2-2.実際に行ってみた！～区議会本会議編～

2014/11/3 2015/12/11 02.区議会議員って何しているの？

みなさんこんにちは。

前回のブログでは区議会のはたらきと使命についてご紹介しましたが、いろいろな文献を読んだだけでは実情はわからない…ということで、実際に区議会を見学してきました。

そうなんです。区議会議員や公務員でなくても（しかも、その区に住民票がなくても）区議会は簡単に見学できるのです！

そのときの様子をお伝えする前に、まずは区議会の基本的な情報をご紹介します。

区議会は年4回だけ？

区議会には定例議会と臨時議会があります。

定例議会は年に4回、3、6、9、11月に開催されています。年に4回と意外に少ない印象です。

今回は渋谷区の9月の定例議会（第三回定例会）を傍聴しに行ったので、こちらを例に見てみましょう。

渋谷区の今回の定例議会は、渋谷区議会のHPには9月25日から10月23日まで開催された、とありますが、実際に本会議が開かれたのは以下の4日間だけです。

9月25日　開会、一般質問
9月26日　一般質問、議案審議等
10月6日　議案審議等
10月23日　議案審議等、閉会

本会議の日数も、第二回定例会は3日間のみと固定しているわけではなさそうです。ちなみに、私は9月26日の一般質問を傍聴してきました(リンク先で動画が閲覧できます！)。

本会議では、前回のブログでも紹介したように、議決などが行われています。それらの重要な意思決定を行うにあたって、本会議では一般質問(区議会議員が、区長等に対して区の仕事や課題について質問すること)や審議が行われます。

その他にも、必要なときは臨時議会が開催されます。たとえば渋谷区では、近年では前回の統一地方選挙の直後（区議会議員選挙の後）に開催されました。

いざ区議会本会議へ！

さて、前置きが長くなりました。ここからは、実際に行ってみた様子をご紹介します！

まずは、渋谷区の区役所へ！そうです、本会議場は区役所の中にあります。

区役所についたら、「区議会事務局」に行きます。ここで、名前、住所などを記載して、住所、氏名を記入し、傍聴券とバッジを受け取ります。

↑こちらが傍聴券です

冒頭でも述べましたが、自分の住民票のある区以外の議会も傍聴できますよ。

時間になると、役所の方が傍聴席まで案内してくださいます。議員さんの出入口の横を通って日差しの差す廊下を抜けて階段を登って…つきました！議場は意外と傍聴席と近いです！

議会が始まる少し前に着きましたが、議員さんの雑談まで聞こえてしまうほどの距離に驚きました。

議会を直接傍聴するメリットは、議員が発言したり発言を聴いたりしている様子を観ることができるため、メディアを通してではわからない議員の人柄や態度、表情まで知ることができることが挙げられます。

最後までは居られず途中退出したのですが、私が傍聴した一般質問では何人かの議員が質問に立ち、それに対し区長が説明していました。

私感

議会を傍聴してみて、「この議員の発言は自民党寄りだな」とか、「この議員さんは引き下がったけど絶対納得していないだろうなぁ～」「この議員さん、気は強そうだけど本当にやってくれるの？」など、主観的に議員さんのことを捉えることができました。これは、選挙の際に投票する（又はしない）人を判断する1つの材料にもなるでしょう。

ただ、議会自体はとてもとてもとても眠かったです……（笑）
それは、質問内容が決まっていて定型文が読み上げられていること、議会自体が何か物事を決めるための話し合いの場というよりは、決める予定のことを確認する場、確実な実行を約束する場になっているという議会自体の性格が影響しているのでしょう。

最初に挙げた「民意の鏡」という観点からみれば、”本会議が「民意の鏡」となっている”ということについては、否定はしないまでも疑問を抱かざるを得ませんでした。

とはいえ、区議会議員の仕事は本会議だけではありません。各区議会議員は、委員会に所属し、委員会で活動を行っています。本会議では問題の範囲が幅広く、また数も多いため、１つ１つの議案を丁寧に審議することは難しいので、この「委員会」で詳細な調査や審議を行っています。そこで、次回以降のブログでは委員会を特集していきたいと思います(委員会も傍聴してきましたので、そのご紹介も追ってさせていただきますね)！

なにはともあれ、議員さんたちの姿を間近で見れる議会は面白かったです。みなさんも一度は覗いてみると、選挙の参考にもなりますし面白いですよ。