タニケイ英語学習放浪記vol.2 〜英語落ちこぼれから東大へ〜 | Enjoy Learning English!!

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タニケイ英語学習放浪記vol.2 〜英語落ちこぼれから東大へ〜

公開日: : 最終更新日:2013/11/17

みなさん、こんにちは。英語学習コーチのタニケイです!

前回の「タニケイ英語学習放浪記vol.1 〜英語との出会い〜」で書いたように、小学校で早々に英語の楽しさに目覚めた私でしたが、その後も順調に英語学習の道を歩んだわけではありませんでした。

中学校に入って、英語が「机の上での勉強」になった途端、全く面白くなくなってしまい、すぐに落ちこぼれそうになりました。

中学受験をして、横浜の石川町にある中高一貫のフェリス女学院に入ったのですが、ここは英語にかなり力を入れている学校で、中学1年から日本人の先生が教える「英語」とは別に、ネイティブの先生の「英会話」の授業が週に何度かありました。

その「英会話」の方は楽しかったのですが、「英語」の授業がついていけなかったのです。段々先生の話している内容が分からなくなり、授業中にこっそり漫画を読んだりし始めました。(先生本当にすみません...)

そんなとき、学校の近くにとても良い塾があると友達から聞いて、紹介してもらい、通い始めました。

学校からすぐ近くの山手にお住まいの元外交官の奥様が、自宅でクローズドな塾を開いていたのです。田中先生という方でした。1学年10〜20名くらいの生徒が通ってきていて、一斉に授業をしていました。

田中先生はとてもきれいな英語と洗練された日本語を話される方で、当時もう60代だったと思いますが、すごくチャーミングな方でした。私もいくつになってもこんな風でいたいな〜と思うような先生でした。

市販の英文読解用のテキストを使っていたのですが、私にはかなり難しく、毎回予習が必要でした。授業では、端から順に当てられて英文の意味などを聞かれ、間違えてしまうと何もフォローされないまま、静かに「はい、次のかた」と言われてしまいます。逆に、少し難しい問題を正解できると、先生はちょっと驚いた顔をして、それからとても嬉しそうな素敵な笑顔を見せてくださるので、先生のその笑顔が見たくて毎回頑張って予習をしていたように思います。

その塾の授業があるときには、いつも学校の図書館でギリギリまで予習をして行っていました。同じ塾に通う他の生徒も、皆毎回予習をがんばっていて、とても良い連帯感がありました。

今でもそうですが、私は苦しいことを根性で乗り越えられるタイプではなく、誰かと一緒に楽しく遊びのようにがんばることが大好きなので、このような英語の基礎力を中高時代につけられたのは、この塾に友達と一緒に楽しく通っていたおかげだと思います。

この塾には結局、中高の6年間ずっと通いました。その間に、英語がどんどん好きになっていくと同時に、得意科目になっていきました。

中学ではスピーチコンテストがあり、「主の祈り」(キリスト教の学校だったので)と、短い詩の暗唱をするという課題があったのですが、ネイティブの先生の選抜でスピーチコンテストの決勝に出場し、何かの賞をもらいました。実は今でも、通っている英語学校FORWARDの課題になっているRecitation(朗唱)が大好きなのですが、もうこの中学のときに、Recitationに目覚めていたのだと思います。

「主の祈り」は今でもとっさに言えるくらい、よく覚えています。

Our father, which art in heaven. Hallowed be thy name. Thy kingdom come, thy will be done on earth as it is in heaven. Give us this day our daily bread. And forgive us our debts as we forgive our debtors. And lead us not into temptation. But deliver us from evil. For thine is the kingdom, and the power, and the glory, forever. Amen.

ただ、実はこのスピーチコンテストのときには、意味をほとんど分からずに暗唱していました。ネイティブの先生に教えてもらった発音だけをたよりに覚えていたのです。スクリプトもほとんど見たことはなく、単語のスペルも知りませんでした。そこは今練習しているRecitationと違うところだと思います。

高校でも英語は好きなままで、学校外の英作文コンテストに出たりしていました。英語と国語以外、得意科目はなかったのですが、高校3年になって、東大を受験してみることにしました。進学校だったので、仲の良い友達も何人も東大を受験しようとしていましたし、「東大に入って何かを成し遂げたい!」という強い思いがあったというよりは、「宮崎に住んでいるおばあちゃんでも名前を知っている大学に入れたらいいな〜」というくらいの気持ちでした。

ただ、数学が苦手だったので、前期試験は受かる気が全くせず、英語と小論文だけの後期試験を受験しました。後期試験の英語は「インフォームド・コンセント」についての長文を読んでいくつかの質問に記述式で答えるもので、小論文の課題は「日本の戦後民主主義について」でした。何を書いたか全く覚えていないのですが、よく受かったな〜と今となっては思います。

中学1年でいきなり英語につまづいていた私が、東大にまで入れてしまったのは、英語を学ぶ楽しさを思い出させてくださった田中先生と、一緒に楽しく6年間塾通いをしていた友達のおかげです。

そして...

次回の「タニケイ英語学習放浪記vol.3 〜残念な東大時代から外資系企業就職へ〜」はこちらからどうぞ!

Enjoy Learning English!!

タニケイ

tanikei-hs
高校の卒業式にて(母とタニケイ)

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タニケイプロフィール

谷口 恵子(タニケイ)

プチ・レトル株式会社 CDO
ワクワク英語学習コーチ
TOEIC ・TOEFLリスニング満点
Street Academy Platinum Teacher

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