シャドーイングの効果を上げる音読&黙読 | Enjoy Learning English!!

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タニケイ式シャドーイング(6)シャドーイングの効果を上げる黙読&音読

公開日: : 最終更新日:2017/01/28

こんにちは。英語学習コーチのタニケイです!

今日は発音レッスンに1名、シャドーイングレッスンに3名の方が参加されました。この2つは、「レッスン」といっても、何度も来ていただいて教え続けるものではなく、「セルフトレーニングができるようにするレッスン」です。

どちらも、まずは3ヶ月の集中トレーニングをおすすめしています。そのくらい継続していただくと、効果も実感できますし、すぐにトレーニングに入れる下地ができますので、その後は、好きなときに好きなように取り入れていきましょう。

また、英語の学校に通っている方や、オンライン英会話などを自分でされている方は、その場をたくさん活用していただくことをおすすめしています。セルフトレーニングだけでは難しいところを先生にチェックしてもらったり、セルフトレーニングの成果を実践で試してみる場として、ぜひ最大限に活用してください。


「タニケイ式シャドーイング」の7ステップ

  1. リスニング:音声を聞く
  2. ディクテーション:聞き取りをする
  3. 黙読&理解:黙読して疑問点がない状態にしておく
  4. 音読:声を出して読む
  5. リピーティング:音声を一文ずつ流して、真似をして繰り返す
  6. オーバーラッピング:音声と同時に発話する(スクリプトを見ながら)
  7. シャドーイング:音声を聞いて少し後を追いかけて発話する(スクリプトは見ない)

さて、タニケイ式シャドーイングの7ステップのうち、今回は(3)黙読&理解、(4)音読、の2つについて、詳しくご説明します。

(3) 黙読&理解

まず(3)黙読&理解、のステップです。ここでは、しっかりスクリプトを読み込んで、内容を理解します。知らない単語があれば調べて意味を確認してください。和訳があれば読んでしまっても構いません。シャドーイングの準備段階ですので、英文読解のトレーニングとは違い、ここにはあまり時間をかけません。

このステップで「何も疑問点がない状態」にすることがとても大事です。疑問点があるままだと、次の段階に進んだときに、内容や意味が気になって、音を聞くこと、真似ることに集中できません。ですので、シャドーイングの効果を最大化するために、ここでしっかり意味を理解しておいてください。

もし時間をかけないと意味が理解できないような文がたくさんある場合には、その教材はシャドーイングに使うには難しすぎるレベルです。特に最初のうち、シャドーイング自体に慣れるまでは、知らない単語がたくさん含まれているようなものは選ばないでください。

「意味が理解できた」と思ったら、一度スクリプトを見ないで、音声を聞いてみましょう。最初のリスニングをしたときとの違いを感じてみます。ディクテーション、黙読&理解、のステップを踏んでいますので、最初のリスニングの時よりも、聞き取れて、意味もイメージできるようになっているはずです。

ただ、この段階ではまだ、細かいところも含めて全部が聞き取れるようになっていなくても構いません。この後、また口を動かしながら、徐々に細かいところまで聞き取れるようにトレーニングしていきます。

(4) 音読

次に(4)の音読ですが、3回行います。そして、少し変わった方法で音読をします。

1回目の音読は、「速音読」です。自分が読める最速のスピードで、音読をします。できるだけきちんと口を動かして声も出して、音読をします。英語を話すときは、日本語を話すときに使わない筋肉を使うので、早口で音読をすることによって、英語を話すための筋肉を鍛え、唇や舌の動きを柔軟にしておきます。英語用の筋トレとストレッチを行っているようなものです。また、自分が速いスピードで一度読んでおくと、リスニングをしたときに少し遅く感じるという効果もあります。

「速音読」は単体でもおすすめのトレーニングですので、ぜひ好きな文章で速音読をしてみてください。ただ、速音読をすると発音が崩れやすいので、単体でトレーニングをする場合には、速音読で終わらず、必ず音を聞いてリピーティングをして正しい発音をインプットしてから終えてください。

2回目の音読は、「中速音読」です。自分の普通の音読スピードより少し速い、1.2倍速くらいのイメージで、音読をします。このとき、1回目よりも少し余裕ができると思いますので、その余力を使って、内容のイメージを一緒にしながら音読します。今何を話しているのか、意味を考えながら、音読してみましょう。

3回目の音読は、「普通音読」です。無理のない、普通の音読スピードで音読をします。2回目よりもさらにクリアにイメージをしながら、また、前のステップでリスニングとディクテーションをしながら聞いた音声を思い出して、イントネーションやアクセントなどもきちんと意識しながら音読してみましょう。会話文の場合には、なりきって、会話をしている雰囲気も出しながら、音読しましょう。

この「内容をイメージしながら音読をする」というのも、単体で効果的なトレーニングになります。最初から普通スピードの音読しかしていないと、なかなかイメージ力が上がらないのですが、最初に負荷の大きい最高速度の音読から始めることで、段々スピードを落としたときに余力ができますので、それをイメージとの結びつけに使っていく、というものです。これも、高地トレーニングと一緒ですね!

この3回の音読で、シャドーイングをするための口の準備体操ができます。

「タニケイ式シャドーイング(7) ネイティブの音を聞き取る耳を作るには」はこちら

(「タニケイ式シャドーイング(1) タニケイ式シャドーイングの特徴」はこちら

Enjoy learning English!!

タニケイ

タニケイ式シャドーイングの書籍紹介

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タニケイプロフィール

谷口 恵子(タニケイ)

プチ・レトル株式会社 CDO
ワクワク英語学習コーチ
TOEIC ・TOEFLリスニング満点
Street Academy Platinum Teacher

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