大倉です。
自分もタニケイも今は企業で働いています。お互い今の環境に不満があり会社を辞めますが、多くの人が選ぶ別の会社で働くのではなく、自分たちで会社をはじめるのか。
これまでのブログの記事や直接あった人には、「自分のやりたいことをやるため」というのはもちろん大きな理由です。ただそれだけだとリスクを考えていないで、無謀な選択をしているとおもわれるかもしれませんが、自分たちなりに最低限はリスクについてきちんと考えています。
自分で会社をはじめることはもちろんリスクを背負うことになるけど、今のタイミングで転職することも結構いろいろなリスクが実はあります。
まず一番リスクの低いとおもわれるいまの会社で働き続けるとした場合。仕事は最低限やって、課外活動などでやりがいを見つけるということはできないことはないです。ただ自分の会社はできたばかりのベンチャー(ただし大企業のジョイントですが)はもちろん、タニケイが働いている某有名企業でさえ、5年後、10年後必ず会社が存在している保証はまったくありません。仮に10年我慢して働き続けて、会社が潰れてしまった場合、どうなるでしょうか。その時にはそれなりの経験も積んでいますが、40歳を超えており別の会社を探して、それなりに満足できる環境を見つけられる確率は低いはずです。
現在の会社を辞めるにしても、もっとやりがいのある仕事ができる会社に転職することもできます。ただしこの選択をした場合、自分たちの性格上、また数年たったときに転職したくなる可能性が高いです。そんなフラフラしている人間が次の選択肢を見つけられるかどうか。しかも次の転職ならまだしも、それを繰り返し40歳を超えた頃には選択肢がかなり狭くなっているでしょう。
そもそも現在の少子高齢化で借金大国の日本で、高度経済成長の頃に仕事人間になってまでやりたくなるような魅力のある仕事ができる会社は非常にすくなくなっています。高年齢の社員の数が若者より多い逆ピラミッドの社員構成の会社や、長く続いた不況で投資余力を失ってしまった会社などが大半を占めており、それらの選択肢の中で本当にやりがいのある仕事を提供してくれる会社は少なく、そもそも転職することで状況を改善できるかどうかも不確定です。
そういったことを考えた場合、転職をせず自分で会社をやった場合は、少なくともお金を追求しなければやりたいことはある程度やれます。やりがいのある仕事でさえあれば二人ともそもそも仕事は好きなので、一生懸命やるので、会社で働くよりも成長のスピードは早くなります。仮に自分たちでやっていくことに行き詰まった場合、その時はやりがいを求める度合いも低くなっていることも考えると、次の働き方を見つけることはそこまで難しくないはずです。
また諸外国の例をみても今後は正社員よりも、フリーの立場で働く人は増えていく可能性は高いことを考えると、できるだけ早く決断をして、そのような環境に適応していくための活動をしていることはアドバンテージになるはずです。
もちろん会社にのこったり他の会社に転職した場合、仕事内容を望まなければ安定的な収入を得るという意味での金銭的リスクが低くなることは間違い無いですが、そもそもやりたいことをやるということを前提にした場合、今このタイミングで会社をはじめることが一番リスクを低くできると思ってます。
あとまったく何もあてのないまま会社を辞めるわけではなくお互い、フルタイムではないにしろ多少仕事を手伝うところもあるので、急に収入が0になるわけでもないです。
なのでやりたいことをやれればいいというだけではなく、最低限のリスクについては考えているので、こいつら大丈夫なのかともし心配してくれる人がいたら、多少安心してください。