タニケイ英語学習放浪記vol.4 〜英語学習難民からTOEICリスニング満点へ〜 | Enjoy Learning English!!

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タニケイ英語学習放浪記vol.4 〜英語学習難民からTOEICリスニング満点へ〜

公開日: : 最終更新日:2014/03/27

みなさん、こんにちは。英語学習コーチのタニケイです!

前回のタニケイ英語学習放浪記vol.3では、遊んでばかり、寝てばかりいた大学時代から、心機一転外資系企業へ就職したものの、英語学習の点では何を柱にして良いか分からず、まさに難民のようになってしまった過去を書きました。

今日は、そんな私の英語学習難民生活に一筋の光をもたらした、あるトレーニング方法との出会いについて書きたいと思います。

IRの仕事も面白かったのですが、まる2年経った頃、何か新しいチャレンジをしてみたくなり、2007年の秋頃、オラクルを辞めることにしました。福祉の仕事をしようかと思い、NPOを起業するための講座に通ったりもしましたが、もう少しどこかの企業で働いてみたいという気持ちもあり、ソニーに応募してみました。ソニーを選んだ一番の理由は、弟がソニーのファンだったからです。(結局、社員割引で買ってプレゼントしたのはハンディカムくらいでしたが)

当時はリーマンショック前でしたので、転職市場もまだ活発で、ソニーだけでもたくさんの求人が出ていました。数字を扱って経営管理をするような仕事に興味があり、経営企画か事業企画に応募したと思いますが、応募した部署とは違う部署からオファーを頂き、2008年3月に入社しました。

調達部門のリスク管理の一環で、取引先企業の経営分析を行う仕事でした。取引先が急に倒産してしまうと大きな損失を被るので、定期的に経営状況を見るということをしていたのです。しかも前任者が作った色々な部門システムをメンテナンスできる人が欲しいということで、決算書が読めそうでシステム関係に強そうな私を採用してくれたようです。

履歴書に「TOEIC:910点」と書いていたので、「英語はできるんですね」と面接で聞かれ、「できます」と自信満々に答えたのを覚えていますが、この当時は、スピーキングもリスニングもそれほど仕事で使った実績がなく、実は全然自信はありませんでした。(当時の部長、課長、すみません...)

逆に言うと、スピーキングやリスニングに自信がないままでも、TOEIC900点台は取れてしまうことがある、ということで、これからTOEICを受けようとしている方には、ぜひアドバイスさせてください。TOEICのスコアを上げることだけに集中せず、きちんと実践で使える英語力を身につけていってください。そうでないと、TOEICのスコアがそれなりに高くなったときに、それに見合った実践力を周りから期待されるので、自分が辛くなってしまうと思います。

私は入社後、幸か不幸か、それほど英語を使う機会はありませんでした。ごくたまに、テレビ会議でタイやマレーシアのソニー子会社のメンバーと話したり、アメリカからの出張者と話したりするくらいで、それはドキドキしながらも、何とかやり過ごしていました。

2008年秋、リーマンショックが起こって、企業の倒産も増え、仕事が急激に忙しくなりましたが、しばらくすると落ち着いて、余裕が出てきました。時間ができると英語学習熱が上がってくる私でしたので、2009年に入り、社内の希望者向けの英語研修に参加することにしました。

法人専門の英語研修会社の派遣講師の方が、会社の会議室で開催するもので、週に2回、朝の始業前の時間に1時間半くらいの授業があり、毎回宿題も出る、結構大変なものでした。

そこで出会ったのが、「シャドーイング」でした。

「シャドーイング」とは、英語の音声だけを聞いて、スクリプトは見ないで、音声のすぐ後を追いかけて、真似して話し続けるものです。自分が話しながらも聞き続けるので、かなり集中力の必要な、難しいトレーニングですが、同時通訳の基礎訓練法として長年使われている、効果の実証されたトレーニング方法です。

真似をしようとして集中して聞くので、リスニング力がアップしますし、実際に真似をして話す練習をすることでスピーキング力もつきます。余計な発音をしていると音声についていけなくなるので、きちんと音を聞いて練習をすると発音の改善にも効果があります。

その研修会社のオリジナルテキストを使って、1分以上あるビジネス関係の会話をシャドーイングしてくることが宿題で、週2回の授業の度に、そのシャドーイングの成果をペアでチェックしたり、時には皆の前で披露させられたりするので、最初のうちは必死でシャドーイングをしていました。

家で寝る前に毎日シャドーイング練習をしていたのですが、最初は全然ついていけなかったのが、何十回、ときには100回くらい繰り返し練習をしていると、段々言える量が増えていって、スムーズについていけるようになり、その後でリスニングをすると、はっきり聞き取れるようになる、というのを何度か実感して、このままシャドーイングを続けていけば効果が出る、という確信を持ちました。

でも、このように力づくでシャドーイングを練習するのがとても辛かったので、色々試行錯誤して、いくつかの準備段階を踏んでからシャドーイングに入るようにしたところ、比較的楽に、スムーズにシャドーイングに入っていけるようになりました。(詳しくはタニケイ式シャドーイングをご参照ください)

それからは、1日30分くらい、ステップを踏みながらシャドーイング練習に入る、というのを繰り返して、3ヶ月ほどこのシャドーイングトレーニングを続けました。

使っていたテキストの内容は、日本企業の男性社員が、ある展示会でアメリカから来た会社の社員に声をかけられ、事業提携の話をもちかけられて、アメリカ出張に行き、様々な交渉を重ねて、途中破談の危機も乗り越えながらも無事に提携をまとめる、という話で、読んでいてとても面白い!というものではなかったのですが、シャドーイング自体が段々面白くなって、途中からは趣味のようになりました。

この3ヶ月が、私の英語学習の転機になりました。

このシャドーイングトレーニングの終了と同時に受けたTOEICで、リスニングが満点になったのです。しかも、それまでとは違い、音がきちんと聞こえている実感がありました。多少知らない語彙がありましたので、勘で当たった部分もありましたが、知っている言葉はクリアに聞き取れました。

また、このとき、TOEIC対策は何もしなかったのですが、リーディングのスコアも前よりぐーんと上がり、トータルが980点になりました。

それからというもの、私は英語力を実践で試したくなり、自分の仕事の中で英語が使えそうな場面を探して、やや無理矢理、東南アジアのメンバーに電話をかけたり、メールでも済みそうな内容なのに、わざわざテレビ会議で説明したりと、英語を使える機会を増やしていきました。(当時の課長、すみません...)

ここからの1年くらいで、実践力と度胸は少しついたと思いますが、まだまだ英語を使う機会が足りないなぁと感じていました。

そこで私がとった手段は・・・

次回「タニケイ英語学習放浪記vol.5 〜英語学習コーチとしての原点〜」はこちら

7ステップの「タニケイ式シャドーイング」については、電子書籍も出していますので、ぜひこちらもお読みくださいね!

 

Enjoy Learning English!!

タニケイ

シャドーイングに目覚めた頃の私
ソニー時代、中国大連出張時の写真(皆さんモザイク入れました〜)

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タニケイプロフィール

谷口 恵子(タニケイ)

プチ・レトル株式会社 CDO
ワクワク英語学習コーチ
TOEIC ・TOEFLリスニング満点
Street Academy Platinum Teacher

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