意見:3
・解答例&解説
各問題につき解答例は一つで、どれも比較的シンプルで短めのものになっています。本書が対象としている120点程度を目指す方にとっては、目安となる現実的な量の解答例です。どの問題にも解説が付いていて、毎回ポイントを振り返りながら学習できます。

オススメ度:★★★☆☆のTOEIC SW参考書

⑤『頂上制覇 TOEIC(R)テスト スピーキング/ライティング 究極の技術』

・オススメ度:★★★☆☆
・コメント
内容は充実しています。特に、スピーキングテストの「解決策を提案する問題」では、「このタイプの質問がきたら、こう答えると良い」といった、相手の問題と解決策パターン紹介が載っていて役に立ちます。また、「意見を述べる問題」では、練習問題とは別に「仕事・職場に関する」「交通に関する」「余暇に関する」など、ジャンル別でそれぞれ5問程度の予想問題が掲載されています。これらには解答例はありませんが、数をこなして練習したいときに非常に助かります。
そして、全ての問題に「目標点レベル別アドバイス」が載っており、120点、150点、180点目標レベルに対応しています。
一方で、文章が多く読むのが大変です。また、掲載されている問題が本番に比べるとやや難しいです。

・模試回数: 2回分
・練習問題数
 [Speaking] 音読:3 / 写真描写:3 / 応答問題:3 / 資料:2 / 解決策:2 / 意見:3
 [Writing] 写真描写:10 / Eメール:4 / 意見:3
・解答例&解説
解答例の英文とその日本語訳、そして解答例に出て来た語彙やフレーズの紹介が少し載っている程度で、解説は全くありません。

⑥『ゼロからはじめるTOEICテスト スピーキング/ライティング』

・オススメ度:★★★☆☆
・コメント
各問題に対するアドバイスが非常に的確です。また、全ての問題に「自己学習向けTips」という学習方法のアドバイスがあり、これがとても具体的かつ実践的な内容です。例えば、「解決策を提案する問題」では比較的高度なリスニング力も求められるのですが、本書ではそのリスニング学習法も大々的に紹介されています。また、「提示された資料に基づく応答問題」の学習法として、TOEIC LRのPart7「長文読解」の問題を使って練習することを勧めています。ここまで丁寧に各問題の学習法を提示してくれる参考書は他に見たことがありません。かなり独特な、でも実践的な参考書です。ただし、問題数は極端に少ないので、この1冊だけでテスト本番には臨めません。

・模試回数: 1回分
・練習問題数
 [Speaking] 音読:2 / 写真描写:1 / 応答:1 / 資料:1 / 解決策:1 / 意見:1
 [Writing] 写真描写:5 / Eメール:2 / 意見:1
・解答例&解説
解答例は、「提案」「理由」「例」などパラグラフで分けて書かれているので、構成が分かりやすいです。しかし、基本的に英文の解答例とその日本語訳のみで、解説は全くありません。

オススメ度:★★☆☆☆のTOEIC SW参考書

⑦『本気で鍛えるビジネス英語 TOEIC(R)テスト スピーキング/ライティング』

・オススメ度:★★☆☆☆
・コメント
まず特徴的なことは、音声をレアジョブもしくは研究社のホームページからMP3形式でダウンロードする、ということです。CDが不要になった点は良いのですが、参考書に記載されたホームページ上のどこからダウンロードするのか説明がないため、音声ファイルを見つけるのが困難です。音声をダウンロードする方は、こちらのURLから!
参考書の内容としては、問題のポイントや解説はきちんと書かれているのですが、文章が多すぎてあまり読む気になれません。また、掲載されている練習問題の内容が難しすぎて、本番ではあまり出題されないような内容のものも含まれています。もっと本番に近いレベルの問題で練習するべきだと思います。

・模試回数: 2回分
・練習問題数
 [Speaking] 音読:4 / 写真描写:4 / 応答:4 / 資料:4 / 解決策:4 / 意見:4
 [Writing] 写真描写:10 / Eメール:4 / 意見:4
・解答例&解説
各問題につき、解答例は一つです。実践問題と練習問題に分かれており、練習問題に関しては、解答例と語彙の紹介のみで解説はありません。一方、実践問題では、解説がとても丁寧に書かれています。また、解答例で使用された語彙、フレーズの紹介も豊富です。

⑧『TOEICスピーキングテスト リアル模試15回』

・オススメ度:★★☆☆☆
・コメント
スピーキングのみの問題集ですが、問題の数が多いので沢山練習したい人には便利です。そして、解説と解答例は比較的充実しています。特に解答例は、一問につき、理想的な解答例と「170点を取るためのシンプル解答例」の二種類が載っています。「意見を述べる問題」では、質問に対してYesで答える場合とNoで答える場合が載っているので、自分の意見と照らし合わせて学習しやすいです。しかし、全て模試形式で、頻出の英語表現やフォーマットなどのまとめはないので、効率の良い学習方法を知るには役に立たないと思います。

・模試回数: 15回分
・練習問題数
 [Speaking] なし
 [Writing] なし
・解答例&解説
模試形式の参考書のため、各問題のポイントなどは解説で書かれています。解答例は、理想的な解答例と「170点を取るためのシンプル解答例」の2種類が載っているなど参考にしやすく、さらに語彙やフレーズの紹介も豊富です。

⑨『TOEIC(R)テスト スピーキング/ライティング完全模試』

・オススメ度:★★☆☆☆
・コメント
始めに各問題の傾向やポイントをまとめて紹介しているので、SWのテスト内容を理解しやすいと思います。しかし、問題は全て模試形式になっていて解説に乏しいです。他の参考書に見られるように、問題ごとのステップを踏んだ練習法や、SWで使えるフレーズ集などは載っていないので、勉強の仕方が見えにくいのでオススメはしません。模試の数をこなすという意味では良いですが、この1冊だけでは効率の良い学習方法を知ることは出来ません。

・模試回数: 5回分
・練習問題数
 [Speaking] なし
 [Writing] なし
・解答例&解説
英文の解答例とその日本語訳、また語彙の紹介が載っているだけで解説は一切ありません。

オススメ度:★☆☆☆☆のTOEIC SW参考書

⑩『TOEICテスト スピーキング/ライティング問題集』

・オススメ度:★☆☆☆☆
・コメント:はじめにSWテストの概要について詳しく書かれている点は良いです。また、全ての問題に「自分で伸ばせる学習法」が載っています。今後繰り返し練習していくに当たって、具体的にどう勉強するのが良いか丁寧に書かれているので参考になります。一方で、ところどころ情報が古いところがあったり、問題内容が最近の傾向とは異なるため、本書を使ってSW対策をするのはオススメしません。特に、「解決策を提案する問題」と「意見を述べる問題」は、難易度が高いため、本番で出てこないような内容で練習するのはもったいないです。また、解答例や解説にも乏しいです。

・模試数:2回分
・練習問題数:
 [Speaking] 音読:2 / 写真描写:1 / 応答:1 / 資料:1 / 解決策:1 / 意見:1
 [Writing] 写真描写:5 / Eメール:2 / 意見:1
・解答例&解説:
解答例は、各問題につき1つです。基本的に、英文の解答例とその日本語訳、語彙やフレーズの紹介があるのみで、解説はありません。